ジャカルタ(CNN) 軍政下のミャンマー(ビルマ)を逃れた難民200人近くが3日未明、インドネシア西部の海岸で発見された。難民らは木製の船で、3週間海上を漂流していたと語っている。
インドネシア海軍関係者によると、198人前後の難民はアチェ州東部ロクスマウェの海岸に打ち上げられていたところを、午前4時頃に発見された。難民らは3週間前、タイ国軍に発見された後で沖までけん引され、海上に放置された。
ミャンマー難民をめぐっては1カ月前、イスラム系少数民族ロヒンギャ族が乗った船が、タイ国軍によって海上に置き去りにされた疑惑が浮上した。今回発見された難民らが同じグループかは不明。
CNNは疑惑を裏付ける画像を入手済みで、うち1枚の画像には、難民190人前後の船がタイ国軍によって沖にけん引される様子が写っている。難民の1人はCNNに対し、タイ当局が6隻の古い船に乗っていた一行を沖に連れ戻し、放置したと語った。
タイ国軍は疑惑を全面否定しているものの、関係筋はCNNに対し、難民の海上放置を認めた。関係筋は、難民らに食糧と水を十分与えたとしたうえで、タイの住民らが毎月大勢漂着するロヒンギャ族を恐れていたと語った。住民らは窃盗や脅迫をはたらいているとして、ロヒンギャ族を非難している。