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ニコチン塗れの肺、口内で砂糖菓子は溶けたタイトルNO.80128
    ユーコ 11/09(日) 21:35 IP:202.208.152.129 削除依頼

 自惚れと落胆を繰り返す。
 苛立ちと嫉妬に満ちて、そんな自分を罵って、疲れ果てて、でも好きで。
 唇を噛みしめて、こぼれてしまいそうな言葉を口内に押し込む。

 胸は軋んだ音を、たてた。


ニコチン塗れの肺、口内で砂糖菓子は溶けた/短篇集



NO.1 茜** [MAIL] 11/09(日) 21:48 IP:118.108.26.149 削除依頼
めっちゃ面白そう!!!!
ねくねくねくーっ(≧ω≦)

NO.2 ユーコ 11/09(日) 22:03 IP:202.208.152.129 削除依頼
 熱い口内とはちがい冷え切った頬が触れ合う。重ねては離れてをくりかえすふたつの唇から白く濃い吐息が漏れる。愛しい。
 舌先で歯の裏をなぞってやると、にがい煙草の味がした。
「あん、た、さ」
 キスを交わしながら途切れ途切れに言葉を紡ぐ。閉じていた切れ長の瞳が少し開いて、私につづきを促した。
「ぜったい、肺、黒い」
 彼はふっと鼻で笑って、目を伏せた。長い睫毛が寒さで赤みを帯びた頬に影を落とす。私の手首を押さえつける力がより一層強くなる。口内に深く入り込む舌先。
 背中にあるコンクリートとジャケットの擦れあう音。お気に入りなのに。
 そう思った瞬間唇が離れた。濡れた唇が街灯に光る。彼はコートの袖口で自分の唇を拭って、私は彼の曲がったネクタイをなおした。
「サンキュ」
 と微笑む彼につられて、私も濡れたままの唇がぴゅうぴゅうと風に吹かれるのも構わずに口の端をきゅっとあげて微笑んだ。口の中がにがい。
 胸ポケットから潰れかけた煙草の箱を取り出して、白いそれに火をつけた。
「俺の肺、真っ黒かな」
「黒いよ。へびーすもーかーじゃん」
 言い慣れない言葉を使う私に彼は口の端をつりあげ笑う。
「お前のがきっと黒いよ」
「私は吸ってないっつの」
 睨みつけて口を尖らせる。彼は不敵な笑みを浮かべ、私を見下ろしながら煙草のフィルターを噛む。

「だってお前、俺の吐く煙、いっつも吸ってんだろ?」


NO.3 ユーコ 11/09(日) 22:06 IP:202.208.152.129 削除依頼
口の中がにがい。まだ吸ったことのない煙草の味を、私は知っている。
 私の部屋は甘ったるい香水のにおいに満ちている。煙草のあの目眩すら起こしそうなにおいはない。制服のポケットから色とりどりの金平糖の入った袋を取り出し、一粒口に放る。噛み砕くと口内はあまい砂糖の味で満ちた。にがい煙草の味が消えていく。
 彼は私の香水のにおいを、煙草の煙で消していくから。私も彼の味を、砂糖のあまさで消し去る。彼はきっと今夜もあたたかな家の玄関で綺麗な人にくちづけて「ただいま」を言う。あのにがい唇で。
 キスする前にいつも視界の端でちらつく。私の頬に触れる彼の指で光る指輪。


/ニコチン塗れの肺、口内で砂糖菓子は溶けた
 

ご挨拶

初めまして。じゃあ実はないんですけど。
別の名前で執筆活動をしていましたが暫し遠のいてました。
“ゆりあ”なんて名前覚えてくださってる方がいたらとりあえず崇めます。奉仕します。
今回も短篇です。飽きた方もいるだろうけど許してね。
表題作は不倫です。こんなネタが大好きなの主なのでご注意を。
でもたまにはピュアホワイツなのも書きたいなとか思ってます。あとどろっどろなやつも。

そんな感じで感想などいただけたら嬉しいです。
ではかしこまった挨拶はここまでっ。

NO.4 ユーコ 11/09(日) 22:09 IP:202.208.152.129 削除依頼
茜**さま

早速ねくあざま><><!
この時間帯はこんなに反応が早いのね。
亀なみの更新率ですがたまにチェックしてくれると嬉しいです。

NO.5 なを 11/10(月) 02:28 IP:222.5.62.162 削除依頼

嗚呼、素敵です*

陰ながら読み続けます、


NO.6 茜** [MAIL] 11/10(月) 22:35 IP:118.108.26.149 削除依頼
この小説の書き方すっごい好きです!
ねくねくねくー☆

NO.7 ユーコ 11/11(火) 00:10 IP:202.208.152.129 削除依頼
なをさま
すす素敵だなんて恐れ多いです(*_*)
陰ながらなんていわずオープンに見ていただけると嬉しいです
感想とか小説のリクエストとかでも大歓迎なので!

茜**さま
好きだなんてどきどきしちゃいまs(黙れ)
更新急ぎますね!ありがとございます><

NO.8 ユーコ 11/12(水) 01:28 IP:202.208.152.129 削除依頼
 二年で初めて同じクラスになった女子。たしか名前は……溝口?いや、溝田、だっただろうか。普段物
静かな彼女への印象ははっきりいって皆無だ。ではなぜ彼女と駅から学校までの道のりを隣で歩いてい
るのか。理由は明白である―
「ねぇ、山崎君って、彼女はいないの?」
「いないよ」
 ―彼女がついてくるから、だ。
「じゃあ、好きな人とか、は?」
「いない」
「彼女、欲しくないの?」
「いたら楽しいんだろうけど。別に無理につくろうとかは思わない」
 巻きつけている赤いマフラーみたく紅潮した顔をマフラーに埋め、冷え切った指先がかじかむのか、
何度か白い息を吐きかけながら彼女は似たような質問をくりかえす。「クラスで気になる子とか、でき
ないの?」「なんで彼女欲しくないの?」、なんて。
 別段自分がかっこいいだとか、女子に人気だなんて自惚れるほど俺は馬鹿じゃない。だけどこうもあ
からさまな質問を投げつけられると、だれもが同じ結論にたどり着くのではないかと思う。
 彼女はたぶん、俺が気になっているのではないだろうか。
 女って生き物はひどく面倒だ。好きだなんだと喚いて、受け入れられないと罵って嘆いて、少したっ
たら他の男の元に駆けていく。ひどく、自己中心的。

NO.9 ユーコ 11/12(水) 01:28 IP:202.208.152.129 削除依頼
「ふうん……。女の子に、興味ないんだね」
 不満そうな口ぶりでそう呟いて、目を伏せる。長い睫毛。かなり低身長な―女子の中でどうかは知ら
ないが―彼女の長い髪が、俺の肩ほどの高さで揺れる。朝の陽の光に透けてきらきらと光って、まるで
絹糸みたいだ。
「……女子は、あんま得意じゃない」
 独り言のように言葉を漏らすと、彼女は寂しげな目で俺をちろりと見た。小動物のビー玉みたいな瞳
に似ている。
「そうなんだ」
 先ほどまで忙しなく動いていた彼女の口がとまり、暫しの静寂が訪れる。鼻先が冷たい。なんてぼん
やりと思った。
「……その、えっと、首、寒そうだね」
 そんな沈黙に耐えかねて彼女が口を開く。彼女とちがい俺の首は冷たい風にさらされたままだ。
「ん。さみぃ」
 苦笑しつつそうこたえると、わたわたと覚束無い手つきで彼女は自分のマフラーを解き、俺の首にか
けた。
「かしたげる。風邪、ひいちゃうよ」
 かわいた唇をきゅっとあげて微笑む。
「え、悪いから、いいって」
「だいじょーぶ!私ちょっと暑いなって、思ってたから」
 真っ赤の掌をぶんぶんと振りながら、「暑い」だなんて。俺はそこまで鈍くない。
「じゃあせめて俺の手袋、かすから……」
「いいってば。ね?私、ちょっと用事あるから、先に行くね」
 はずして渡しかけた手袋をぐいと押し返して、彼女は駆けていった。ローファーで軽やかな音をたて
ながら、あと数十メートル先の学校へ。
 行き場のなくなった手袋をなんだかもう一度はめる気にはなれなくて、ポケットにつっこんだ。
 ざくざくとした毛糸の赤いマフラーに顔を埋め、つめたく冷え切った鼻を擦りつける。香水とはちが
うほのかな甘い香りが鼻腔に入り込む。絹糸のようなあの髪と、ビー玉みたいな寂しげな目を思い起こ
した。……女は自己中心的だとばかり、思っていたけれど。


NO.10 ユーコ 11/12(水) 01:29 IP:202.208.152.129 削除依頼
 ざわついている校舎に入ると、むせ返りそうな生温い空気に満ちていて、思わず眉を顰めた。教室の
引き戸に手をかけて、立ち止まる。幾つもの騒ぐ声の中でも俺の耳にまっすぐ届いた、彼女の声。
「―って言ってて、そういうの興味ない、みたい」
「えー……。そっかぁ。残念」
 彼女の友人であろう、女子特有の甲高い声が明らかに落胆したように声を漏らす。
「でも、がんばればいけるかもしれないじゃない」
「うん……。でも、女子に興味すらないんじゃなぁ……」
 笑える。俺はとんだ勘違い男だったようだ。俺のことを気にかけていたのは彼女じゃない。彼女の友
人だ。友人に頼まれて、彼女は代わりに俺にあんなことを聞いてきたのだ。
 マフラーをゆっくりと解いて、丁寧に折りたたむとなぜだか胸が締めつけられた。
 「ありがとう」と素っ気無く言って手渡して、たぶんそれ以上、俺と彼女がどうにかなることなんて、ないのだろう。

 
/開幕のベルすら待たないエンディング


始まるまえに終わる恋
意外とあると思うのですよ

NO.11 ぱらっぱー 11/12(水) 14:20 IP:119.95.36.191 削除依頼
面白いです、
あなたの小説の書き方に憧れます。

NO.12 ホジ 11/12(水) 23:34 IP:219.125.145.60 削除依頼
ちょっ、主さま天才! ←
すごく好きな文章です(つω⊂)
応援させていただきますっ
がんばってください!!!!

NO.13 ユーコ 11/13(木) 00:09 IP:202.208.152.129 削除依頼
ぱらっぱーさま
面白いは最高の褒め言葉です><!
実はブランクがあってあまり本調子じゃなかったので、そう言ってもらえてほっとしました。
これからものぞいてもらえたら嬉しいです(^ω^)

ホジさま
天才だなんてほど遠い存在なんですけd!
拙い文章ですがそう言ってもらえると嬉しいです。
応援ありがとうございます><
たまにのぞいてくれるともっとがんばれまs…
更新亀なみですけど許してやってくださいな

NO.14 茜** [MAIL] 11/14(金) 23:34 IP:125.197.14.165 削除依頼
やばばばば(・ω・)←
やば面白い!!!
期待ねくーっ
更新頑張ってくださいませ!←

NO.15 ユーコ 11/15(土) 00:02 IP:202.208.152.129 削除依頼
茜**さま
ままままじですk
やばいのは私の頭なのですよ(*_*)!!げほげほ
更新遅くなってしまってごめんなさい
ねくありがとございますっ(^ω^)

NO.16 悠太 11/15(土) 09:36 IP:122.17.157.191 削除依頼
とても綺麗な文章ですね^^ 憧れます。
お忙しいと思いますので、自分のペースで更新頑張って下さい。

NO.17 ユーコ 11/15(土) 15:36 IP:202.208.152.129 削除依頼
悠太さま
憧れてもらえるような奴じゃありませんが嬉しいです><
実は受験生なものでそう言っていただけるとありがたいです(;_;)
また覗きにきてくださったら嬉しいです、コメありがとうございますっ

NO.18 ユーコ 11/16(日) 00:16 IP:202.208.152.129 削除依頼
「別れよ?」
 携帯電話の向こうで、息を呑む音がした。
「もう、いいじゃん。私、責めたりしないし。浮気されちゃうのは私に魅力がないせいだもん。そりゃ
もう敦が四、五人もの女の子と浮気しちゃうのも無理ないよね」
 つらつらと毒のある言葉を並べ、一呼吸置く。反応はない。
「じゃあ、ばいばい」
 そう言って電話を切った。なんてあっけないんだろう。涙も流れやしない。私には引き止める価値も
ないのだろうか。

「―というわけで、別れた」
「へえ、案外タフだね。真澄みたいのに限って、男と別れたら死にそうなくらい弱ると思ってたけど」

 透は白いコーヒーカップを傾け、一口啜るとニヒルな笑みを浮かべそう言った。
「私もすごい落ち込むと思ってたんだけど、そうでもないんよね。泣いてすらいないし」
「泣かなかったの?」
 驚いたように透は目を丸くする。こいつのこんな顔を見れるなんて、貴重だ。
「ぜんぜん」
 そう答えて、まだ手をつけていなかったミルフィーユにフォークをいれる。ぼろぼろと崩れるそれを
見て、透は苦笑した。


NO.19 ユーコ 11/16(日) 00:17 IP:202.208.152.129 削除依頼
「……で、何でこういうことになるかな」
「いいじゃん。一人でこういうの処分するの、けっこう虚しいんだもん。それにそこで見てるだけでい
いからさ」
 ダイニングの椅子の背もたれに腕をのせる透の目下には、ずらりと並ぶ敦との思い出の品々と、その
前に正座する私。
 借りっぱなしになっていた―たしか映画化されたとかいう、安っぽい子供だましのSFストーリーの―
文庫本、白くてぽってりとしたペアのマグカップ―敦が泊まった次の日の朝はこれでモーニングコーヒ
ーを飲んでいた―。敦の影響を受けて買った無名バンドのCD、敦とおそろいにして愛用していたブルー
のボトルが綺麗なメンズの香水。
「全部捨てるの?」
「うん。見るたび思い出すなんて、気分悪いでしょ。あ、これは透にあげる」
 ブルーのボトルを手にとって渡す。透は汚いものでも持つように指先だけでそれを掴み受け取る。す
んすんと鼻を近づけたかと思えば、手首に押し付け少し吹きかけた。
「俺のシュミじゃないな」
 と眉を顰めつつも「まぁ、もらっとく」と付け足した。
 私は文庫本のページをぱらぱらとめくり、中を見てからくずかごに押し込んだ。ぐしゃりと潰れる音
。CDはぱきんと割って、マグカップは流しに持っていき、盛大な音をたてて木っ端微塵。つやつやとし
たマグカップの飛び散った破片はシンクの光を反射して、なんだか艶っぽい。手に残った取っ手をころ
んと落とすと、透は鼻で笑って、「バイオレント」と一言こぼした。
「……あとね、寝室の、ベッドシーツ」


NO.20 ユーコ 11/16(日) 00:17 IP:202.208.152.129 削除依頼
 透を連れて寝室に入る。ジャスミンのアロマの香りが充満した部屋。敦はココナッツの香りが好きだ
った。
「笑えるよね。あいつと寝たベッドで私、今夜から一人で寝るんだよ」
 自嘲気味に鼻を鳴らし、吐き捨てるように言う。大概の女友達や男はそう言うと困ったように笑うけ
ど、透は顔色一つ変えずに、アイボリーのベッドを見つめていた。
 どさりと力を抜いてベッドに仰向けに寝転ぶ。電気を点けていない天井は薄暗い。
「ねぇ、透。しちゃおうか」
 思いついたように口をついて出た言葉。透はベッドに膝をつき、私の首に手を這わせる。ひんやりとした感触が気持ちよくて、ぞくぞくした。透の手首からは、敦の香り。
 耳元に透の血が通ってないんじゃないかと思うくらい、淡い色の唇が寄せられる。透の体重でスプリングが軋む。

NO.21 ユーコ 11/16(日) 00:17 IP:202.208.152.129 削除依頼
「……やっぱり、泣くんじゃん」
 そう呟いて透は体を起こす。私の頬につうと液体が伝って、今自分は泣いているのだと気づいた。次々と目から涙が流れ落ちて、シーツに落ちていく。拭っても拭っても止まらなくて、私は目をぎゅっと瞑って、掌で隙間をなくすようにして押さえつけた。それでも這い出るように涙は流れる。
 そっと冷たい透の指先が私の涙をすくい、拭った。
「……お前が敦を忘れたら、してやるよ」
 冗談めかし囁いて、透はいつものように鼻で笑うから、私はひどく安心して、泣きながら眠りに落ちた。

 目覚めるとすぐ横に綺麗な透の掌があった。白くて、細くて長い指。まるで彫刻作品みたいだ。私の涙の痕がついているのが惜しいけれど。
 自分の腕に頭をのせ寝息をたてる透の黒髪が、カーテンの隙間から入り込む朝陽を浴びて輝く。眉間に少し皺を寄せていなければ、完璧なことこのうえないのに。でもそんなところも透らしい。
 ポケットの中で携帯電話が鳴った。開くと液晶画面に表示される敦の名前。
「もしもし?」
 敦はやっぱりお前じゃなきゃ。とか、俺には結局お前だけなんだ。なんて三流映画のくさい台詞を早口で捲くし立てた。笑える。
「ごめん。もう遅いよ」
 そう言って電話を切った。なぜだか清々しい気分だ。目線を落とすと、口の端をあげ笑う透と目が合った。私は握ったままだった掌に、きゅっと力を入れた。


/涙を拭う掌

NO.22 ししゃも 11/16(日) 06:00 IP:211.134.175.22 削除依頼
タイトルですぐにゆりあさんだと分かりました^^*
相変わらず素敵な話ばかりですね
ムリせず更新頑張ってください

NO.23 ユーコ 11/16(日) 23:52 IP:202.208.152.129 削除依頼
ししゃもさま
タイトルでわかっていただけるなんて感激です!
まだ本調子じゃなくて不安になりながらアップしてるんですけど/苦笑
できる限りいっぱい更新できるようがんばります
ときどきのぞいてもらえると嬉しいです(^ω^)

NO.24 ユーコ 11/18(火) 19:58 IP:202.208.152.129 削除依頼
 ふわふわとした猫っ毛が風に揺れた。夕陽の橙色が教室に満ちる。骨ばった男の子の手が私の目の前に差し出された。その手のひらには何ものっていなくて、私は首を傾げる。
「……なぁに?」
 口を不満そうにきゅっと結んで、眉間に少し皺を寄せる。彼のその表情にどうしようもなく私は不安になって、必要もないのに「ご、ごめん」などと言葉をこぼす。
「とりっくおあとりーとっ!」
 聞き覚えのあるその言葉。黒板にふと目をやる。十一月一日。それは紛れもなく今日の日付で。
「ハロウィンは昨日だよ?」
 くすくすと口元に手を添えて笑い声を漏らす。
 クラスの皆に末っ子の弟みたく扱われて愛される彼は女である私から見ても可愛らしい。思わず頭を撫でてあげたくなるような、愛らしさがある。
「知ってるよ。わざと」
「わざと?」
 昨日だったら、クラスの皆で購買でお菓子を大量に買い込んで、お昼休みにはしゃぎながらお菓子をあげたりもらったりしていたというのに。無論私も、彼も。
 だけれど今日はそうじゃない。だからお菓子も持っていない。勿論、普段から持っている子はいるけれど、私は元々あまりお菓子が好きなほうではないし、そんなことは私のクラスの人だったら誰もが知っていることだ。
「"お菓子くれないと悪戯しちゃうぞ"だよね?」
「? そうだね」
 私より少しだけ背の低い彼はじっと上目遣いに私を見つめる。身長差はいくつだったろうか。そんなことをふと考えた瞬間、彼はひょいと背伸びして、私のシャツの襟元をぐいと引いた。
 そして唇には柔らかな感触。
「悪戯のが、よかったんだ」
 普段ならば思わず抱きしめたくなるようなその笑顔が今が憎らしい。だけれどそんな思いに反するように左胸で心臓がやけに騒がしくて。

 夕陽で照らされた黒板の隅には昨日の男子生徒の落書きの残骸。妖しげな笑みを浮かべたジャック・オ・ランタン。そして目の前には不敵で憎らしく、だけれど愛しい、彼の微笑み。


・魔女よりも意地の悪い笑顔はあのカボチャに似ていた

NO.25 ユーコ 11/18(火) 19:59 IP:202.208.152.129 削除依頼
→ハロウィンの翌日に突発的に書いた小話。
読み直したらなんだかこの男の子が好きだったのでアップ。
遅れすぎですけどね。(ハロウィンパーティ、やってみたいなぁ)

NO.26 ユーコ 11/22(土) 12:49 IP:202.208.152.129 削除依頼
テストが近いので数日間こられません(*_*)
気が向いたらあげてくれるとありがたいです><

NO.27 茜** [MAIL] 11/22(土) 22:20 IP:125.197.14.165 削除依頼
あげ*+
本当素敵ですー∩ω∩

NO.28 ユーコ 11/24(月) 17:25 IP:202.208.152.129 削除依頼
「うっわ。お前、それはねえよ。ない」
「ないよな。俺もそう思う」
「ていうかどうすればそんな点とれんだ?むずかしいだろ。逆に」
「俺も今までそう思ってた」
「採点ミスとかじゃねえの?」
「隅から隅まで舐めるように確認しましたよ大佐……」
「どうせ貴様のことだから見落としているに違いない。貸せ!」
「……どうでしょうか大佐」
「……あー。……なんていうか、まぁ、気を落とすなよ」
「え?今俺見捨てられた?ネタにすらのっかってくれない感じ?」
「ほら見ろよ、お空が青いぜ!」
「その青い空の下でカップルがいちゃついてるんですけど射殺していいですかね」
「即刻撃ち殺せ!ちゅどーん!」
「あっ。おまっ……それ俺のテストォォォォ!」

・紙飛行機という名の爆撃は正確に敵を撃ち取った

(「もう俺外歩けねぇ……」「安心しろ。今流行りの整形があるじゃねーか」「そっちじゃねぇよ」)


テストまであと2日!(何してんでしょう。私)

茜**さま、あげありがとうございます!
褒めてもらって調子にのってしまいましt←


NO.29 ユーコ 11/29(土) 02:10 IP:202.208.152.129 削除依頼
 放課後の自転車置き場にはもうニ、三台しか自転車は残っていない。小汚い黒いアルミの柱に体をあずけ俯く。冷えた右手はブレザーのポケットの中で携帯の開け閉めをくりかえす。
 橙や黄に染まった落ち葉を踏むと、くしゃっと柔らかな、葉がこすれあう音がした。足で掻き回すと、ざくざく。葉っぱのオーケストラ。そこにやけに慌しい葉の混ざり合う音が合わさる。色気のない音。
「わりっ……!委員会長引いた!」
 足元に向けていた顔をふとあげると、走ってきたのか稔(みのる)の前髪は乱れ、第二ボタンまであけたブルーのシャツははだけていた。
「ばあか。さいあく。すんごい寒いし。人のこと呼び出しといて。ばあか」
「二回も馬鹿言うな。わるかったって……。すぐ済むはずだったんだけどさぁ」
 そう言いながらもいそいそと鞄の外ポケットから自転車の鍵を取り出し、カシャンと音をたててよく見かけるシルバーの自転車の鍵をあける。黒いサドルに「っしょ」などと声を漏らしまたがると、「乗れよ」と顎で荷台をしゃくった。
 中学生の頃はこの席にはお世話になったものだ。歩くのが面倒だった私は、家が隣で幼馴染の稔をひっつかまえてよくこの自転車で登下校を共にしていた。それを見られる度子供っぽい冷やかしを受けたけど、別に私も稔もちっとも気にしたりしなかった。きっと本当に特別な感情が、微塵もなかったからだろう。
 そんなことを懐かしみながら荷台にまたがれば、鉄の冷たさが腿に伝わって、少し身震いした。
 以前は無邪気に稔の腰に腕をまわしていたけれど、今の私にはそれが躊躇われて、グレーのセーターをぎゅうっと掴んだ。
 昔よりずっと、大きな背中。

NO.30 ユーコ 11/29(土) 02:10 IP:202.208.152.129 削除依頼
「それでー?なに?呼び出したりしちゃってさぁ」
 ぴゅうぴゅうと容赦なく吹きつける風に目を細め、髪を押さえつけながら声をはりあげる。
「あー?別に、何ってことじゃあ、ないんだけどさぁ」
「はあ?」
 見慣れた並木道のイチョウの黄色がどんどん背中に流れていく。私を乗せて、稔はこんなに早く昔走れてたっけ。
「お前さぁ、俺のクラスのさ」
「うんー?」
 稔を見上げると、黒くてかたそうな髪がざわざわと風に揺れていた。
「竹井のことさぁ、どう思う?」
「竹井くんって、あの、稔の前の席の?」
「そー」
 私は人懐っこそうな笑顔を思わず思い浮かべた。彼はいつものほほんと笑っていて、なんというか、人を和ませる空気を纏っているのだ。それが気に食わないと、ショッキングピンクの爪が光る指に明るいギシギシの髪を巻きつけ不満を漏らすクラスメイトもいたけれど。
「いい子そうだよね。……犬っぽい?」
「なんだそれ」
 ふは、と笑う稔の髪を見て、竹井君の髪はもっとやわらかそうで、くるんとした毛先の癖が可愛いよなぁ。なんて思った。
「でもなんで急に?」
「んー?うんー……。なんか、お前のこと、気に入ってるみたいよ」
「へぇ。悪シュミ」
「まったくだ」
 稔の言葉にばんと背をはたいてやると、「ってぇ」と昔より少し低い声で、昔と同じ言葉を漏らした。


NO.31 ユーコ 11/29(土) 02:10 IP:202.208.152.129 削除依頼
「やーやっぱ自転車だと遠いね。電車なら十分だよ?」
「俺がチャリのがいーの」
「ばあか」
 薄暗い住宅街はしんとした空気に満ちていて、人気がない。
 眩い太陽の橙に、思わず目を細めた。
「お前さぁ、竹井と付き合う気、ある?」
 自転車にまたがったまま、ハンドルに腕をのせる稔がそう上目遣いに私を見る。
「……ない、よ。今んとこ。よく、知らないし」
「ふうん」
 可愛げのない声をあげ、シャーッとペダルを反対にまわす。稔が考え事をするときの癖。
「……じゃあ、俺と付き合う気は?」
 ぐしゃっと髪をやけに男っぽい手で撫でつけ、顔を腕に伏せ言う。
 耳が真っ赤なのはきっと、夕陽のせいでも、寒さのせいでもない。

「……なくもない。かも」
 ああそうか。昔もこんなことがあった。寒がる稔の首に自分のマフラーをかけてやったとき、私の赤いマフラーに負けないくらい、耳を真っ赤にさせたんだ。そのときもきっと、寒さのせいなんかじゃ、なかった。
 なんだ。意外と昔と変わっちゃいないや。
「ばあか」
 私の口癖をこぼし、稔は赤い顔で笑いながら私のマフラーについていたイチョウの葉を落とした。そしてマフラーを引いて、優しくキスをした。

/夕陽の橙、イチョウの黄、二人の赤


季節の情景を使う小説が書きたくて。
そしてかわいそうな竹井君……ゴメン。



NO.32 悠太 12/01(月) 20:56 IP:122.17.157.191 削除依頼
頑張らないで、ゆっくりと更新してください♪+。
あげまーす^^

NO.33 ユーコ 12/02(火) 01:26 IP:202.208.152.129 削除依頼
悠太さま
優しいお言葉に涙が…(;_;)ありがとうございます。
明日(もう今日ですね)に一作更新するつもりなので、感想やいただけたら嬉しいです。

NO.34 ユーコ 12/02(火) 20:18 IP:124.155.76.100 削除依頼
 自転車がふらつくくらいのスピード。ゆっくり、ゆっくり。
「あと一ヶ月かぁ」
「何が?」
「受験だよ」
 私の背の方から、笑い声まじりに「人事じゃあないんだから」と相澤君は付け足す。踏み切りまでの
一本道は狭い。
「私立はね。私公立志望だもん」
「まあね。でも公立だってあと二ヶ月じゃん」
「やー……。聞きたくなーい」
 相澤君はまた、少し掠れた優しい声で笑う。
 踏み切りが見えてきたころ、カンカンカンと赤いランプを点滅させながら遮断機がおりてくる。
「……俺の好きな子公立志望だからさ、一ヶ月近く会えないんだ。私立にしてくんねーかなぁ」
「受験終わったら、勉強教えてあげればいいじゃん」
「あ、いいねソレ」
 遮断機の前でブレーキをかけ止まる。私は歩道側。彼は車道側。二人を隔てるのは足元の小さなコン
クリートだけ。とろりとした沈黙と、カンカンとやけに耳に衝く音、そして徐々に近づく電車の音に耳
を澄ませた。
 いつもはさわがしい相澤君が、本当は誰より大人びているのを知っている。だって、こんなにも彼と
の沈黙は心地よい。
「俺、受験終わったら告白するんだ」
 思わず私は顔を彼に向けた。電車が轟音と共に、目の前を通り過ぎていく。相澤君の柔らかな、ミル
クティみたいな色味の髪を靡かせる風を引き裂いて。
 相澤君もこっちを向いて、目をすがめ笑う。
「がんばるぞー」
 すぐに真正面に視線を戻し、無邪気な声をあげる。電車の車輪が軋む、きいきいという音がやけに静
寂に響いた。電車が遠ざかり、だんだんと音は小さくなり、消えても、私の耳の中でその音は延々と反
響していた。

NO.35 ユーコ 12/02(火) 20:20 IP:124.155.76.100 削除依頼
「……どんな子?」
「んー?可愛い子」
 私が何気なく「そっかぁ」なんて言葉を漏らすと、赤いランプは点滅をやめ、遮断機はゆらりと上に
あがった。
 やけに重いペダルをこいで、進む。
「告白成功したら、第二ボタン、もらってもらおうと思って。フラれたら、他中の子行きだけど」
 そう苦笑しながら、学ランのボタンを掴む。その手が切れかけた頼りない街灯に照らされて、なぜだ
か私は呼吸が苦しくなった。
「他のボタンも予約は言ってるんでしょ?モテモテだね」
「まあね」
 二人の小さな笑い声が重なる。
「私の学校、ブレザーだからなぁ。カップルはネクタイ交換するみたいだけど」
 頬を染めて、そう話す友人の幸せそうな顔を思い出して、少し憎たらしくなる。
「あー。でもそれもいいじゃん」
「うん。そうだけど。私は交換する相手もいないし」
 そう口を尖らせ、情けなく笑うと、相澤君も困ったように微笑んだ。
 痛い。情けない私も、相澤君の困ったような優しい笑顔も、寒さで真っ赤な指先も、耳も。ぜんぶ。

「それじゃあね」
「ん、ばいばい」
 大きな通りに出て、小さく手を振る。私はすぐに前を向いて。遠ざかっていく彼の姿も見ずに。
 胸が破けそうな甘やかな痛み。期待と不安で頭がおかしくなりそうだ。好奇心で飲み干した、缶チュ
ーハイのアルコールに酔ったときに似てる。
 冗談でも大好きって言ってくれたことあったじゃない。可愛いってからかってくれたことあったじゃ
ない。いつもの笑顔で名札ちょうだいって、ねだってくれたりしたじゃない。大丈夫。だから、きっと。
 そう言い聞かせて、もうイルミネーションでぴかぴかに飾り立てているせっかちな街を走り抜ける。
 いつだって君は思わせぶりだから、少しあきらめて、でもやっぱり少し期待して、待ってるから。

/サクラ咲ケ(罪な君の、愚かな私の、できれば二人の)


実は実話まじりだったり……。
サクラ咲ケって、小説書く前に勉強しろって話ですが。

NO.36 悠太 12/02(火) 21:09 IP:122.17.157.191 削除依頼
うはー……
すごく私好みなお話です!
すごーく甘くて、綺麗なお話ですね^^
ピンク色が思いつきました!(すみません
これからも少しずつで私はうれしいので!←

ユーコ様にもサクラ咲くといいですねー♪
(確か……受験生ですよね? 間違ってたらすみません(恥))
かげながら応援させてくださいm(__)m

NO.37 ユーコ 12/07(日) 00:24 IP:124.155.49.101 削除依頼
悠太さま
好みだなんて嬉しいです。私も結構お気に入りなので!
ピンクが出てきたのは桜のイメージカラーだからですかね?
私も透明感のある桃色を想像して書いていたのです。テレパシー…?←

あ、はい受験生ですー。gkbr
小説更新・受験勉強、共に頑張ります。たぶん←

NO.38 ユーコ 12/13(土) 00:29 IP:124.155.49.101 削除依頼
保守あげ。申し訳ない><

NO.39 悠太 12/13(土) 10:46 IP:122.17.157.191 削除依頼
ゆっくりと頑張って下さい♪
あげまーす^^

NO.40 茜** [MAIL] 12/13(土) 19:04 IP:125.197.14.165 削除依頼
無理しないで!!*+
マイペースで頑張って下さい^ω^
あげです★☆

NO.41 ユーコ 12/14(日) 23:58 IP:124.155.49.101 削除依頼
悠太さま
そう言っていただけてありがたいです><
できる限りこまめに更新したいとは思っているんですが、難しいですね。
あげありがとうございます(;_;)涙ちょちょぎれますわ……。

茜**さま
優しいお言葉ありがとうございます(;_;)ぶわっ
少しずつでも更新できるようがんばりますので!
見捨てないでやってくださいoy2


お話のリクエストなどありましたら気軽にどうぞ!
更新もしやすくなるのでありがたいです^^

NO.42 ユーコ 12/19(金) 18:41 IP:124.155.49.101 削除依頼
 ベッドの上で膝を抱える私の足元で無表情な福沢諭吉が私を嘲笑っている。三枚の紙っぺら。こんなものが欲しいんじゃない。
「ねえ、タカオカさん?お金、いらないよ」
 ネクタイを締める彼にそう言う。同じ色のシャツよりも、濃くて深いグレー。
「どうして?そうはいかないだろ?」
 困ったように笑いながら、鏡を見てさっと髪を手ぐしで整える。ワックスもポマードもつけていない硬そうな短髪の間を通り抜けるごつごつとした指。
「……別に、お金が欲しくてこんなことしてんじゃないもん」
 足の指で三枚の壱万円札を弄ぶ。力が入りすぎて、ぐしゃと一枚の諭吉の顔が歪んだ。
「それ以外にこんなことする理由なんて、あるの?」
 左手首に巻きついている腕時計にちらりと目をやり、どうでもよさそうに問う。
「……やりたい、から」
 膝に垂れる髪を指に絡めながらそう呟くと、冗談だとでも思ったのか、ははとタカオカさんは渇いた笑い声をあげた。
「じゃあ俺、そろそろ行くね、ユカちゃん」
 ひらひらと手を振って、彼は今日も私の本当の名前を知らずに去っていく。私の彼の手に納まってしまう小さな胸の形も、腰のあたりにある二つの黒子も、キスをするとき顔を傾ける癖も、彼は知っているというのに。
 窓から下を覗き込むと、煙草に火をつけるタカオカさんの姿があった。ふうっと吐き出された煙は、体中を撫ぜてから、風に溶けて消える。街のネオンに埋もれていく彼を、私はずっと見つめていた。

NO.43 ユーコ 12/19(金) 18:42 IP:124.155.49.101 削除依頼
 私の頭から彼を追い出すように、ぴしゃりと窓を閉めて、脱ぎ捨てたままだったプリーツスカートを拾い上げる。ふと顔をあげると、ベッドの上のしわくちゃな顔と目が合った。胸を掻き毟りたくなるような苛立ちに駆られ、近くにあった硝子の灰皿を投げつける。灰が舞い散って、ぼすんと鈍く重い音と共に、ひらりと皺のついた壱万円札が舞い落ちた。
 お金が欲しいんじゃない。
 やりたいんだ。タカオカさん、あなたと。
 今私が身に着けている制服が大嫌いだ。生徒手帳も、指定の鞄も、玄関で転がっているローファーも、壱万円札も、口を結んで威厳に満ちた肖像も。
 そして何よりも、自分の生年月日が大嫌いだ。恋人さえいない彼と、抱き合うことすら罪にする年齢が憎くて堪らない。彼との関係、私の中の感情を、罪にする全てが嫌いで、疎ましくて、煩わしい。
 涙で滲みかけた視界の隅で何かが光る。彼が消し忘れたのだろう、明かりが点いたままの洗面台のすぐ下、絨毯の上。彼の忘れ物だろうか。それなら彼とまたすぐに会う口実になる。
 素早く駆け寄り手に取れば、私の罪は色濃くなった。
「……こんなだいじなもの、落とさないでよ…」
 手のひらで乗ったそれは、きれいで、幸福に満ちていて、吐き気がした。
 こんなだいじなもの。私を騙しとおすのに、だいじなだいじなもの。
「タカオカさんの、嘘つき……」
 囁いてから、その名前すら本当か怪しいものだと気づいて、尚更胸が痛くなる。私は本当の彼のことなんて、何一つ知らないのかもしれない。
 左手薬指にそっとそれを通す。私の指には合わなくて、緩すぎるそれは明かりの下で鈍く光る。結婚記念日の刻まれたシルバーリング。

/嘘つきな既婚者


どうやら私は不倫ネタが好きなようです。(問題発言)
大分久々の更新になってしまった……><


NO.44 ゆかこ 12/19(金) 19:18 IP:218.113.65.76 削除依頼
タイトル名からひきこまれました★ネクです^^

NO.45 ユーコ 12/21(日) 00:24 IP:124.155.49.101 削除依頼
ゆかこさま
引き込まれたのは私の黒魔術のせいでs…えほげほ
ネクありがとうございます!(;_;)
感想やリクもいただけたら嬉しいです。(欲張りですか。すみません)

NO.46 ユーコ 12/21(日) 00:44 IP:124.155.49.101 削除依頼
※このスレッドを御覧いただいている皆様へ、ご挨拶とお願い

今回は重要なご連絡をさせていただきます。
私が受験生だということは知ってる方もいらっしゃると思います。
実は今でも若干希望している学校のレベルに達しておらず、小説なんか書いている場合ではないというのが私の現状です。

どんどん更新率も下がり、皆様に不快な思いをさせているのではないかと不安な時もありましたが、レスを下さった方々の励みがあって今までやってこれました。
多少無理をしてでも更新するよう努めてきたつもりです。

ですが、もう冬休みに入る時期となり、本格的に受験勉強に身を入れたいと思うようになりました。
息抜き程度に数行の場面を書くことはあっても、今までのように小さな一篇のお話を作り上げることは難しいと思います。
というわけで今日から、受験が終わる二月の半ばまで休養をとらせていただきたいと思っています。
勿論、私がそうしている間にこのスレッドが消えてしまっても不思議ではないでしょう。むしろそれが自然なことです。

(一旦切り)

NO.47 ユーコ 12/21(日) 00:46 IP:124.155.49.101 削除依頼
さて、ここからが本題になります。

私はせっかくここまで書いてきたので、また復帰したときに、このスレッドで続けたいという気持ちがあります。
そこで皆様にお願いです。
本当に気が向いたときで構いませんので、このスレッドを私が戻ってくるまで保守をしておいてはくれないでしょうか。
身勝手なことを言っているのはわかっています。
ですが、そんな我が侭を言うほど、このスレッドに対する思い入れが強いというのをわかっていただきたいです。

私が戻ったときにこのスレッドが残っていなかったらその程度のものだったのだと諦めるつもりです。
ですが、もしこのスレッドが残っていたら、私は必ずここでもう一度活動を再開することをお約束いたします。
皆様の力を貸していただけたら幸いです。

ではこんなに長い文章を読んでいただいてありがとうございました。
そして今まで応援してくれた方、感想などを書き込んでくれた方、ひっそりと読んでくれていた方、皆様の存在が私の創作活動をする上の励みとなっていました。本当に感謝しきれません。

では皆様ともう一度このスレッドで会えることを願って。


2008.12.21. ユーコ

NO.48 (^O^) 12/21(日) 10:35 IP:219.125.145.61 削除依頼
はじめまして☆
タイトルに惹かれてやって来ました!
ストーリーがすごく綺麗で最高ですっ!(>_<)

受験ですか………。
私も去年はそうでしたねぇ。
まぁなんとか志望校行きましたが(^_^;)

主様も受験成功しますようにっ!
そしてまたここ主様にで小説を書いていただけるようにっ!
あげます(^^)/
勉強頑張って下さいっ!

NO.49 芹沢 未夜 12/22(月) 20:34 IP:123.217.172.117 削除依頼
受験勉強頑張って下さい!
見守ってます。

NO.50 ユーコ 12/30(火) 23:51 IP:124.155.49.101 削除依頼
 排気ガスのにおい。冷たくひんやりとした空気。目を閉じていてもわかる、あたたかな木漏れ日。
 遠くから響いてくる、アスファルトの上を駆ける音。
 すうっと息を吸い込んで、冷たい空気で肺を満たした。とくんと心臓が音をたてた。
「お待たせ」
 目を開けると、肩で息をする愛しい君。
「全然待ってないよ?」
 約束もしていないのに、自然と繋ぐ掌が嬉しくて、幸福で。

・だいすきなきみをまつじかん


優しいお二方、ありがとうございます。
短い文ですが、精一杯のお礼を込めて。

NO.51 ゆいか 01/11(日) 14:12 IP:219.167.102.223 削除依頼
帰る場所があるってのはいいもんですよね
いきなり何を言ってんだって感じですが;

上げ

NO.52 雪姫音 01/14(水) 00:44 IP:221.54.33.207 削除依頼
ゆりあサンって女性詩の板で、

腐ったりんごは液体化希望?
そんな感じのスレ立ててました?

すごいファンでしたっ!

NO.53 通りすがり 02/02(月) 09:22 IP:219.16.182.204 削除依頼
あげます

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