掲載日: 2009年 02月 01日
FF13でPS3は上手に負けることができるか
初代PSを救ったFF7
ポリゴンで立体的に描かれた召喚獣や、CGムービーによるイベントの迫力は、本当に衝撃でした |
初代Playstation(以下初代PS)や、セガサターンが発売された当時、優勢だったのはむしろセガサターンでした。当時ゲームセンターで格闘ゲームに革新を起こしていたバーチャファイターをハード発売と同時に投入。さらにその1年後にはバーチャファイター2も移植し、ミリオンヒットを放っていました。この時のセガは本当に輝いていたんです。
セガに追いすがりながらもピンチを迎えていた初代PS。そのピンチを救ったのがFF7を初代PSで発売するという発表でした。あのFFの最新作が初代PSへ。そして発売日が近づくにつれて公開される圧倒的迫力のCGに、多くのユーザーが魅了されました。エアリス登場、ミッドガル全景、そして列車へとダイナミックにカメラが動くオープニングシーンに興奮した人は少なくないでしょう。結果、FF7発売後は一気に初代PSがゲーム業界の覇権を握ることになります。
ライトユーザーを取り込まねばならないFF13
コアユーザー向けゲームのMGS4からバトンを手渡されるというのが、なかなか難しいところではあります |
そしてもう1つ大きな違いは、ユーザー層です。当時優勢にあったセガサターンは、バーチャファイターシリーズでかなりのファンを獲得していました。バーチャファイターと言えば当時の格闘ゲームの概念を完全に作り変えるような先進的なもので、コアなゲーマーに人気があるタイトルです。そこに、FF7が現われ、ライトユーザーをごっそり奪っていき、逆転劇が生まれました。
今、ライトユーザーを掴んでいるのはむしろWiiです。値段も高く、ハイスペックで、キラータイトルがMGS4であるPS3は、かなりコアユーザー向けのハードになっています。しかし、FF13が今までの作品と同様に200万本、300万本と売り上げるには、どうしてもライトユーザーの獲得が必須になります。コアユーザー向けのMGS4とは違い、PS3のユーザー層とのミスマッチしていることが、かなり厳しい戦いを予感させます。
かなり難しい状況のFF13、この逆境の中どう戦えばいいのでしょうか。