群馬、長野県境にある浅間山の地殻変動を起こした地下のマグマ量は推定で約200万m3、東京ドーム約1.6杯分になるとの観測結果を、国土地理院が2月3日に発表した。
GPS観測データをもとに、噴火前に山体を膨張させたマグマの位置や深さ、体積の変化などを計算した。その結果、山頂火口の西北西約6km、地下約2kmの位置に、約200万m3のマグマが約7カ月かけてほぼ垂直の板状に入っていったと推定した。
気象庁によると、浅間山では2月3日以降は噴火がなく、噴火が迫っていることを示す兆候もほとんど認められなくなったが、噴煙や火山ガスの量が多く、火山活動は高まった状態が続いている。同庁は噴火警戒レベルについて「3(入山規制)」を継続している。
■関連情報
・国土地理院のWebサイト http://www.gsi.go.jp/