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隣接百貨店、集客戦略で明暗 そごう心斎橋本店売却 (2/3ページ)
一方の大丸心斎橋店は平成13年以降、周辺の心斎橋筋商店街などに「周辺店舗」と呼ぶ外部売り場を積極的に開拓していった。シャッターをおろした商店街の無人店を活用した試みが“心ブラ(心斎橋での散策)”を楽しむ若い女性たちをひきつけた。現在23ブランド22店があり、年間約45億円の売上高を誇る。
これは、昭和62年から旧居留地周辺の空き店舗を開拓してきた大丸神戸店が手本。大丸心斎橋店は御堂筋などの高級ブランドショップとのシナジー効果をねらい、廃業で空いた店舗に若者に人気のブランドを積極誘致したのだ。
大丸によるそごう買収が実現すれば、大丸にとっては4万平方メートル超の巨大な周辺店舗が手に入る大きなチャンスだ。だが同時に、そごうの従来の大人イメージを打ち消す課題を背負うことになる。