フェスゲー再入札、14億円で落札――京都のパチンコ大手、ボウリングなど複合施設に

フェスティバルゲートを落札したマルハンが計画している商業施設のイメージ図

大阪市は30日、2004年に経営破綻した遊園地「フェスティバルゲート」（浪速区）の一般競争入札で、パチンコホール大手「マルハン」（京都市上京区）が14億2000万円で落札したと発表した。最低落札価格の8億3000万円を約6億円上回ったが、破綻時の特定調停の条件として市が負担した200億円は大きく下回り、損失は約185億円で確定する見通しだ。

　市議会の承認を得たうえで、3月中にも正式契約を結ぶ。

　マルハンが市に提出した書類によると、同社はフェスティバルゲートの現在の建物を建て替え、「新通天閣」として13年6月にもボウリング場やシミュレーションゴルフ施設などが入る総合複合施設を開業させる計画。総事業費は約55億円を見込む。

　フェスティバルゲートを巡っては、08年2月に韓国系の土地開発会社が26億円で落札したが、「テナントの立ち退きが進まない」などとして期限までに契約を締結せず白紙となったため、市は昨年10月、再入札することを決めていた。