【エルサレム=古谷祐伸】イスラエル軍は1日夜から2日朝にかけて、パレスチナ自治区ガザを数回にわたり空爆した。2日朝の空爆では少なくとも1人が死亡した。1日午後のガザからイスラエル南部への迫撃砲などによる攻撃で、民間人を含む3人が負傷しており、イスラエルが報復した。
ロイター通信などによると、空爆はガザ中部の治安当局の拠点のほか、ガザ南部ラファの密輸トンネル周辺に数回あった。いずれも事前にイスラエル側から周辺住民らに退避を呼びかける警告があり、住民はすでに逃げていたという。
1日午後のガザからイスラエル南部への攻撃では、ロケット弾など10発以上が発射され、民間人1人とイスラエル兵2人が負傷した。イスラエル側で民間人に負傷者が出たのは1月18日からの「停戦」以来初めて。
ガザを支配するイスラム過激派ハマスは、攻撃への関与を明言していない。ハマスと対立する穏健派ファタハ系の武装組織は、数発について認めている。