2009年02月04日(水)
高齢者の医療情報1つに 道志 救急用に保管容器配布
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道志村などが考案した救急医療情報キット |
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道志村と村商工会、村内の民間業者は、高齢者が救急患者になった場合、迅速な措置ができるようにするための必要書類などを入れた容器「医療情報キット」を作っている。容器には保険証、持病やかかりつけ医などの情報を書いた用紙を入れる。専用シールも作製、利用者宅の玄関に張ることで救急隊員が分かるようにする。2009年度、村内の希望世帯に配布するほか、村外にも販売していく。
容器は直径6センチ、長さ22センチのプラスチック製の筒。保険証や常備薬のコピーを入れるほか、氏名、年齢、血液型、持病、かかりつけ医、緊急連絡先などを記入する専用の用紙を入れる。
保管場所は、冷蔵庫に統一。119番通報を受けて駆け付けた救急隊員は、玄関に専用シールが張ってある場合、冷蔵庫から容器を取り出して患者の情報を分析し、適切な医療措置に役立てる。今後、消防本部や医療機関にも容器の存在を周知していく。
容器は村内のプラスチック業者などに依頼している。商品の問い合わせは、村が受け付けていて、これまでに複数の県外自治体が購入したい意向を示したという。村まちづくり調整室は「独居老人や高齢者だけの世帯は年々増加している。キットを利用して安心して暮らせる環境を整えていきたい。道志と同じような一人暮らしの高齢者が多い過疎の自治体などに利用を働き掛けていく」としている。
問い合わせは同室、電話0554(52)2111。
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