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お仕事インタビュー
第16回 天文学者 (2008年2月)
天文学者 渡部 潤一(わたなべ じゅんいち) さん
国立天文台で天体や宇宙の研究をしています。専門の研究対象は、彗星(すいせい)と流れ星です。そのほかに天文台の広報の責任者もつとめており、報道関係者の対応をしたり、1週間に1回くらいは天文学に関して講演も行ったりしています。また、天文台には大学院もあり、天文学を学ぶ学生たちの指導にもあたっています。
国立天文台 天文情報センター長
渡部 潤一(わたなべ じゅんいち)
さん
Q 天文学者の仕事とは?
  宇宙のなぞを解明していくこと。それが天文学者の仕事です。一般的には、夜、星の観測をしているようなイメージがありますが、現代の観測機器の多くは昼間でも使えるので、星空を見上げることはあまりありません。「星や星雲はどうやってできたか」とか「物質のもとになる元素はどこから来たか」というようなことについて理論を組み立てたり、それを裏づけるために観測データを取ったりして、論文を書くことがおもな仕事となっています。物質やエネルギー、空間や時間などについて研究する物理学に近いところもあります。近年は大型プロジェクトも多く、国内外の研究者とのチームワークもたいせつになっています(写真:パソコンに向って)。
天文学者の仕事とは?
Q 天体のふしぎにめざめた少年時代
  私は、科学好きな少年でした。なかでも天体が好きで、小学生のころ、人類が初めて月面を歩いたり、火星が地球に大接近したりしたのをきっかけに、興味を深めていきました。流星群が出るといわれていた日の夜、友だちと学校の校庭で待っていたこともあります。その日は流星群は出なかったのですが、「天体のことって、正確にわかっているわけじゃないんだな」と気づいたのが、天体のふしぎに熱中するもとになったようです。おこづかいをためて天体望遠鏡を買い、自分なりに天体を観測するようになりました。流れ星や彗星は、今でも大好きです。これからもずっと、研究していくつもりです(写真:渡部さんが中学1年生のときに描いた木星と土星)。
天体のふしぎにめざめた少年時代
Q 天文学のおもしろさとは?
  宇宙には世界のだれも知らないことがいっぱいあり、未知の世界を切り開いていくのは最高にエキサイティングです。まだわからないこともありますが、記録を残しておけば、未来の天文学者が解明してくれるかもしれません。実際、300〜350年ほど前の天文学者カッシーニの記録を調べたら、彗星が木星にしょうとつして小さな点ができ、細い雲がのびるようすが描かれていました。カッシーニには何だかわからなかったのですが、今見るとわかるのです。将来は、宇宙人の存在も確認できるかもしれません。宇宙には地球と同じような条件の星は、数多いのですから。同じようなレベルの文明どうしで出会うのは、とても難しいですけどね(写真:本を読む)。
天文学のおもしろさとは?
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情報提供:広沢編集事務所

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