日本鯨類研究所に入った連絡によると、日本時間6日午後8時ごろ、南極海で日本の調査捕鯨船団が行方不明となった目視調査船「第2共新丸」の乗組員白崎玄(はじめ)さん(30)の捜索を行っていたところ、反捕鯨団体・シー・シェパード(SS)の船が接近した。SS側は「捜索が終わり次第、調査船団への妨害活動を行う」と宣言した後、4時間にわたって接近を繰り返して立ち去ったという。
SSの船は無灯火で突如、捜索していた海域に現れ、船舶無線で「行方不明者の捜索に来た」と呼びかけた。調査船団側が「シー・シェパードからの捜索の協力などは一切受け付けません。我々は独自で捜索を行う」と返答したという。
日本側は3隻で捜索を行っていたが、うち1隻にSS側が約370メートルまで接近したため、停船して一時、捜索を中断したという。