両手を使いそろばんの玉を高速ではじいていく赤堀愛果さん。「パチパチ」という玉の音だけが部屋に響く=岐阜市中鶉
岐阜市中鶉の岐阜聖徳学園大付属小3年の赤堀愛果さん(9)が、全国珠算教育連盟の試験で最高位の珠算10段に合格した。正式通知が1月末に届いた。9歳と4カ月の取得は、小学生としては県内初。全国の最年少記録(9歳3カ月)に続く史上2番目の記録になる。コツは「練習量」と話す愛果さん。あこがれの「名人」を追って文字通りの日本一になるのが夢だ。
10段の試験は11月に関市であった。6種目(かけ算、割り算、見取り算、暗算、開法算、伝票算)。各30問を3〜7分で解く。速さと正確さが試される。計180問中、間違えたのは5問だった。
愛果さんに頼んで目の前で練習問題を解いてもらった。834092×0.124232のかけ算。両手でそろばんの珠(たま)をはじいて5秒ほどで答えが出た。鉛筆を握る右手でプリントに答えを書きながら、左手では次の問題の珠をはじく。暗算も10段の腕前。6桁(けた)と5桁のかけ算なら約10秒。「数字を見た瞬間、頭の中のそろばんの珠が動き出して答えが出ます」
そろばん塾の先生をしている母の真基さん(38)の姿を見て、3歳の時に始めた。1歳の時、かけ算の九九を歌に合わせて覚えるなど元々記憶力がよかった。1年後に3級に上がり、5歳で1級。暗算10段には当時最年少(7歳7カ月)の小学1年で合格した。様々なそろばん大会で小学生の部で優勝している。
上達のひけつは練習量だ。朝、夕、晩と毎日3時間そろばんに向かう。「1日休むと、翌日に2倍やっても追いつかないから」と、風邪をひいても休まない。