ソニー、松下電器産業など9社が共同策定した、書き換え可能な大容量相変化光ディスク。現行のDVDを超える容量を実現するいわゆる「次世代DVD」の規格の一つ。東芝などが提唱する次世代DVD「HD DVD」規格と仕様の統合が検討されたが折り合わず、両方式とも実用化されることとなった。
CDやDVDと同じ直径12cmの光ディスクをカートリッジに収納した形状で、記録容量は最大27GB、データ転送レートは36Mbps。波長の短い青紫色レーザーを採用することによって、トラックピッチをDVDの約半分となる0.32μmに、最短ピット長を0.14μm前後にそれぞれ縮小し、記録密度を高めている。
主に民生用の映像記録用途を想定した規格で、著作権保護機能の実装を念頭においてディスクにシリアル番号が記録されている。映像記録方式はMPEG-2が予定されている。数社がビデオレコーダーなどでの採用を検討しているほか、ソニー・コンピュータエンタテインメントの次世代ゲーム機「プレイステーション3」での採用が決まっている。