【群馬】空かけて 命の現場へ 県内初のドクターヘリ導入 前橋赤十字病院2009年2月5日
前橋赤十字病院(前橋市)は4日、県内初となる救急医療用ヘリコプター(ドクターヘリ)の運用を18日から開始すると発表した。ドクターヘリの導入によって、県内ならば、遠隔地の救急現場でも20分以内に到着が可能になる。患者の搬送時間の大幅な短縮や災害発生時の活用などが広く期待されている。 (中根政人) 機体は全長約一三メートル、重量約三・五トン。通常は前橋赤十字病院の屋上ヘリポートに待機するが、消防からの出動要請があった際には、救急現場に最も近い離着陸場まで飛行し、患者を最寄りの医療機関まで運ぶ。 ヘリの運航事業費は、国のドクターヘリ導入促進事業に基づき、国と県が年間で計一億七千万円を補助金として交付する。ヘリの離着陸場については現在、県内各地で四百以上が候補地に挙がっており、同病院が飛行訓練を重ねながら、着陸可能な空き地などの選定を進めている。 ドクターヘリについて、前橋赤十字病院は「患者の搬送と初期治療を同時に行うことが可能なため、救命率向上に期待が持てる。ヘリを有効活用するには、消防が積極的に出動要請する姿勢も大切になる」としている。
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