北海道新聞　Hokkaido Shimbun Press

　道は四日、札幌医科大学（札幌市中央区）の改築に向け、新年度予算に調査費として約二百万円を計上する方針を固めた。具体的な計画づくりに向けて、新年度は整備手法などの検討を行う予定。改築時期は未定だが、医学部の定員増も含め、地域医療の拠点として機能強化を目指す。

　一九七〇年代に建てられた建物が多い札医大は、老朽化が進んでいるほか、定員増に伴ってスペース不足となっており、道は抜本的な増改築の検討に入っていた。

　財政難のため新年度予算への計上には慎重論も出ていたが、深刻な地域の医師不足が続いているほか、道議会与党からも早期の施設整備を求める声が強く、改築に向けた調査費を盛り込んだ。

　改築費用は二百億円以上が見込まれるため、初年度は、民間資金を活用した社会資本整備（ＰＦＩ）方式による改築手法などの検討を行う予定だ。

　また、道は今年四月から百十人となる医学部の定員についても、さらに増員する方向で検討している。