セブン&アイ・ホールディングスは、百貨店のそごう心斎橋本店(大阪市)のJ・フロントリテイリングへの売却交渉で、300億円弱の売却額で最終調整に入った。月内にも合意する見通しで、不振の百貨店事業の大胆な合理化を進める。セブン&アイは消費動向の変化に合わせたグループ事業の再構築を相次ぎ打ち出している。好調なコンビニエンスストアは2010年2月期に過去最高の1000店の出店に踏み切るなど傘下事業への経営資源の配分見直しを急ぐ。
そごう心斎橋本店は店舗面積約4万平方メートルで、08年2月期の売上高は440億円。Jフロントは買収資金の調達にメドをつけたもようで、今夏にも店舗を譲り受け、隣接する大丸心斎橋店と一体運営する。(07:00)