医療介護CBニュース -キャリアブレインが送る最新の医療・介護ニュース-

医師の転職ならCBネット |  医療介護CBニュース

政府(厚労省他)


周産期センター、3分類を軸に再編へ

ソーシャルブックマーク: Yahoo!ブックマークにに追加 はてなブックマークに追加 この記事をlivedoorにクリップ! この記事をdel.icio.usに登録する

 厚生労働省の「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」(座長=岡井崇・昭和大医学部産婦人科学教室主任教授)は2月3日、最終報告書を大筋でまとめた。同省が年度内に見直すとしている周産期母子医療センターの指定基準については、「母体・胎児・新生児型」「胎児・新生児型」「母体型」の3つの分類を軸に再編される見通しとなった。

【関連記事】
救急対応の医師に個別手当を―周産期・救急懇談会報告書案
周産期医療懇談会、報告書は年明けに持ち越し
厚労省案Vs民主党案―周産期救急改善案
救急・周産期医療対策室を新設―厚労省
相次ぐ妊婦の受け入れ不能

 事務局が示した指定基準の見直し案は、▽総合周産期母子医療センター(母体・胎児・新生児型)▽同センター(胎児・新生児型)▽地域周産期母子医療センター(母体型)―の3分類。「母体・胎児・新生児型」の主な要件は、産科、MFICU、小児科(新生児科)、NICU(小児外科・小児心臓外科)、救命救急センター、麻酔科、脳神経外科、心臓外科など。「胎児・新生児型」は、産科、MFICU、小児科(新生児科)、NICU(小児外科・小児心臓外科)、麻酔科などで、「母体型」は、産科、小児科(新生児科)、救命救急センター、麻酔科、脳神経外科、心臓外科などとしている。
 報告書では、「特に需要の多い都市部では、産科、小児科(新生児科)、麻酔科、救急医療の関連診療科(脳神経外科、循環器内科、心臓外科など)を有し、救命救急センターを併設し、必要な設備及び人員をそろえた適正な規模の医療機関の整備を進める」としている。

 この分類に対し、田村正徳構成員(埼玉医科大総合医療センター総合周産期母子医療センター長)は、「母体救急にどれだけ対応できるかということで、総合周産期センターがランク付けされているように取られかねない」と指摘。「今、子ども病院を中心とした総合周産期センターには、各都道府県の新生児搬送を引き受けている所が多い」と現状を説明し、新生児の搬送のみを評価した分類も加えるよう事務局に求めた。

 年度内に検討すべき事項として厚労省側は、▽周産期母子医療センターなどの実態調査▽周産期医療体制の整備指針(周産期母子医療センターの指定基準を含む)の見直し▽周産期救急情報システムの改善▽公務員の就業規定やその運用の見直し―の4点を説明。特に、周産期母子医療センターなどに関する見直しについては、研究班が検討を行うとしている。


更新:2009/02/03 23:03   キャリアブレイン

この記事をスクラップブックに貼る


注目の情報

PR

新機能のお知らせ

ログイン-会員登録がお済みの方はこちら-

CBニュース会員登録メリット

気になるワードの記事お知らせ機能やスクラップブックなど会員限定サービスが使えます。

一緒に登録!CBネットで希望通りの転職を

プロがあなたの転職をサポートする転職支援サービスや専用ツールで病院からスカウトされる機能を使って転職を成功させませんか?

キャリアブレインの転職支援サービスが選ばれる理由

【第47回】山崎學さん(日本精神科病院協会副会長) 一昨年夏、日本精神科病院協会などでつくる四病院団体協議会の総合部会で、メディカルスクール検討委員会の設立を提唱した日精協の山崎學副会長。その後は同検討委の委員長として報告書の作成に尽力し、今年1月22日、念願だった報告書発表会の開催にこぎ着けた。  ...

記事全文を読む

 島根県医療対策課の木村清志・医師確保対策室長は、週末になると頻繁に全国各地へ出掛けて行く。県内の医療機関での勤務に関心を持つ医師に会ったり、医師確保に関するアドバイスを関係者から受けたりするためだ。もともとは総合診療医として県立病院に勤務していたが、地域の医療機関が医師不足にあえぐ中、5年前に現職 ...

記事全文を読む

新型インフルエンザ感染対策

今回は、感染リスクが高い医療関係者のための、「N95マスク」の選び方と正しい使い方をご紹介します。

>>医療番組はこちら


会社概要 |  プライバシーポリシー |  著作権について |  メルマガ登録・解除 |  スタッフ募集 |  広告に関するお問い合わせ