中国の訪欧「仏外し」は意図的　温首相が認める

　３日付の中国英字紙チャイナ・デーリーなどによると、中国の温家宝首相は英国訪問中の２日、今回の欧州歴訪でフランスを訪れなかった理由について「誰もが知っている」と述べ、チベット問題をめぐる対立から意図的に訪問対象国から外したことを事実上認めた。香港メディアの取材に答えた。

　温首相は両国の関係悪化について「中国側に責任はない」と強調、フランス側に関係改善に向けた努力を求めた。

　温首相は１月２７日からドイツや英国など５カ国を歴訪し、３日に帰国。チベット問題や通商摩擦で悪化していた欧州との関係修復が図られ、中国外務省の姜瑜副報道局長は同日の定例記者会見で「大きな成功を収めた」と総括した。　（共同）