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大毅が王者・名城に志願の出げいこ

 亀田大毅(左)とスパーリングをする名城=大阪・六島ジム
 亀田大毅(左)とスパーリングをする名城=大阪・六島ジム

 3月4日に元2階級制覇王者、ワンディ・シンワンチャー(タイ)とのノンタイトル戦(デイリースポーツ社後援・さいたまSAコミュニティアリーナ)を控えるボクシングの亀田大毅(20)=亀田=が3日、大阪市住吉区の六島ジムで、WBA世界Sフライ級王者・名城信男(27)=六島=と8ラウンドのスパーリングを行った。志願の出げいこで過去に因縁のある名城と手合わせした大毅は、王者に力の差を見せられたが、感謝の意を表して次戦の必勝を誓った。

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 試合さながらの真剣勝負だった。ガードをがっちり堅め、前へ前へと出る大毅。20歳の若武者は、「胸を借りるためだけに大阪に来た。思いっ切りいくだけ」とがむしゃらに王者にぶつかっていった。

 元2階級制覇王者、ワンディとの対戦へ向け、1階級上の現役世界王者である名城とのスパーを熱望。名城陣営が快諾して実現した。スパー序盤は、キレのいい左フックで王者をたじろがせ、右ストレートが顔面をとらえた。

 しかし、ラウンドを重ねるごとに王者の貫禄に圧倒される。名城の強烈な左ボディーで足を止められ、すかさず上下に打ち分けられた。次々に的確にパンチをたたき込まれ、格の違いを見せつけられたまま8ラウンドを終えた。

 何度も殴られ顔を赤くした大毅は「ありがとうございました」と王者に神妙に頭を下げた。実は、両者の間には因縁があった。過去には弟の和毅が名城を「ハナクソ」呼ばわり。一方の名城も、大毅の内藤戦の反則行為を批判した。

 しかし、拳を合わせ、王者の強さを感じた大毅は「さすがチャンピオン。盗みたいところいっぱいあった」と素直に感謝の意を表した。次戦の相手、シンワンチャーと対戦へ向け、「頑張るだけや」と意気込んだ。胸を貸してくれた名城への恩は、勝利で報いるつもりだ。

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