(下記廃刊後記入)
(「月刊デジカメ作品」は廃刊となっています。
続刊は
「デジカメワークス」(ここをクリック)をお楽しみください。)
Guerrillero Heroico (ゲリラ・ヒーロー) 5 March, 1960 Alberto Korda |
今月のお薦めウェブサイトは、キューバの「革命叙事写真」(Fotografia Epica Revolucionaria)家, アルベルト・コルダ(Alberto Korda)についてのいくつかのウェブサイトをご 紹介いたします。 アルベルト・コルダは本名アルベルト・ディアス・グティエーレス(Alberto Diaz Gutierrez)。コルダという苗字はハンガリーの映画監督・製作者ゾルタン(ドイツ語風にツォルタンとも発音) とアレキサンダー・コルダ(Zoltan, Alexander Korda)から借りたようです(アレキサンダー・コルダは「第三の男」 の製作者)。 左掲の写真はカストロとキューバ革命を戦い、ボリビアの山中でCIAの指揮に よるボリビア軍によって追い詰められ処刑されたチェ・ゲバラの写真です(処刑に関してはCIAは反対だったそうで す)。この写真は一説によると世界で最も広くプリントされた写真だということで、アルベルト・コルダはこの写真 を撮影したことで世界的に有名になった人物です。 この写真はイタリア人の手に渡り、ゲバラの死後世界中に知られるようになりま した。このへんのいきさつは 世界の偉人達(Legend of the World)という日本語サイトをご覧下さい。 |
コルダは革命前のバチスタ政権の時代はコマーシャル・ファッションフォト グラファーとしてスタジオを構えておりました。その当時の写真を2枚ご紹介します。
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無題、Alberto Korda | 無題、Alberto Korda |
これらの写真は当時のアメリカやヨーロッパのファッション写真とは少し違い ます。大胆なクロップやコントラストをぎりぎりまで詰めるやりかた、ポーズや小道具の「おかしさ」。この若い写真 家の気取りととるかユニークさと褒めるのか、私には判断できません。
革命後はチェ・ゲバラやフィデル・カストロの側にいてキューバ革命の映像を後 世に残す役割をはたしたわけですが、そのいくつかをご紹介します。
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La Nina de la Muneca de Palo,1958, Alberto Korda | El Quijote de la Farola, 1959, Alberto Korda |
コルダはキューバの社会で取り残された人々を記録していますが、 La Nina de la Muneca de Palo(木片の人形を抱いた女の子)などはその典型でしょう。カストロが到着する のを待つ群衆を撮影した時にものにした傑作が、El Quijote de la Farola(電灯柱の上のドンキホーテ) です。群衆に囲まれるように男が電灯柱の上でタバコを吸っています。この緊張感がない風景こそが、人々が 皆心から受け入れた革命という性格を描写しています。
さて、冒頭に掲げたGuerrillero Heroicoの写真ですが、これはハバナの港
でテロによって沈没した船の犠牲者の葬式で、チェ・ゲバラが身を乗り出した瞬間をコルダが捉えたものです。実
際の原版ではなく修正を加えたものです。原版は:
前掲のリンクではアンディー・ウォーホールのポップアートの記事がありますが、 この肖像が与えた影響を垣間見るサイトをご紹介します。 革命と商売 コルダによるチェ・ゲバラの肖像の遺産をクリックして下さい。コルダによるチェ・ゲバラの写真 は世界中で、Tシャツ、灰皿、切手、キーホルダー等、大袈裟に言えば表面をもつあらゆるものに印刷されています。 ここで重要なことは、もしこれがフィデル・カストロの写真だったらこのような現象は起こらなかったでしょう。 チェ・ゲバラだからこそ起こりえたのです。ハンサムで理想家だったこと、身を投げ打ってラテンアメリカの開放に 尽くしたこと、何よりも若くして死んだこと。
チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれの医者(写真家でもあった)で、本名は Ernesto Guevara de la Serna(エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ)、学生時代から中南米を旅行し、ラテンアメ リカの持つ問題をつぶさに見ます。彼の言葉で言えば「帝国主義」の悪を見たわけです。この頃のゲバラはアメリカ の俳優のロバート・レッドフォードが製作した映画、 モーターサイクル・ ダイアリーズ(THE MOTORCYCLE DIARIES)2004制作に描かれています。
卒業後はボリビア次にグアテマラに渡り、反革命軍(CIAの後ろ盾)によって グアテマラの左派政権崩壊後、1954年9月メキシコへ逃げます。メキシコの総合病院に勤めながら、カストロやキュ ーバの革命指導者達と会い意気投合、キューバに渡って革命軍の指揮者となってバチスタ政権を倒し革命を成功させま す。この年、1959年、ゲバラはアジア・アフリカを訪問、日本にも来ました(チェ・ゲバラが尊敬していた革命家 は坂本竜馬だという意見をウェブ上で目にしました)。
革命政権では農地解放を推進、産業省の大臣、国立銀行の総裁(アメリカの制裁
前に素早くアメリカにあるキューバ資産の金をカナダなどのアメリカ国外に移した)等の職務につきました。キューバ
革命は元々は共産主義革命ではなかったのですが(カストロは弟のラウルやゲバラよりはるかに右派の考えをして
いましたし、革命軍にはCIAの空輸による補給まであった)、冷戦の時代ですから必然的にソ連寄りになり、CIA
工作員によるキューバ国内のテロ活動、1961年4月のCIAによるキューバ侵攻(ピッグス湾事件)、アメリカの
正規軍導入も含めたマングース作戦の立案と準備、ソ連の核弾道弾によるキューバ危機という事件が次々と起こります。
これらの一連の事件から更に後のアメリカと中南米の国内政治・外交・経済を決定付ける要因が出てきます:
アメリカによるキューバの孤立化(メキシコとカナダは断固アメリカの意向に反
対を唱え続けました)。CIAの軍事活動に対する足かせ(以降CIAは資金調達の為、マフィア、南部石油事業者、
亡命キューバ人を使った麻薬の売買等に益々依存するようになる。CIAによる麻薬の売買はコロンビア、ラオス、
アフガニスタンの今日に至るまで)。ケネディー大統領のソ連への歩み寄り。亡命キューバ人軍事組織の解体やマフィ
ア摘発の強化。ケネディー大統領暗殺(マフィア、南部石油事業者、亡命キューバ人による)。CIAによる露骨な中
南米のアメリカ傀儡政権へのてこ入れと反革命軍事行動(資金は当然麻薬売買から)。中南米の歴史を読むと、嘗ての
スペイン人とその文化の持つ非人間的なゆがみやアメリカという国の本当の姿が浮かび上がってきます。うんざりして
きます。
さて主人公のゲバラですが、思想的には毛沢東思想に傾いたようで、ソ連への 批判をしたりしてカストロと意見を異にするようになり公職を離れコンゴに行って革命軍を指導し、次にはカストロに 別れの手紙を書いてボリビアへ渡りそこで死を迎えます。最終的にはかなり空想的な共産主義者もしくはアナー キストになったと評する人もいます。
ともあれチェ・ゲバラは中南米の人々はもとより世界中の人にとって様々な意味 でアイドルです。最後にコルダの写真と共に特にスペイン語圏で人々の心に残っている音楽をご紹介します。カストロ の「御用音楽家」などという人もいますが、カルロス・プエブラ(Carlos Puebla)が1965年に作詞作曲した Hasta siempre comandante(アスタ・シエンプレ・コマンダンテ 〜 意訳したら永遠の司令官・チェ・ゲバラになる のでしょうか)です。歌は(確か)コルシカ島生まれのスペイン系のフランス女優(ややっこしいですね) ナタリー・カルドーヌ(日本語サイト) が歌っています。カルロス・プエブラ自身が歌ったレコードではゆったり と眠たい感じでしたが、ナタリー・カルドーネの歌いっぷりは勇壮です(スペイン語の発音もラテンアメリカのスペイン 語と少し違います)。曲の最後にはチェ・ゲバラ の肉声まであります。 アスタ・シエンプレ・コマンダンテをクリックして下さい。
「Esa hora ira creciendo cada dia que pase, esa hora ya no prara mas」 〜〜 意訳したら、「そのような時(革命の時?)は過ぎ行く日毎に大きくなってゆくだろう、そのような時はもは や止め得ないだろう(チェ・ゲバラ)。」
本欄では、デジカメ関係のフリー・ソフトをご紹介する趣向です。今月は 日本語のフリーレタッチツールSharaku(写楽)です。 |
このフリ−ソフトは以前ご紹介しました「印象派倶楽部」の作者、Tomonoriさん が制作したものです。ダウンロード先、ソフトの説明は フォトレタッチソフトウェア Sharaku Ver1.09.0をクリックして下さい。
アプリケーション機能
入出力 | 読込(BMP、JPEG) / 保存(BMP、JPEG) ※単一レイヤーのみ |
編集 | 左右反転・上下反転・180°回転、サイズの変更、切り抜き、解像度変更 (ニアレストネイバー法・バイリニア法・バイキュービック法) |
カラー調整 | RGB調整・HLS調整・トーンカーブ調整・レベル補正・ガンマ補正、グレースケ ール・階調反転・二階調化・RGBチャンネル交換・ヒストグラム、ソラリゼーション、明度反転、メディアンカッ ト減色、誤差拡散、パターンディザ |
レイヤー | ブレンドモード(通常・乗算・スクリーン・オーバーレイ・ハードライト・覆い 焼き・焼き込み・差の絶対値・除外・ソフト覆い焼き・ソフト焼き込み・アルファ合成・論理積(AND)・論理和(OR) ・排他的論理和(XOR)) |
選択範囲 | 作成・削除、矩形選択(Ctrl + ドラッグで正方形)、正円・楕円選択、選択範囲 移動、選択範囲のコピー、ドロップシャドウ |
基本フィルタ | ぼかし(平均法、ガウス)、シャープ(シャープ・アンシャープマスク)、輪郭抽出 (Sobel、Prewitte、Laplacian、Roberts)、エンボス、メディアン(明るさの中間値、明るさの最大値、明るさの最小 値) 、拡散、ハイパス、スクロール、カスタムフィルタ、輪郭以外をぼかす、面を刻む、油彩、水晶、モザイク、ひ ねる、極座標、球面、ジグザグ、モーションブラー(移動・回転・ズーム)、雲模様、グラデーションマップ、ストロ ーク |
応用フィルタ | 水彩スケッチ風、ペン&インク、ドローペン、鉛筆、色鉛筆、水彩1、水彩2、ス タンプ、コピー紙 |
そんなに重くないプログラム(1.8Mb)で機能が豊富であり、エレメント やペイントショッププロ購入をためらっている人が練習台として使うにはもってこいのソフトだと思います。特に デジカメ画像でまず最初に行うべきトーンカーブ、レベル調整に関してはとてもやり易いので是非初心者の方に お勧めです。例を揚げてみましょう。 既刊第21号のおさらい レッスンでご紹介した内容 (ヒストグラムとトーンカーブ) と全く同じ操作をしてみます。
この欄は、読者の皆さんが身につけたデジカメ技術の基本を、もう一度おさら
いすることを目的にしております。
今月は先月号の「デジカメ技術のおさらいレッスン〜その一」でご紹介したデジカメ画像のシャド
ウ部を生かす、またはダイナミックレンジを広くする簡単な技法の続きとして、レイヤーマスクを使った技法について
勉強してみましょう。これも先月号と同様2つある画像の良いところを組み合わせる画像編集ソフトの基礎的な使い方
です。下記の例に使用したソフトはペイント・ショップ・プロ9フォトショップ・エレメントです。
画像を用意 | JPGでしたら三脚を使ってハイライト部に露出を合わせたものとシャドウ部に露出
を合わせたもの、各一枚、計2枚を撮影します。RAWで撮影の場合は、ハイライト部に露出を合わせたものとシャド
ウ部に露出を合わせたものは一枚の画像からそれぞれ現像することも出来ます(が、なるたけ別々に撮影するの方がベタ
ーなことは言うまでもありません)。 |
まず、明るい画像を呼び込みます。 | |
次に、暗い画像を呼び込みます。 | |
暗い画像をセレクトします。 | |
セレクトされた画像を切り取ります。この場合コピーしても同じことです。 |
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切り取ると当然ですが画像が無くなります。切り取られた画像はメモリーに入っていますからご安心下さい。 | |
明るい画像をハイライトして、これをバックグラウンド画像とし、その上に暗い画像をレイヤーとして置きます。 この操作は、編集>貼り付け>新しいレイヤーとして貼り付けと選びます。 |
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マスクレイヤーを作ります。このレイヤーは見えるレイヤーです。 |
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各レイヤーの重なり具合です。 |
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エアーブラシを使って、草地の部分を塗ります。 | |
エアーブラシの設定の例です。 |
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エアーブラシをかけると明るいレイヤーの草地の部分が浮かび上がってきます。 |
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上記の操作が終わったら、エアーブラシの領域とそうでない領域の境界をぼかします。ガウスぼかしを使います。 | |
ガウスぼかしの設定の例です。 | |
この段階でも出来上がった画像の保存は出来ますが、一応順序を踏んで、(^v^)、レイヤーをフラットに します。 | |
保存です。 | |
出来上がった画像です。 |
準備 | フォトショップエレメントには残念ながら表立って「レイヤーマスク」という機能がありませ ん。しかし ながらカラーフィルレイヤーを作り、それをマスクする画像の下側に移動し、これらをグループ化することでレイヤ ーマスクと同等の機能が発生します。「レイヤーマスク」を導入するもう一つの手は、アクションとして「レイヤー マスク」機能を追加することです。幸いなことに、フリーの「Layer Mask」というアクションをウェブから入手出来 ます。これを使うと全く通常のレイヤーマスクのやり方(マスクする画像の上にレイヤーマスクをかける)で画像処 理が行えます。今回はこの「Layer Mask」を使っておさらいレッスンを行います。 |
「Layer Mask」のダウンロード | ダウンロード先は、 Layer Maskです。これは圧縮ファイルなので解凍する必要があります。 |
解凍後 | |
エレメントのディレクトリーに移動します。 | Program Files\Adobe\Photoshop Elements\Previews\Effects
のサブディレクトリーにもって行きます。下の画像は移動前後を示します。 |
次に3つのファイルを消去します。 | Program Files\Adobe\Photoshop Elements\Previews\Cache\Effects Cache
のサブディレクトリーから、「CatagoryCache.che」、「ListCache.che」、「ThumbNailCache.che」の3つのファイル
を消去します。 次回、エレメントを立ち上げると「Effects〜効果」のタブに「Layer Mask」が含まれるようになります。 |
これで準備完了です。 | 以下は第27号第2部追加版に於ける「ペイントショッププロ」を使った 説明と同様になります。 |
画像を用意 | JPGでしたら三脚を使ってハイライト部に露出を合わせたものとシャドウ部に露出
を合わせたもの、各一枚、計2枚を撮影します。RAWで撮影の場合は、ハイライト部に露出を合わせたものとシャド
ウ部に露出を合わせたものは一枚の画像からそれぞれ現像することも出来ます(が、なるたけ別々に撮影するの方がベタ
ーなことは言うまでもありません)。 |
まず、明るい画像を呼び込みます。 | |
新しいレイヤーを作ります。 | これもエレメントの機能が限定されているためですが、直接「暗い画像」
をレイヤーとして貼り付けることが出来ないので、先に空のレイヤーを作り、そこに暗い画像をはめ込むという手順を
踏みます。 |
名前をつけることも出来ます。 | 下の例ではそのままレイヤー1にしました。 |
レイヤーのタブをクリックすると、、。 |
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次に、暗い画像を呼び込み、画像をセレクトします。 |
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編集>切り取りと選びます。 | |
セレクトされた画像を切り取ります。この場合コピーしても同じことです。切り取ると当然ですが画像が無 くなります。 | |
レイヤー1をハイライトします。 | |
編集>貼り付けと選びます。 | |
暗い画像がレイヤー1になりました。 | |
レイヤーマスクを作ります。右上の方の「Effects〜効果」のタブの中から「Layer Mask」を選び、 「Apply〜適用」のボタンをクリックします。 |
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各レイヤーの重なり具合です。 |
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ブラシを使って、草地の部分を塗ります。 | |
上記の操作が終わったら、エアーブラシの領域とそうでない領域の境界をぼかします。ガウスぼかしを使います。 | |
ガウスぼかしの設定の例です。 | |
ガウスぼかし後の各レイヤーの様子です。 | |
レイヤーをフラットにします。 | |
出来上がった画像です。 |
如何でしょうか?マスクレイヤーを使うこと、境界にはガウスぼかしを使うことが 決め手です。
山田彰一のニコンキャプチャークリニック
by 山田彰一プロ、東京都在住
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今月は久々に山田プロにご登場願って、ニコンキャプチャー4(NC4)を使 ったレタッチの一例をご披露していただきました。 これは山田プロが本誌でおなじみの東京都港区の「昭子」さんに個人レッスンさ れたものを、「昭子」さんの御了解をとり記事に纏められたものです。 |
1.撮影時設定
2.「昭子」さんのレタッチ
「昭子さんのレタッチです(レタッチ1)。トーンカーブとホワイトバランスの 自動補正を使われています。またシャープネス(輪郭)を強で撮って、NC4でシャープネスはずしてアンシャープマスク 掛けています(ここはシブイ・・)」
3.私のレタッチ(レタッチ2)
「まずレタッチ2。」
「ホワイトバランスは、撮影時のオートであたっています。なので、撮影時のまま を活かすレコード値に。」
「本当はNC4はグレーポイントからのグラフによる調整が便利です(レタッチ3参照) 次の機会にはそれを紹介します。露出補正はマイナス1段くらいと思いました。」
「このとき、ひとつのヒントは(これまたNC4の便利な機能なのですが)LキーとSキー を押すだけで白とび、黒つぶれ部分が表示されるのです。これはけっこう手がかりになります。もちろん白とびさせる べきところは最終的に飛ばします。ただ今回の画像はふつうなら空か女性の白Tシャツ部分が飛びそうな可能性高いの ですが、それより外人の顔のハイライトが飛んでいるようで・・ここが難しいですね。」
「LCHエディターの3つのチャンネルを見てください。全体のトーンはパレット1の トーンカーブが有名ですが、(昭子さんはそこの自動コントラストを使われましたが、これは当然あたりはずれがある 方法です)パレット2のLCHのLつまり輝度だけのカーブでも調整できます。ごらんのようにS字にしました。追加Rawの コントラスト設定は標準で。」
「また芝の色が良く出るadobeRGB(カラーモードII)にしました。」
「後ピンのためしかたなくアンシャープマスクは適用40パーセントに(photoshopだ と200パーセントくらい) このしきい値4というのは人物に適しています。」
「LCHの彩度も見てください、赤Tシャツの色の彩度を下げました。色相も全体をず らしています。(肌色調整のため)」
「またノイズリダクション内のモアレリダクションを使っています。これはノイズ 対策です。一番手前男性の背中Tシャツあたりで違いがわかるかと思います。100%拡大しないとその効果は表示されま せん。」
4.私のレタッチ(レタッチ3)
「こちらは、モード1のsRGBでカーブもトーンカーブの方を使いました。」
「(レタッチ2)との最大のアプローチの違いは、コントラストやや弱にしてカ ーブを直線のままレンジを詰めたものです。」
「露出はさらにマイナス1/6(編集者注:レタッチ2では−1.01、レタ ッチ3ではー1.18)。」
「画像解像度のパレットで拡大、縮小が出来ます。」
「赤彩度はさらに下げました。モードIIのほうが赤彩 度は素直に下がってくれます。」
読者の皆さん、如何でしたでしょうか?レタッチにもなかなか深いフィロソフィ
ーがあるのが分かりますね。「レンジを詰めて」更に「カーブを・・S字にする」(今月のおすすめフリーソフト参照)
という、とことん画像を”追い詰めてゆく”やり方でなく、どこか余裕のある処理ですね。写真の雰囲気の持つ余裕に
つながるのでしょうね。(^v^)
注:カーブも山田プロはLチャネルで、今月のおすすめフリーソフトではRGBチャネルで、という
違いがあります。
ホワイトバランスも色温度スライダーでなくグレー点で押さえる仕方も勉強になり ます。「赤の彩度を下げ色相のずらす(肌色調整のため)」というのもお仕事柄とはいえ、風景写真を主に撮影している我々には 忘れがちなポイントです。緑に関してはadobeRGBで対処するというのは是非頭に入れておくべきでしょう。
山田プロ、どうもありがとうございました!!!
第27号第2部、如何でしたでしょうか?
既刊では別ページでの解説が多かったのですが、今月号第2部からはなるたけ一 つのページに全てを掲載するようにいたします。
オランダ応用科学研究機構が世界最大のデジタル写真を完成させました。ニコン の一眼レフ・デジタルカメラD1xを使用し、合計600枚の写真を一週間がかりでつなぎあわせたのだそうです。 世界最大、25億画素のデジタル写真をご覧下さい。
マイクロソフトが「デジタル写真を映画のように楽しめるスライドショー作成 アプリケーション、Microsoft Photo Story 3 for Windows 」の無償ダウンロードを開始しました。 フォトストーリー3でデジタル写真生き生きとしたストーリーにをご覧下さい。「マイクロソフトもたまには いいことやるじゃん。」とは巷の声。(^v^)
ペンタックスが中版デジタルカメラ PENTAX645デジタルを発表しました。影像素子はコダック製の18.6メガピクセル超大型CCDだそうです。 (叶わぬ夢とは知りつつも)一度でいいからこんなデジカメで撮ってみたい〜!!!!!!
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