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医師会には社会的常識が欠落している人が多い
麻生首相の「失言」が次々に問題になっている。きょうは「医者には社会的常識が欠落している人が多い」という発言が槍玉に上がっているが、これは文脈を無視した引用である。もとの発言は、朝日新聞によれば、
実は、私もこのころ医師会に取材して驚いたことがある。カルテの開示について、社会部の記者と一緒に某常任理事にインタビューしたところ、彼は「あなたがたは勉強が足りないから教えてやる」といって演説を始めたのだ。「医者と患者は同格の立場ではない。患者は判断能力がないのだから、カルテなんか見るのは混乱するだけだ。黙って医者のいうことを聞けばいい。医師会は、インフォームド・コンセントなんてまやかしの流行には乗らない」とカメラの前でぶちまくる彼に、われわれは唖然とした。
私もいろんな職業の人とつきあったが、こんなふうに特権意識丸出しで相手を見下してしゃべるのは、全銀協と医師会だけだった。医師全体がどうかは知らないが、医師会に社会的常識の欠落した人が多いことは間違いない。医師会は官邸に抗議に行く前に、自分たちが過去にどういう政治的圧力をかけてきたのか、思い出したほうがいいのではないか。
（医師不足が）これだけ激しくなってくれば、責任はお宅ら（医師）の話ではないですかと。しかも「医者の数を減らせ減らせ、多すぎる」と言ったのはどなたでした、という話を党としても激しく申しあげた記憶がある。というもので、これは正論だ。小倉秀夫氏も指摘するように、かつて「医師過剰」の是正を繰り返し求めたのは日本医師会出身の議員だった。たとえば1993年に参議院文教委員会で、宮崎秀樹議員（当時）は
次は、大学の医学部、医科大学の学生定員の問題でございます。これに関しましてはいろいろ定員削減という方向で文部省と厚生省との話し合いができておりまして、一〇％削減、こういう目標を立ててやっているのですが、実際にはそこまでいっていない。[・・・]例えば昭和六十三年には十万対百六十四人だった。これが平成三十七年には三百人になるんです。三百人というのはいかにも医師の数が多過ぎる。と医学部の定員削減を求めている。宮崎氏は日本医師会の副会長を歴任した。
実は、私もこのころ医師会に取材して驚いたことがある。カルテの開示について、社会部の記者と一緒に某常任理事にインタビューしたところ、彼は「あなたがたは勉強が足りないから教えてやる」といって演説を始めたのだ。「医者と患者は同格の立場ではない。患者は判断能力がないのだから、カルテなんか見るのは混乱するだけだ。黙って医者のいうことを聞けばいい。医師会は、インフォームド・コンセントなんてまやかしの流行には乗らない」とカメラの前でぶちまくる彼に、われわれは唖然とした。
私もいろんな職業の人とつきあったが、こんなふうに特権意識丸出しで相手を見下してしゃべるのは、全銀協と医師会だけだった。医師全体がどうかは知らないが、医師会に社会的常識の欠落した人が多いことは間違いない。医師会は官邸に抗議に行く前に、自分たちが過去にどういう政治的圧力をかけてきたのか、思い出したほうがいいのではないか。
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麻生さんへのバッシングが始まったような
気がします。
今週の週刊新潮も文春もトップは
麻生さんの記事でした。
政治部の記者というのはむずかしい仕事で、いつも密着して仲良くしている人のことを記事では批判しなければならない。政治家は自分の悪口を書いている記者は近づけないから、記者も手加減する。この手加減が非常にむずかしく、やりすぎると「甘い」といわれる。
だから今のように各社がバッシングを始めると、自分だけ拒否される心配がないから堰を切ったように始まるわけです。麻生氏の読み間違いなんて前からたくさんあったのに、まるで今週から始まったみたいに。警察が逮捕したとたんに大麻を重罪扱いするのと同じ、横並びの記者クラブ根性です。
でも新聞記者にまでなめられるのは、もう政権末期の兆候です。いくらなんでも今度は投げ出せないから、麻生氏は年内に解散して花と散るでしょう。
サドじゃないんだから。
政治家の方々、とりあえず謝っちゃうの止めません？
河野外務大臣じゃないんだから。
医師会のような閉鎖社会では一般的な社会的常識が欠落するのも仕方ありません。既得権の壁の向こうで偽りの正義を叫んでいるマスコミと医師会は同じ悪臭がします。
複雑怪奇でまともな人間を寄せ付けない日本の法体系がこの様な社会の歪みの温床となっているのは明らかです。出来る限り地方分権にしてお互いを競い合わせることでこの法体系に従順な自治体が淘汰されて行くことを望みます。その煽りで(自分にとっては)カルト教の条項としか思えない憲法第九条も廃止になればと希望します。
医者たちの内輪でもその様ですから，医学界外部への特権意識はよほどのものでしょう．
全銀協がそうなら、大蔵省も勿論そうです:
http://homepage3.nifty.com/nmat/OHKURA.HTM
大蔵省汚職報道に接しての個人的な発見
泣かされている人たちの話を聞かされたものです。
医者達にも責任があります。特に諸悪の根源は医師会です。
医師会が開業医の保険点数を上げるよう圧力をかけ、制度が改悪されてきたおかげで、
病院は赤字に苦しんでいます。
そのため、病院医は安い給料で働かされ、且つ過労死寸前まで忙しい状態にもかかわらず、医者の増員もできないところが多いのです。
医師会の圧力を無視して政治が医療制度改革をしないと、現在の救急医療の異常な状態は改善されないのです。
>日本医師会の唐沢会長が緊急手術
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080108/wlf0801081143003-n1.htm
そのトップらの今日の言動を見れば明らかです。
風邪ぐらいしかみないで、むずかしい病気はすぐ大病院に送る開業医の年収が、毎週当直勤務があって緊急手術で患者が死んだら訴訟を受ける勤務医の1.8倍というのは、どう考えてもおかしい。麻生氏もいうように、診療報酬体系を見直さないと勤務医の不足は解消しない。政治の場で「医師の名誉を傷つけられた」とかいう精神論を議論してもしょうがない。
将来性（食っていけるか）を考えてキャリアパスを組み立て、
労働者としての権利を理解して使用者とネゴり、
医局のような封建的人事システムを否定し、
仕事よりも自分の生活や家庭を大事にし、
訴訟リスクは回避する、
そういう医師が増えたというのは正しいでしょう。
ただ、それは労働者全体としては常識的な行動のような気がします。
昔は「医は仁術」といっては家庭を顧みず、
明らかに労働条件が悪かろうとも、夢を追って飛び込み、
リスクが高くて儲けのない分野に挑戦していた
非常識な人々は激減しました。
老害が一掃されれば、極めて常識的な
サービス業界の１集団に落ち着いていると思います。
親が医者ではなく、苦学して医学部を出て、30過ぎで開業した若手医師には、ずいぶんとマトモな人が増えたと感じます。
ご存知かもしれませんが、外資系コンサルタント企業のマッキンゼー・アンド・カンパニーの就職説明会に「東大医学部の学生が23人も訪れていた」そうです。
ネタ元はhttp://www.excite.co.jp/News/society/20081001/Cabrain_18505.html
もうこの業界は崩壊寸前です。
1.医師会なんて、開業医の団体であって、医師全体の意見を代表している訳ではない。現在は圧力団体ですらないでしょうし。
2.あなたが取材したのがNHKに所属していた15年以上前の話であれば、今は状況が全く違います。
3.小倉秀夫氏なんて偏った情報に基づいた偏った分析しかできない人の情報を鵜呑みにするのは間違い。
4.たまたま、宮崎秀樹議員と厚生省の思惑が一致しただけでは？今も昔も『医師の数が多過ぎる』なんという状況は存在してませんが？
5.『私もいろんな職業の人とつきあったが、こんなふうに特権意識丸出しで相手を見下してしゃべるのは』というのは、マスコミ人もそうなのではありませんか？
意味不明のコメントがついていたので、コメントしてみました。
専門外の知らない事に生半可な知識でエントリを作らないでいただきたい。
>専門外の知らない事に生半可な知識でエントリを作らないでいただきたい。
「新小児科医のつぶやき」や「元検弁護士のつぶやき」を読んでいる私でさえそう思うのですから、もう崩壊すればいいと思いますね。
ネタ元：http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080225/trl0802252124018-n1.htm
この問題を解決する方法は簡単です。フリードマンが半世紀前に提案したように、医師免許を廃止して参入自由にすればいいのです。資格試験は残すが、無免許営業も許す。開業医ぐらいなら、薬屋がやってもいいでしょう。もちろん患者には免許の有無がわかるようにし、ローコスト・ハイリスクの無免許医か普通の医者か選べるようにするのです。
医師免許には名称独占と業務独占はありますが、業務義務はありません。
学生が様々なキャリアパスを検討し、その中で臨床医以外の道を模索するのは、医師全体の労働流動性が高い現状を考えると、自然な流れと言えるでしょう。
医学生が研修先を自由に希望し、病院はより優秀な学生に内定を出し、競争によって初期研修医の配置を決める、という制度の中で、若い医者は就職活動を通じて自分のキャリアを考えるようになりました。一方で勝ち組病院と負け組み病院が明らかになり、人気のない病院は研修医から見向きもされなくなりました。若い労働力が入らないために過重労働に苦しむ中堅医師が辞め、指導者がいなくなったことでさらに病院が破綻していく、という流れが完成しつつあります。
ちなみに来年度、予定していた人数の研修医を集められず、二次募集をかけている病院のリストはこれです。
http://www.jrmp.jp/20senkoubi.pdf
都内で、大学病院でないのに、研修医を十分集められていない病院、というのがいくつかあります。
その中には、麻酔医を派遣していた医局と病院経営者の労働紛争が決裂し、麻酔医が撤退、これにより外科が撤退、さらに循環器の医師も撤退し、救急車で運ばれてきた患者は研修医だけで診るしかない、という病院もあります。
このような病院の情報は学生内でも大学を飛び越えてすばやく伝播するため、指導医無しで医療行為を行って、自分が訴えられるリスクを犯したくない、常識的な研修医が集まることはないでしょう。経営者が変わらねば再帰は不能でしょう。
致命的なのは、医師会が開業医の利権団体で、病院勤務の医師の声は入っておらず、マスコミは墨東区の公立病院をはじめ医師叩きに一生懸命で、中堅医師も最前線を離れはじめており、病院の医療の最前線を魅力ある職場にしよう、という動きがないことです。
この場合、ゲーム理論的なナッシュ均衡は、日本から救急・小児・産婦、そしてやがては内科・外科が消えることに落ち着きます。
多少なりとも医療政策に興味を持った医療者・医学生が、多くの時間をかけてたどり着く結論がこれに近いものです。
ある日突然、日本の医療が破綻し、すぐに対処すれば消えていった医療者が帰ってくる、というラッキーなシナリオではなく、あと10年ほどかけて一般人にも肌で感じるレベルで日本の医療は融解し、サププライム層の保険診療と、プライム層の自由診療、というイギリスのような構造が完成していくと思われます。
老害といえる医師会の重鎮や、池田先生が取材した医師のような人は現状を変える気はなく、現状を変えねばと考える中堅勤務医は、日々の業務に己の健康すら危うい。
若い医師は日本の保険診療が実質破綻して、自由診療が並立存在しても、食うに困らぬ分野を求めて医療に限らぬ職種を模索する。
若い視点からはそのような現状であるとお察し下さい。
今回のエントリーからは脱線が過ぎるので以上とします。
ただ、日本医師会というものが、かつての自民党政権の総理の親戚が作った、開業医の意見を代弁する、自民党の支持団体に過ぎず、医師の政治的主張を代弁しえない団体だ、というのが医者の一般認識だというのはご留意下さい。
そして勤務医の主張を代弁すると言える団体はまだありません。
日本医師会は故・橋本氏を代表とした自民党医療族の滅亡とともに、政治的な発言力をようやく失ったのです。
「将来の医師需要に関する検討委員会（通称佐々木委員会）の最終意見の要約」
インターネットに出回っているものです。その信憑性については、各自のご判断にお任せします。http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/dl/s0225-4e1.pdf
日本医師会が平成元年に出した「医師養成に関する見解」に関しての、確認のためのリンクです。兵庫県の医師会のものですが、平成元年度の上から3つ目に、「日医が『医師養成に関する見解』一大学入学定員10%削減を提言」の記述がみられます。「日医」とは「日本医師会」のことです。
http://www.hyogo.med.or.jp/ishikai/rekishi.html
1986年 2006年 減少率
産婦人科･産科医師数 13,250人 10,751人 約−18.9%
小児科医師数 34,614人 31,009人 約−10.4%
出生数 1,382,946人 1,092,662人 約−21.0%
医師数http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/02/tou14.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/tou10.html
出生数http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g3340000.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai06/kekka2.html
これを見ると確かに「産婦人科･産科医」も「小児科医」も減少していることが分かるのですが、それ以上に「出生数」の減少率の方が大きいことも確認できます。したがって産科や小児科の閉鎖が相次いでいることは、極めて自然な流れなのだと考えられます。この分野は女性の医師が増えていますので、出産・子育てなどで職場を離れる人もいるとは思いますが、それを考慮に入れても、対象人口当たりの医師数は「産婦人科･産科医」に関しては微増、「小児科医」に至っては大幅に増えているというのが実情なのではないでしょうか。
「産婦人科医師数と出生1000人当たり産婦人科医師数推移（4枚目）」及び「小児科医師数と小児人口10,000人当たり小児科医師数（5枚目）」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/05/dl/s0529-5a.pdf
医師数http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/02/tou14.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/tou10.html
出生数http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g3340000.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai06/kekka2.html
したがって産科や小児科の閉鎖が相次いでいることは、極めて自然な流れなのだと考えられます。この分野は女性の医師が増えていますので、出産・子育てなどで職場を離れる人もいるとは思いますが、それを考慮に入れても、対象人口当たりの医師数は「産婦人科･産科医」に関しては微増、「小児科医」に至っては大幅に増えているというのが実情なのではないでしょうか。
「産婦人科医師数と出生1000人当たり産婦人科医師数推移（4枚目）」及び「小児科医師数と小児人口10,000人当たり小児科医師数（5枚目）」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/05/dl/s0529-5a.pdf
一例を挙げます。東京都と静岡県を比べてみます。平成19年度の救急救命センターにおける搬送回数（救急者を受け入れた数）は、東京都が23,165回、静岡県が23,885回とほぼ同数です。受け入れ施設数は東京都が26施設、静岡県が6施設。人口10万人当たりの医師数も東京都が282.0人、静岡県が177.2人です。ところがたらい回し率、救急車の受け入れを拒否した割合は、静岡県が0.9％であるのに対して、東京都は31.0％と静岡県の約34倍にもなっています。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/tou13.html
結局「救急患者のたらい回し」の原因は「医師不足」ではなく、ただ単に「医師が怠けているだけ」なのではないでしょうか。
「将来の医師需要に関する検討委員会（通称佐々木委員会）の最終意見の要約」
インターネットに出回っているものです。その信憑性については、各自のご判断にお任せします。http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/dl/s0225-4e1.pdf
日本医師会が平成元年に出した「医師養成に関する見解」に関しての、確認のためのリンクです。兵庫県の医師会のものですが、平成元年度の上から3つ目に、「日医が『医師養成に関する見解』一大学入学定員10%削減を提言」の記述がみられます。「日医」とは「日本医師会」のことです。
http://www.hyogo.med.or.jp/ishikai/rekishi.html
これは同感ですね。医学部の偏差値も高すぎる。特に物理や数学の点数がいちばん高い人が、医学部に行くのはもったいない。医者というのは大変な仕事だけど、それほど創造的な仕事ではない。それより「患者を見下さないで思いやりをもって接する」といった試験をしたほうがいいでしょう。
こういう問題も供給を増やせば解決します。経済学的には、供給過剰で困るということは考えられない。劣悪な医師が退出することはサービスの質を維持する上でも望ましい。
も言えますね。
医学部を4年で卒業、というのはどうなのかな。専門医として一人前になるのには卒後10年近くかかることを考えると、先に2年を短縮したところで卒後の負担が増えるだけかもしれません。朝三暮四みたいな話にならねばいいですが。
医師は「それほど創造的な仕事ではない」ように見えるかもしれませんが、診断法や治療法は日進月歩ですから、現場の医師とは言え、自分が最初に身に着けた技法だけで診療を続けられるわけではありません。学会活動など、自己研鑽の範囲を越えて研究開発に近い側面があると思いますので、研究の資質が全くない人は医師になるべきではないと思います。また高校や大学教養程度の理科もできない人に、薬理学や放射線学を理解させるのは困難でしょう。基礎科学の素養があるのに越したことはないと思いますが。
>>今も多くの勤務医が社会的常識を欠いたまま日夜奮闘しておりますが。
システムの問題を個人に帰着させて感情論に陥っていくことは精神的に危険です。
どうかご自愛下さい。
恐らく医者からは猛烈な反論があるのでしょうが、表現はともかくこれは正鵠を得ています。
ただし「適正な労働環境での労働しかしない」というのを、「怠ける」と表現するのが適当であるならば。
あ、現に夜間救急を行っている医師は「怠けて」いませんよ。彼らは今でも「労基法上看過しがたい悪条件」で勤務を、当たり前のことのように続けています。ただ、かつてはマジョリティーだった彼らは、いまやマイノリティーになりつつあるのです。
そう、私もABCさんのおっしゃる「怠けている」医者です。私自身は「怠けている」つもりはないのですがね。ただ労基法通りに働いているだけです。
現在は定時に出勤して、ほとんど定時に帰ります。当直はしますが、労基法の定める当直業務（常態として仕事はしない）だけをしています。
かつては夜間救急を受けていたこともありますが、今は全て断っています。お陰さまで最近は救急から受け入れの打診もなくなりました。
少し前まで、いまだに身を削って救急を診続けている元同僚たちに済まない気がしましたが、今は彼らが「社会的常識が欠落している」と思うようになりました。
家庭は円満になり、気持ちにも余裕ができ、患者さんの評判もまあまあです。収入もかなり増えました。
現状にとても満足しています。
法律の定め通り働いているこんな私は、やはり怠け者でしょうか？
僕の狭い経験でも、もっとも信頼できない、人間味に欠ける職種の人は、医師、弁護士、及び電力会社、ＪＲ，農協、ＮＨＫ、大銀行の職員です。とにかく いばりすぎ、過剰な特権意識の持ちすぎです。
池田さんが医者の資質のもっとも重要な要件として「やさしさ」をあげておられますが、全く同感です。しかし、現在の大病院は やさしさどころか、意味のない手術をしたがって、経営優先のように思われてなりません。
僕は親族の入院を機に、入院は死にに行く事と納得し、自分の身体は自分で守らなければと思いました。
とはいえ、医師が重要なしごとであることはうまでもなく、良い医者の創造が待たれます。
僕の印象としては、医師の質の劣化は、健康保険の充実による所得の担保が堅固となり、一県一医学部の医師増が推進される中、進学高校の判断座標軸が医学部合格数にされたところにあるように思われます。
札幌南高校（公立：札幌市）は１学年の医学部進学舎数が１００名近くだときいたことがありますが、異常なことだと思います。つまり、池田さんが指摘したように勉強ができるやつが医学部にごっそり持って行かれている代表例でしょう。
そうした傾向をあおったのは、週間朝日やサンデー毎日などの週刊誌でありますが、その背景には、お受験に熱を上げる層がかなり分厚く存在すると言うことで、クリアーカットできる問題にも思われません。
医師の方々にお願いしたいのは、医者として患者を中心に考えた真摯な対応です。そうすれば 今日のように、つばをはかれる存在にはならなかったと思います。
カテーテル手術のスピードが速い＝神の手だなどと下らない自慢をするまえに、そうした状況にならない環境づくりに 医者が主体的に取り組んでもらいたいと思います。
問題は、こういう指摘で「医師」「医師会」を混同する人が世の中に大勢いることで、医師も例外ではありません。最前線の医師たち「も」勘違いしたり、もしくはその時間すらなかったり、諦めたり、という反応だと思います。
ただ、いかなる経緯があるにしろ、政治的圧力に負ける時点で政治やマスコミ、官僚（財務・厚生）の怠慢も糾弾されてしかるべきでしょう。
恨みを買いやすい職業なので、それ相応の高い収入はあってしかるべきですが、劣悪な者を排除していく仕組みは必要だと思います。現段階の「専門医」では、有効に機能している（差別化）されていると思いません。
「先生」というのは勘違いの元なので、どの職業でもやめるべきだと思いますが。
やりようによっては、いくらでも創造的になりうる分野だと感じています。IT・経済の素人の意見ですが、失礼いたしました。
唯一わかるのは、医療サービスの質が著しく悪いと言うことです。そしてその本質には、医師個人に、ひとの命を救うという使命感が希薄であると言うことです。（高校の先生に、お前は勉強できるから医学部へ行けとか、まわりから医学部生はちやほやされるといったことで、まちがって医師になってしまった方が多いのかもしれません）
労働者でどこが悪いといったへたれ医者がはずかしげもなく発言するほど、医師の精神劣化が進んでいると言うことです。
しかし 精神論では多分解決できないのでしょうから、まずは、西洋医学系の医療独占を破壊することからはじめるのが現実的かと考えます。
＊国の健康保険を廃止すること
＊公立の 漢方系医大を現在の医大と同数つくること
など（競争がおこり、独占の弊害が減少する。）
が、さしあたり 未来に希望をつなぐ方法でしょうか？
「医者には社会的常識が欠落している人が多い」
と感じてしまいますね。
もっと世間を知ったほうがいい。
過酷な労働時間なんてものは一般社会のビジネスマンにおいては特段珍しいことではない。
>医師個人に、ひとの命を救うという使命感が希薄であると言うことです。
私に答える資格があるかどうかわかりませんが、私自身は、その使命感を失っているつもりはありません。実際全力を尽くして人の命を救っています。感謝もされております。ただし、勤務時間内、だけですが。
あと労働している自分を労働者であると規定することが、精神劣化であるとは全く気がつきませんでした。どうもすみません。
精神だけではなく、知能も劣化しているようなので、
>精神論では多分解決できないのでしょうから、
は理解可能でも、これがどのようなロジックで、
>国の健康保険を廃止すること
>公立の 漢方系医大を現在の医大と同数つくること
という結論につながるのか、全く理解できませんでした。申し訳ありません。
私の認識では、自費診療の漢方医ほど、救急から遠いところ、ひとの命を救うことの対局にいる医者はいない、と思っていましたので。
ブログ主が指摘している部分もここだと思うのですが。
同じ業界の人間が、同じ業界のことを憂い、意見を述べることが精神劣化でしょうか。
それだったら、最初から自浄作用なんて期待できませんね。きっと、自浄作用のない業界の方だと推察します。
違います。あなたの言う医療サービスの質の向上とは、あくまでも表層サービスです。
顧客満足度から言うと、本質サービスはある程度から頭打ちで、表層サービスは右肩上がりで伸びていくのです。
ここ十年、表層サービスへの要求が急激に高まったこと、本質サービスに対する評価の難しさで現場がパニックになり、本来の本質サービスですら提供できないのが現状なのです。
僕も、健康保険の廃止は反対ではありません。
美容外科のように、儲かる人は儲かる世界、もっとカネ、カネ、カネの世界になるかもしれませんが、フタをあけなければ分からないでしょう。
真昼間から何度もコメントすいません。
「医師会」と考えず「医師が運営しているシステム」と見れば、話は「医師」だけに関わらないのでは。
＞ 専門医として一人前になるのには卒後10年近くかかることを考えると、
＞ 先に2年を短縮したところで卒後の負担が増えるだけかもしれません。
しかし、これは医師だけに限らないから、医学部だけを特別視するのには以前と疑問が残る。
そもそも、医学部は医学研究のために存在するのか、学生に医師免許を取らせるために存在するのか、存在理由をはっきりさせるべきだ。
その上で、今の医学部を、医学研究を専門とする「医学部」と、医師養成の「専門学校」とに分類すべき。それに合わせ、医師免許制度も改める必要がある。
その上で、「専門学校」が６年かかるというなら、まだ理解できる。
＞ 学会活動など、自己研鑽の範囲を越えて研究開発に近い側面があると思いますので、
＞ 研究の資質が全くない人は医師になるべきではないと思います。
この発言も、「医学」と「医療」とを区別していない意見の現れだろう。もちろん、それら２つが学問上はっきりと区別できるわけではない。
問題なのは、システム上、「医学」と「医療」が区別されていないことだ。区別されていないから、非効率この上ない。
医療システムが社会システムとして組み込まれている以上、社会の要請によって医療システムも効率化しなければならないはずだ。しかし、自発的な効率化が進んでいないのだから、批判されても反論はできないと考えるが。
日本の医療サービスの質は世界最高峰ですよ。こんな安い値段でこれだけの医療を受けられる国は他にはありません。
あと漢方医学と西洋医学は根本的な思考法が違うので競争になりません。漢方医学の思考法は「病気にならない体を作ること、未病の段階で治すこと」、西洋医学の思考法は「病気になった体を治療すること」です。
「医は仁術」は医者個人では成り立つかも知れませんが医療というシステムでは成り立ちません。リスク・コスト・リターンという経済学的な観点から見て無理のないシステムを築かないと、長期的にはそのシステムは必ず破綻します。
現在の日本には経済学的な観点から合理的に物事を考えるという視点が足りません。合理的な意見を言うと「感情が足りない」だの「冷たい」だの言われ、ニュースではキャスターが感情論で恥ずかしげもなく政治を批判している。献身的な人々に支えられることでどうにか保つシステムというのはエネルギー的には極大点に相当し、微妙なバランスの上にどうにか成り立っている状態なのでちょっとしたことですぐ崩壊します。合理的に安定なシステムを作らないとなりません。しかし、そのためには日本に蔓延する「合理的＝冷たい」という空気をどうにかしないとどの分野に限らずシステムの改善など出来ないと思います。
非医療系ブログでの医療関係の記事は、医療者から見るとなかなか興味深いものです。
>>池田信夫さま
＞医師免許を廃止して参入自由にすればいいのです。＞資格試験は残すが、無免許営業も許す。
一番の問題は、無免許営業に保険を適用するか否かになると思います。
保険を適用すれば、誤診、乱診、架空請求等々により、膨大な財政負担になるでしょう。
逆に、保険を適用しなければ、無免許営業医療提供者は割高になり、誰も利用しないでしょう。
ただし、国民皆保険を廃止するなら話は別です。
団塊以上の大半が無保険に堕ちる可能性がありますが、一部の富裕層にとっては悪い話ではないと思います。
>>misaki304さま
＞医療サービスの質が著しく悪いと言うことです。
＞そしてその本質には、医師個人に、ひとの命を救うという使命感が希薄であると言うことです。
医療の質に関して。
医療の質は、アクセス、コスト、クオリティの三つのうち、何を犠牲にして何を残すかという選択になります。
三つすべてを残そう、という議論は、非常時を除けば世界のどの国にもありません。
ちなみに、日本が医療にかけるコストは、対GDP比で先進国中最下位です。
以前、日本と同レベルのコストしかかけていなかったイギリスでは、主にアクセスの面で医療が崩壊しました（例：胃癌の手術が半年待ち）。ブレア政権が医療費を大幅に増額してから、事態はやや好転しつつあるようです。
使命感に関して。
我々の業界では、日勤→当直（という名の夜勤）→日勤の32時間連続労働が常態化しております。
医者になってこのかた、ずーっとこういう勤務形態でしたから、この異常な勤務形態の原動力が「使命感」なのかどうなのか、もはや自分でも良く分かりません。
当直明けの外来や処置は抜けが多いです。「徹夜明けの集中力は飲酒による酩酊状態と同レベル」という研究報告もあります。「使命感」による行動なのかどうかはともかく、患者さんの利益になっていないことは確かです。
洗練されたマスメディア出現するとき、医師免許の廃止が実現しそうな気がします。
同感です。Mixiの医療コミュおよび総合医療センターコミュで議論した経験から言うと、科学的な思考訓練を十分に積んできたとは思えない方々が多数います。内科や外科の開業医は、学士教育だけで十分で、あとはOJTで臨床経験の時間を長く取れば十分ではないかと思います。手術を行う外科と、難易度の高い病気に対応する専門医を志望する者だけが大学院へ進学すれば良いと思います。
どの学部でも一緒でしょう。学部である程度まで育てるか、卒後の教育で補うのか、効率のいい方を選べばいい。ただし卒後教育に何もかも押し付けることになれば、大学の存在意義が不明になります。医師の場合、どの科に進む場合でも共通の知識として必要な範囲が非常に広いため、実情は大学6年間でも足りないぐらいだと感じています。昔は2年間の教養がありましたけど、今は時間が惜しいので、前倒しで専門的な講義を入れていますよ。
>医学部は医学研究のために存在するのか、学生に医師免許を取らせるために存在するのか、存在理由をはっきりさせるべきだ。
そのご意見では、クロスオーバーな人材育成は不要ということですね。整形外科医から基礎研究者になった山中教授が聞かれたらどう思われるでしょう？
大学院生として研究に携わっているのなら、研究と実務が簡単に分けられないことは実感しておられると思いますが。専門学校化すれば効率がいいのであれば、論文の数を競う教官がほとんどの国立大学医学部より、国試の合格率向上に躍起になる一部私立医大の方が、医師養成機関として優れているということでしょうか？私の実感とは違いますが、例示して頂ければ幸甚です。
ー先生、多いと言うからにはこの一定数以上の医師（たとえば１００人とか統計上意味のある数）と会った結果そうご判断されているのでしょうか？そうであるならば、非常識な医師が多いというのは先生のご意見として受け止めますが、偶然非常識な医師に数人会っただけではないでしょうか？？
なお、小松秀樹著「医療崩壊」「医療の限界」などをお読みになって頂ければ医療の現状が一般の方にも伝わるのではないかと思います。
医師も千差万別で無能、非常識な人間もいますが、現在の医療崩壊の主たる原因は非常識な診療報酬抑制政策です。結果医師不足が生じているものであります。この分野についても先生の切れの良いコメントを今後期待しております。
解せないのは精神科、皮膚科、内科、・・・
基本的に人体の内臓に触れない医者が手術を主とした科目医者と同じ教育、訓練を受けなくちゃならないのかってこと。
そもそも
全ての科目を一緒くたにして同じ教育を受けさせ同じ資格試験で管理するってのがおかしい。
今人気の無い小児科、産婦人科、僻地医療科等でも
最初から限定して医者を募集すれば
成績が良くてタダエリートに成りたくて医者になったような使命感も何も無い連中の為にあぶれて
本当に医療に従事したいと思ってても医師になりそこなったような人でも
医者になれるチャンスが出来る。
人気の無い診療科の医師不足なんて途端に一挙解決だ。
医師免許さえ持ってれば経験ゼロでも新たな診療科医師として堂々と開業出来るってのも
トンでもない仕組みだな！
資格試験と免許を切り離して考えればよいと思います。たとえば公認会計士のように、国家試験に合格し、開業している現場で3年なり5年の正規の臨床経験を積めば、だれでも開業できて、保険診療できるようにする。
外科だけは、専門の教育機関で外科手術のスキルを習得する事を義務づけるようにします。
診療科の専門知識レベルにより、国家試験の難易度に差をつけ、学卒レベルで合格可能なものから、大学院修士課程レベル相当のもの、博士課程終了相当のもの、というように診療内容が高度化する毎に試験の難易度にレベル差をつければよいのではないでしょうか。ただし、学校卒業していなくても受験できるようにして、独学者や外国人医師の国家試験受験を排除しないようにしたら良いと思います。
それは別に医師の場合に限らない。たとえば電子や物性などの工学部を卒業して企業の研究開発部門に入る人の場合、学部の知識などあって無いが如し。本当に必要な知識は、入社後に職場で習得しています。情報工学関係も同じです。
麻生太郎氏はその発言の責任を各方面から問われている。
｢医師会には社会的常識が欠落している人が多い｣と言う言葉も、"個々の医師"が社会常識に欠けていると曲解され窮地に陥っている。
彼は"医師会"と言う既得権益に守られた人たちに苦杯を飲まされたのかもしれないが、行政の長としては"個々の医師"たちの助けを受けなければその職務を全うすることができない。
市井の医師たちもそうであろうし、厚労省、各自治体にいる医師免許を持った職員らにも協力を得ねばならない。
そのような立場なのに｢昔、病院経営に携わった｣時の遺恨を晴らそうとしたのだ。
そしてそれは、組織としての"医師会"に対してだろうに、大病院でそれこそ身を粉にして働いている人々への批判として受け止められてしまった。
また、新聞報道によると、1兆円の権限委譲も総務相時代の(財務省への)意趣返しだと言う。
なんと言う小人物なのであろうか。
先日、厚労省事務次官経験者やその親族が凶行に倒れた。
その時、氏は"テロに対する"断固とした反対の言葉を述べなかったと言う。
たとえ、政治的な意味を持たせないためであろうと、"組織としての"厚労省全体が批判の的となっていようが、"個々の"職員らが犠牲になるならば行政の長としてキチンと声を挙げ、彼らを擁護し、守らねばならない。
｢(厚労省事務次官経験者らは)長年、厚労行政に携わり、日本の発展に深く貢献して来られた・・・今回の様な凶行に倒れられたことに深い憤りと、お悔やみの言葉を申し上げます。(今日は一日喪に服したい。)｣
と言う言葉の一つも言えただろう・・・
しかし、氏はいつもの日課どおりにホテルのバーに向かおうとし、たしなめられ引き止められたと言う。
総理大臣は個々の問題解決には携わらないだろう。
むしろその下に控える人々に明確なメッセージとその是認がある事を伝え、彼らがその職務をまっとう出来る様に鼓舞するのがその役割ではなかろうか？
氏がその役割を果たしているとはとても言えまい。
私たちは、いつまでこのような人物を国の枢要な地位につけたままにして置かねばならないのだろうか。
氏には是非ともその地位を返上していただき、民意を問うため一時も早く総選挙を実施していただきたい。
しかし、先日の首相発言に対する記者会見で、選挙の件を持ち出してオドスような「非常識」さを見ると、あながち間違いではないかもしれない。
腕の良い医師というのは、結局のところ多くの人を救命できる医師です。
仮に自分が兵士であったなら人の良い愚将より人の悪い名将に指揮されたいと思うでしょう。なぜなら死にたくないからですよ。
>misaki304さん
既に医療問題は医師個人の心の持ちようや努力で何とかなるレベルを越えて悪くなっているのです。あなたのために3分で済む診療に10分時間を使ったら、あなたは満足するでしょうが他の2名が診てもらえなくなる。捌ける患者数が3分の1になってしまったら、その時点で医療崩壊と言いませんかね？
無意味な検査、無意味な手術といいますが、医師は安全に配慮するならば仕方がないと言うでしょう。誤診や見落としを防ぐには検査を行なうしかないのです。
なお、しきりに「無意味な」と言う人は、何が無意味で何が意味があるか区別できていません。「数学なんて無意味だよ」という中学生と同じレベルです。
「検査の結果異常はありませんでした、良かったですね」と言われて、異常がないのに無意味な検査をやったというようなものでしょうね。因果関係が逆ですよ。
>かずまんさん
>過酷な労働時間なんてものは一般社会のビジネスマンにおいては特段珍しいことではない。
医師が一般のビジネスマンと全く違う点は、医師は日常的に人体を傷害する行為を許される唯一の職であるということです。
薬は全て毒薬であり手術は人体を刃物で切ることです。普通ならば傷害罪に問われるところを医師という資格によって免除されている。だからこそ過労の医師に手術をしてもらいたくないのです。
医療問題において、そもそも日本では医師数が充足していたことは過去において一度もないということを踏まえておくべきでしょう。
必要なのは金か人、せめてそのどちらかがあれば何とかなるのですが、なんともならない理由は診療報酬の低さ。ベッドも医師もフル回転させておかないと病院が赤字になるという本質的な問題があるからこそ、病院も医師も余裕を持てない。
医師会がどこを支持しようと勝手だが、わざわざメディアを利用してこのタイミングで言う必要もないだろう。
アメリカのテロのときもよく耳にしましたが、テロに対する最大の抵抗は「普段通りに過ごすこと」です。
「テロリストとは交渉しない」と明言することには意味がありますが、「テロは許さない」などと当たり前のことを声高に発言するのはテロリストを増長させるのみで全く逆効果です。同様に厚生省を擁護するのも犯人の憎しみを増幅させるのみなので逆効果です。自分が憎んでいる相手のことを庇う人がいたらどう思いますか？それで憎しみが消えるどころか返って増すばかりでしょう。職員の士気を保つためならば内々に警備を強化したり鼓舞する発言を伝えればいいのであってマスメディアを使って発信すべきではありません。
犯行声明も出ていない段階での今回のようなマスメディアの対処方も「俺も目立ちたい」という人間の模倣犯行を招くばかりで逆効果だと感じます。
麻生さんの経済政策には全く期待していませんが、この件に関しては麻生さんの対処方が正しかったと思います。まぁ麻生さんがどこまで考えてあのような態度を取ったのかまでは判りかねますが。
ここで議論する内容からは外れているとは思いますが、反論はさせて頂きます。紛糾しないようにお互い心がけましょう。
＞医師の場合、どの科に進む場合でも共通の知識として必要な範囲が非常に広いため、
＞実情は大学6年間でも足りないぐらいだと感じています。
医師の養成上、「専門学校」の課程が６年必要ならば、それでいいと思います。この点は否定していませんでしたよね。
また、研究と実務が分けられないことを私も認識しているつもりですし、その点については若干コメントしていたのですが。。意図が伝わらなかったとすれば、こちらの説明不足でした。
「医学（研究）部」と「専門学校」を分けるからといって、クロスオーバーな人材が不要とまでとは考えていません。
実務と共に研究がしたいのなら、「専門学校」で医師免許を取った後に研究をすればいいと私は考えます。研究したい人は、そこまでして免許を取ってでも研究をするでしょう。それが研究者というものだと考えますが。
このような制度なら、「医学（研究）部」が社会から信頼されますし、研究者の質も上がるのではないでしょうか。山中教授はそのような研究者の例であると私は考えていたのですが、誤解があるとすればお教えください。
私事で恐縮ですが、大学院で研究しながら常々思うことがあります。それは、研究者として携われるのが細分化された極わずかな分野でしかないということです。
であるからこそ、「医学部」と「専門学校｣が区別されない現在の医学部のあり方や、医師免許制度は "大雑把" であると思います。医師個人で出来るの範囲は限られているはずです。それを社会的に宣言してもいいのではないですか？その宣言の一つを私は提起したつもりでした。
もちろん、複数の分野にまたがる研究者や医師がいることを分かっています。しかし、そのような例外を排除する議論をしているのではないのです。そうではなく、例外を除いた「普通」の医師をどう扱うかを議論しているのです。
おそらく、「工学部や理学部などにもそのようなことをするのか（、いやできないだろう）！」という素朴な反論をお持ちの方もいると思います。
しかし、決定的に違うことがあります。それは、日本国家が医師免許を与えている点です。つまり、社会的責任が違います。少なくとも、医師でない私たちはそうのように考えます。
http://mainichi.jp/select/today/news/20081121k0000m040148000c.html
開業医に高等医学教育が必要か？は難しいところですね。かかりつけ医程度なら、医学部でなく、戦前にあった医学専門学校を復活させるの手かもしれません。
一部のコメントに医学は難しくないというようなコメントがありますが、精確には定型化されたというべきか？
そりゃー、医師がちゃんと薬理学やら放射線物理学やらを知った上で診療するのが理想ではありますよ。
しかし、そんなもの、定性的な理解だけで、じゅうぶんに臨床医は務まってしまう。医学部教授で、シュレディンガー方程式を解ける人が何人いますか？
また、たまたま臨床医養成コースを出た人が、基礎医学でも傑出した業績を上げたからって、それはレアケースです。ノンメディカルでも基礎医学者は十分務まります。
「臨床と基礎は不可分」なんてのは、人生が有限で時間がコストだと認識できていれば、理想論に過ぎないってことは、誰しも、同意していただけるんじゃないでしょうか。
よって、医学部は6年どころか2年で十分です。医師国家試験の受験資格を全国民に開放して、合格者に臨床実習を施せばいい。合格者の上限は、卒後研修の受け入れ可能数とする。
卒後研修の受け入れ可能人数は12000人程度なので、現状の8000人の5割り増しにしかなりませんが、医師不足が多少なりとも緩和されるのは確かです。
コンサルテーションが主体の診療科は、開業医でも見習い医師を助手として研修受入できるようにすれば、研修可能人数はもう少し増えるのではないでしょうか。常に研修医がいる状態でカルテの記入とか、医者が行う雑務をさせれば良いと思います。
医師国家試験が全国民へ開放された場合、看護師が医師の国家試験に合格したら、選択した診療科によって、研修期間を短縮したり免除すれば良いのではないでしょうか。短期間に医者数をかなり増やせる可能性があります。
開業医が十分に増えた場合、ホームドクター制度を導入し、救急搬送を例外として、患者は病院へ直接行けないようにすれば良いと思います。高度な診断用機械や治療用機械と手術が必要なケースを除き、通院治療はすべてクリニックで行うようにすれば、病院の数も勤務医の数も増やす必要はないのではないでしょうか。
入口を豊かにしたほうが、色々な職種からの転向組も増え、勉強や刺激になることも多いと思います。非常識、と言われることも少なくなるでしょう。
卒後の臨床研修先を選ぶ"競争"が今のマッチングよりシビアになり、よりシャープな頭脳と心の健全なドクターが育成されると思います。
ただ、欧米型の"労働者"医師への流れは止まらないでしょうね。
高い授業料の、私立はどうにかならないでしょうか。
医学部は公立だけでいいと思うのですが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%BC
このような専門職を日本でも導入し、その方たちに内科系の開業医程度の仕事や、僻地での診療をお願いすればよいのではないでしょうか。
また日本では歯科医師が過剰になりつつあるようですので、彼らに「麻酔科」や「外科」の治療権限を付与することも考慮に入れてもよいのではないでしょうか。彼ら歯科医師は基礎医学も学びますし、実際に臨床の現場では麻酔を多用します。また口腔外科では現在でも実際に歯科医師が外科治療をおこなっています。このような事実に鑑みると、歯科医師に「麻酔科」「外科」の診療科に限り医師と同様の権限を付与しても、さほど問題はないかとも考えられるのですが。
医師不足関連の議題はどうしても無限ループに陥りがちですが、誰がいい悪いというのではなく一般の方が誤解されている、と日々思うことを箇条書きにしてみました。
�＾綮佞痢崋Ｎ杜蓮廚枠羈咾任�る。
絶対値として「良い医師」は存在しない。ある患者にとって「良い医師」か「悪い医師」はいる。
ある病気を治すのに優れた医師が、別の領域のごく初歩的な病気を見逃すことは十分ありうるし、その病気がたまたまあなたの病気かもしれない。逆にやぶ医者でも正しい判断をする時はあり、あなたの命を救うかもしれない。
��医師は患者を家族同様に扱う、またはそうあるべき。
医師は患者を赤の他人として認識している。普通の感受性を持つ人間なら、自分の家族をメスで切り刻んだり死の宣告をしたりすることに耐えられる人はいない。逆に外科医が自分の家族恋人を手術するのは避けるべき。冷静な判断ができなくなるから。
�０綮佞了纏�量、仕事の質と給与所得は比例する。
医師の能力を比較するのは困難。一般に医師には知識、判断力、技術、人間性、経験が求められるが、これら複数のパラメーターを公正に評価するすべはない。また各診療科間の重要性評価も困難。手術をまったくしない投薬だけの脳外科専門医もいれば、日々長時間の手術をこなす皮膚科専門医もいる。かくして診療かにかかわらず比較的パラメーターとして把握しやすい「知識」重視の専門医資格や、「経験」重視の高齢医師が高い給与を得るが、彼らが本当に患者を治す「治療力」があるかどうかは関係しない。
�ぅ廛薀ぅ泪螢吋△禄虔眦�な技術で、医師は誰しもが習得すべきである。
プライマリケアは本当は高度な技術である。夜間救急を本来の意味で担当するには、少なくとも１０年を超える医師としてのキャリアが必要じゃないだろうか？少なくとも現在の臨床研修制度で学べるだけの範囲技術で、夜間当直に十分対応する技術は習得できない。
�ジ�生労働省は正確な医師数を把握し、それに基づいて医療行政を行っている。
現時点で厚労省は正確な医師数を把握していない。彼らが知っているのは医師免許を刷った枚数だけで、死亡した数はともかく高齢や出産などでどれだけが現役として有効な働きをしているかは把握していない。また医師免許資格のみでたいした能力も無く可能なアルバイトや検診などの仕事も多く、「患者を治す」ということに第一線で真に寄与している医師数は不明。現状を把握できないため「この国の人口でこの診療科の医師数がこれだけになれば、この診療科の医療は過不足無くなる」という計画も立てられない。彼らが現状行っているのは、とにかく医師免許保持者数を増やすことのみ。１０年後に増えた医師がどのように偏在するかについては、誰も予想していない。
少なくとも、数年前までの日本医師会は、ほとんど全ての勤務医から忌み嫌われていました。
他の方のコメントにもあるように、日本医師会は開業医の代表ですから、開業医のライバルが増える医学部定員増員には大反対だったのです。
しかし、病院勤務の勤務医からすれば、一人でも同僚が多いほうが、過重労働が軽減されるため、医学部定員増加を願っていたのです。
ここに、医師会VS勤務医の構図があったのですが、非医療者には、「医師会の意向＝医師全体の意向」という、我々からすると不本意な誤認が生じていたのです。
これからは、勤務医団体を作って、いかに第一線の勤務医の労働環境がひどいかを訴えていかなければいけないのだと思います。
日本医師会も、さすがに勤務医を公の敵には出来なくなってきたようで、最近は医師不足を認めており、歩み寄ってきていることも付け加えておきます。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20071112 をご参照ください。
20年前の池田さんの個人的体験をもっていえることは、「その当時の医師会には礼儀を失する人間がいた」いたということだけです。また、当時の医師会が医師削減を主張したことは「政策として誤っていた」のであり、「社会的常識がない」ということとは違います。そのことをもって現在の「医師会に属する人間は社会的常識がない」と断ずるのは論理的とはいえません。私は年に数件はがん患者や心筋梗塞などの重要な疾患の診断をして、しかるべき施設と連携して診療しています。かぜなどの軽い病気の中に重要な疾患が隠れていることもあります。開業医に限らずどんな職業の方もプライドを持って携わっているはずであり、極めれば奥深いもののはずです。だれでもできるたやすい職業であるかのような侮辱は容認できません。
医療の現場を知らない、医療関係者の労働の実態を知らない、保険医療の仕組みを知らない、日本国民が受けている医療が他国と比べてどの程度のレベルにあるかを知らない、何も知らない、ネット上だけに限定してもいくらでも情報は転がっているのに知ろうとする気もないし、知らないことを恥ずかしいとさえ思わない、そこにルサンチマンが加わった結果がこれです。
私も自分のよく知らない時事問題について偉そうに話したり書いたりしてきました。事情に通じた人の目にどう映っていただろう？と思い至り慄然としました。
ここを見ている医師の皆さんにお願いがあります。医療以外の要素が関わることについて発言する時は、十分に内容を吟味したうえで行っていただきたいのです。特に法曹関係者を相手にするときは注意していただきたく思います。
我々がここを読むのと同じような感想を彼らに持たれるかもしれない、と少しでも考えてください。最近の一部のネットユーザーの暴走は、同じ医師の目から見ても恥ずかしいものがあります。
JMMのメルマガで「絶望の中の希望」という医療記事を書かれている上昌広氏によれば、大学や病院内で出世競争から弾き出された病院勤務医の最終的な落ち着きどころなのだそうです。日本医師会を、病院勤務医が公然と非難できなかった理由がそこにあるのかもしれません。自分の未来がそこにあるかもしれないのですから。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_1422.html
>一般に開業医は20年程度の勤務医生活を経たのちに開業します。
研修後すぐに（独立しないで）開業医で働く若い医師が沢山増えても良いのではないでしょうか。
>普通数千万円単位の借金を背負って開業しますが、元気で働けるのは20年程度ですから
どの開業医もが、レントゲンなど検査装置一式持っている必要は無いのです。コンサルテーション専門のクリニックと、レントゲンや血液など検査専門クリニックが分業すれば良い。
また都市部のクリニックは雑居ビルなどの中に入り、複数の医師が時間や曜日のローテーションを組むなどして共同使用すれば、開業時の投資金額も毎月の固定費負担も大幅に減るでしょうから、貯金が少ない若い医師が何千万円も借金を抱えなくても十分に開業できると思います。
・医師も千差万別。でも患者さんが喜ぶのは医師の喜びでもある。したがって損得抜きでがんばることはしょっちゅう。でもそれを当然と思われると疲れてくる医師が出てきてもおかしくない。→医療の均てん化には見返りと利用者のご理解が必須。
・医師は研究者でもあるべき。教科書通り行かない症例なんて日常茶飯事→だから常に勉強する必要有り→珍しい症例、工夫してうまくいった治療などは学会で発表するのは責務。実際学会は多いし開業医から勤務医まで恐ろしいほどたくさんの演題が発表される→臨床系の研究者として考えると実地臨床と研究は本来不可分。
・各専門領域だけ勉強して養成期間を短くというのは本末転倒。
外科も手術前の検査、術後管理など内科にかぶる知識は必須。局所に現れた症状は全身疾患の一症状の可能性があるのだから全ての領域にある程度知識が必要。別に治療技術や深い知識は必須ではないが、自分の専門外領域の症状をみて他科に相談すべきことを思いつかなかったらとっても困る。
・社会的常識がないのは理解できます。それを教える部門が卒前卒後ともない。なくても業務がなりたつので。常識がなくても仕事ができるため、そのような人材が集まっているような気もしますが変人も多いとは医学部に入って真っ先に思いました。自分もそうだろうが、その常識がないことが悪く働くかよく働くかはまた別かな。
・最近のカテーテル、内視鏡治療などの先端技術ははっきりいってゲームと同じ。ゲーム好きの自分も昼間の「ゲーム」でおなかいっぱいで帰ってゲームすることなくなった。ゲームとは不謹慎かもしれないが、思い入れは相当なもので、無理はしない。誇りと節度を持って治療している医師が多いのは学会発表などで常に常識の範囲を探っているからでしょう。でも根本は患者さんに喜んでもらうことがモチベーションの源です。もちろんみながこんな技術を持っていなければならないわけではない。忍耐強い患者さんに優しい医師も患者紹介することで技術を持っている（必ずしも優しくなくても）医師を活用できるわけです。
>ここで議論する内容からは外れているとは思いますが、反論はさせて頂きます。紛糾しないようにお互い心がけましょう。
私が気に懸けているのもそのことです。我々は池田先生のブログを訪問しているだけなのですから。
医学部を短縮してその後は研修で、という案を支持される方が多いようですね。理学部でも工学部でも学ぶべき内容は増えており、それでも4年のままだというのは事実です。でも私は最初理学部を出ており、指導教官や先輩からは「学ぶべき内容が増えているのでマスター（修士）まで出て昔の学部卒と同等」と言われていました。アメリカでも理科系学部は少し長い場合が多いのではないですか。
学部卒業や医師免許の要件を緩めて研修で取り返せばいい、というご提案にはわが国の実状を酌めば賛同できかねます。企業と違って個々の病院の規模や体制、研修レベルに大きな差があるように見受けられ、手のかかる初期研修医あるいはもっと手のかかる学生レベルの「学部短縮型」研修医を多量に送り込まれたところで対応できないと思われるからです。
現場の医師がいささかの感情を込めて訴えているように、地域の基幹病院はコスト削減と人員の不足により疲弊しています。研修医を指導するべき前線の医師が体調維持や自己研鑽にも苦慮するような状況では、病院の研修容量は限界に近づいていると思われます。
専門医とは一種の職人ですから、最終的には多大な労力を費やして一対一で技術を伝授する以外に育成できないのですが、まだ専門性の強くない初期学習の段階では、学校システムの方が効率がいいと思われませんか？私が学部短縮に賛成できないのは、ノスタルジーのためではなく医師育成の効率を考えた上でのこととご賢察頂けますよう。
また、医学部を医師養成の専門学校と医学大学院（とでも言いますか）に垂直分離するご提案については、ある意味では実現しているのです。現行の新研修制度では、ばらばらだった卒後初期研修を廃して、2年間のローテート（各科を回る）研修を義務付けましたので、基礎医学に進む人も含め、全卒業生が「とりあえず2年間だけは臨床医として訓練される」という制度になっています。これはこれで批判がないわけではありませんが。
ただ卒後2年間で（多くの国民が要望する）専門医が育成できるわけではないので中途半端と言えば中途半端です。しかしこれを延長して長期の研修を義務化した場合、創造的な展望を持つ人材にとっては「10年泥のように働け」みたいになる危険もあります。クロスオーバーな人材は例外的というご指摘はもっともですが、真に創造的な人材そのものが例外的なので、制度による制約は強すぎない方がいいのかなと思います。
最大の問題は医師が本来やるべきでない仕事まで抱えすぎています。本来なら、「診療、看護、検査、事務」と役割を決めて分業をするべきなのですが、医師が他の医療職を自分たちの奴隷かのように扱うために看護師を中心とする他の職種が反発もしくはサボタージュをしているのが現状です。それを見た医師が「あいつらは使えないから、民間病院から従順なやつらを呼べばいい」と言い出し、悪循環に陥っているのです。民間病院から来たって、あなた達の接し方が悪ければ辞めるか、反発するだけですなんですけどね。
２ちゃんあたりの医師から他の職種への批判を見ても、同種の本音が露骨に出ています。そこでの批判の根拠がまっとうなら良いのですが、看護師にセンター試験800点は取れないだろうといった幼い思考では泣けてきます。社会と学校の成績の相関関係がないに等しいという常識が医療の世界で通じないのでしょう。
こういう医師の態度のもう一つの問題は若手のコメディカルのモチベーションを一気に下げていることです。特に就職氷河期にそれなりに優秀な人材を採れたのですが、こういう場面に遭遇すると彼らは「こちらの業務が何もわかっていない医者にあごで使われるような仕事はしたくない」と離職していきます。
私は病院は人を増やす前に医療法の見直しを前提とした組織設計のやり直しが必要だとは思います。
本来であれば経営の素人である医師が経営の能力云々にかかわらず、主導権を握るというのは企業ではありえないです。企業でいうなら、工場長を経由しないと役員になれないというばかげた発想でしかありません。それで他の部署の社員にどうやってモチベーションとロイヤリティを維持しろというんでしょうかね。
恐らく、医師と共に仕事をしたことのある他職種の人々にアンケートをとれば、今回の首相の発言が正しいことがよく分かるであろう。
ただし、私の経験で言うならば、若い医師の多くは常識のある方が多いように感じられる。非常識な人は年配医師に多く存在し、その最たる人々が日本医師会という形として現れているのではなかろうか。
医師不足にしても、不足しているのは所謂「勤務医」であり、「開業医」に対する診療報酬をもっと引き下げることで勤務医の流出をかなり防げるはずである。開業医に対する診療報酬を引き下げた分を病院に対したそれに当てることも可能なはずである。
それを行わないのは医師会の利得に多大な影響が生じるためであり、やはり医師の責任と言われても仕方がないのである。
しかし、上記の『医師が他の医療職を自分たちの奴隷かのように扱うために看護師を中心とする他の職種が反発もしくはサボタージュをしているのが現状』には納得できません。大学病院で本当にそんな所があるのでしょうか？
そんなことをしていたら市中病院に比べ待遇面でよくない大学病院の看護職はさっさと辞めていくと思いますがどうでしょうか。「あいつらは使えないから、民間病院から従順なやつらを呼べばいい」とありますが、現状では市中病院から大学病院に正職で看護師が来ることなどあり得ないことは医師ならみんな分かっていることです。
『若手のコメディカルのモチベーションを一気に下げていること』とありますが、コメディカルというアバウトな表現を使わずにどの職種かはっきり書いてもらいたいものです。診療放射線技師、理学療法士、薬剤師、作業療法士、臨床工学技士、まだまだあります。
大学病院では医療が細分化されて関わる医療職種が非常に多くなっています。でも実際にそれらの職種の人と我々医師が話す機会はほとんどありません。極端な話、僕たちはコンピュータ上でオーダーするだけで患者さんのリハビリでもやってもらえるわけで、他医療職とコミュニケーションがどんどん不足する方向に向かっているのが現状です。電話で話したことはあるが顔は見たことない職員がいっぱいいるのが大学病院です。ですから、きっと上記のコメディカルの人は医師と濃厚に接する可能性のある職種と限定されるはずです。
最後の『経営の素人である医師が経営の能力云々にかかわらず、主導権を握るというのは企業ではありえないです。』というのは全く同感です。我々の大学病院では医師が経営に実質的にタッチすることはありません。お飾りとしての顕職はあるでしょうが実務は幹部事務職員ががっちり握っています。そして彼らが病院経営の専門家でないことでいろんな問題が出来しています。医療の現状には非常に厳しいものがあります。こんな扇情的な事実誤認に対応している余裕はなく無視すべきなのでしょうが、誤解される人がいるといけないので反論しました。
一開業医からみても、日本医師会に問題はあり、組織の改革が必要と思っております。ただ申し添えておかないといけないのは、諸悪の根源のように思われている医師会でも、健診、予防接種、学校医、産業医など地域医療を守る重要な活動もおこなっております。老害、縦割りなどいろいろありますが、世界に誇れる日本の医療を守ってきた実績もふまえたうえで、医師以外の方からも、ご意見がいただければ良いのではないかと思いました。
マスコミの誘導でイメージが固定化されておりますが、昔と違って、開業医は利益のでる職業ではなくなっております。それは度重なる診療報酬の改定が原因です。私自身、勤務医時代より給与は低いままです。一部利益がでることを自慢する開業医もおりますが、あくまでも一部です。まじめに診療を行っていると、びっくりするような額の利益がでることは、保険診療である以上、あり得ません。この点もご理解下さい。
最後に、マスコミではあまり積極的に取り上げてもらえませんが、医療従事者の自殺についても、この場をお借りして書かせていただきます。私の友人で研修医時代に一人、最近一人、自殺で亡くなられております。中学、高校の友人では、そういうことはありません。イギリス、アメリカでも事情は同じで、医師の自殺率は他の専門職にくらべて高いようです。看護師の自殺率も同様に高いそうです。医師、看護師だけではありませんが、仕事と自分の命を天秤にかけながらがんばっている人たちのことを知っていただきたいと思いました。
これはマスコミが勝手に解釈したものではないでしょうか。以下発言の要旨
（出席知事の医師不足に関する発言に対し）医者の確保をとの話だが、
自分で病院を経営しているから言う訳じゃないけど、大変ですよ。はっきり言って、
もっとも社会的常識がかなり欠落している人が多い。ものすごく価値判断が違うから。
それはそれで、そういう方をどうするかという話を真剣にやらないと。全然違う、すごく違う。
そういうことをよく分かった上で、これは大問題だ。
最初に医者の確保と出ているのでこれは雇用の話です
社会的常識がかなり欠落している人が多いというのは
雇用面においては、一般的な会社の常識が通用しないということを言いたいのだと思います
給料上げても簡単に集まらないし、
忙しくてもちゃんと働いてくれる人もいる。
そこら辺の価値判断が違うから、どうやって
医者を集めようか真剣にやろうという話です
社会的常識がかなり欠落している人＝医者とすると
変な文章になってしまいます
マスコミはわざとやっているのか、発言の一部だけ
取り上げて揚げ足を取りたかったのかはわかりませんが。
しかし、実際はそうではない。医学知識なんて、本を読めば頭に入るのです。学校に通うことは必須ではありません。教授の顔も名前も知らずに卒業したような人でも、立派に医師として仕事してます。
医師国家試験を国民全員に開放すれば、医学部定員問題は無問題ということになります。医学部を出なくても医師になれる。
医師養成の真のボトルネックは、医学部定員ではなく、卒後研修にあるのです。実務は紙の上では教えられない。
卒後研修の枠は、平成20年度で11292人あります。医学部定員よりずっと多い。
http://www.jrmp.jp/
医師国家試験受験資格の開放は、医学教育費用の低減になりますし、広く人材を世に求めることで、医師の資質自体も向上させることでしょう。
医師国家試験を何段階かに分けてはどうでしょうか。たとえば、高度医療に携わる1級、専門的な医療に携わる（入院を要するような病院レベルの）2級、主に開業医を主体とした3級、というようにです。最初から脱サラして開業医を目指す人もいれば、大学病院の出世競争から脱落して開業医になる人もいる。3級試験の卒業研修は、病院ではなく開業医で見習い医師として一定期間勤めるようにすれば良いのです。
また、どこの開業医にも高価なレントゲン装置とかを設置するのは無駄の極みです。検査は検査専門のクリニックとして分業する方が経済効率が良いし、開業資金のハードルが低くなる。
理科、生物、保健などが、それに近い科目なのかもしれませんが、充分補完できてないのが現状ではないでしょうか？
一億総中流ならぬ、一億総医学専門家というキャンペーンのもと、教育に力を入れるのはいかがでしょうか？
人間だれもが、生を受け、病気になって死んできます。そのことについての教育の機会を増やすことで、ひょっとしたら医療に頼らないといけない場面が減るかもしれません。
突飛な意見で申し訳ありませんが、医療崩壊をきっかけに、国民を含めた前向きな議論が盛んになることを期待しております。
医師が増えるだけでは、何の現状の解決にはつながらないことが、大多数の医師の間での一致した意見になっております。
こんばんわ。
>雇用面においては、一般的な会社の常識が通用しないということを言いたいのだと思います
給料上げても簡単に集まらないし、
忙しくてもちゃんと働いてくれる人もいる。
そこら辺の価値判断が違うから、どうやって
医者を集めようか真剣にやろうという話です
なるほど。これなら意味が分かるような気がします。
確かに勤務医でも仕事への取り組み方は非常に
多様だと聞いたことがあります。上の方で銀行員さんが言っておられた「効果的な分業、業務の標準化」が
出来ない理由でもあるでしょう。医師は研究者の側面もありますが、「職人」である方が多数だと思いますから。その意識を変えるためにどんな法改正をするか、ではないでしょうか。
中学と高校で、ぜひ家庭内で実施可能な医療について学ぶ科目を作ってほしいものです。鎮痛剤、消炎剤、抗生剤などの名称、適する状況、適量の調べ方など、緊急時に対応できれば夜中に救急車を呼ぶ必要性がかなり減ると思います。
とりあえず方針を立てて、それでお終いというのではダメでしょう。２０年くらい前に医師数抑制政策が是認されたとしても、その後の社会情勢をみて軌道修正すべきであったことは明白です。昨今の医療問題、昨日今日はじまったものではありませんから。
医師会が何を言っても、最終的に政策決定する立場にあった者が、医師会に責任転嫁するのはおかしいと思います。当時の情勢からいけば医師会の言うことは「当時は」正しかったのかもしれないし、仮に間違っていたとしても「医師会が変なことを言っていた」だけであって、国の施策は政府が責任をもってなすべきことです。さらに、過去に医師会が変なことを言っていたとしても、それと「現代の医者」とを同一視することなどできません。むしろ、現場一線の医師と医師会は「別のもの」と思うべきでしょう。
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