36歳の若さで天国へ旅立った飯島さん。誰からも愛された故人の人柄が偲ばれるように、芸人や司会者、女優ら各ジャンルのビッグネームが発起人に名を連ねた。
94〜97年に放送された「紳助のサルでもわかるニュース」で共演し、その後も幾度となく番組で顔を合わせ、親交が深かった紳助。死に際し、自身のブログで「飯島愛ちゃん残念です。誕生日には必ず来て笑顔振りまいてたのに」と追悼コメントを載せた志村。同じくテレビ番組で共演した徳光や古舘が手を挙げた。
TBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ」で共演した大竹しのぶ(51)も発起人の一人。「6年ほど一緒にやらせていただき、本人の飯島さんへの思いはかなり深いようです」と所属事務所。年上の先輩から愛された理由が飯島さんにはあった。
ある関係者は「バラエティー番組で彼女は進行上、自分の役割を考えてズバズバ言っていましたが、放送が終わると『さきほどは失礼な言い方になって、すみませんでした』と常に共演者を気遣い、気配りのできる方でした。だからこそ誰からも愛されたんです」とその人柄を語る。
先月16日、中山ら飯島さんが以前所属していたワタナベエンターテインメントのタレント仲間が中心となり、「お別れの会」の開催を発表した際、「自分たちにも手伝わせてほしい」という声が芸能界のいたるところから挙がったという。
同社が遺族らと相談し、その声を集約して、発表から半月かけて「お別れの会」の詳細が決まった。発起人は現在15人だが、もっと増える見込みだ。当日は、午前11時から正午までを関係者の部として開催。午後1時から2時までファンが献花できる時間を設ける。
生前、友人をエイズで亡くした経験から、エイズ啓発イベントに出演したり、コンドームに関わるビジネスの立ち上げを計画するなど、エイズ撲滅運動に精力的に取り組んだ飯島さん。その遺志を酌み、香典は全額、財団法人エイズ予防財団の日本エイズストップ基金に寄付される。飯島さんの熱い思いが、死去後も受け継がれていく。