救急医療は0時まで 24時間相談電話開設へ

 千歳市は、医療機関の救急当番外来を、2009年度から午前0時までとすることにした。医師の負担を軽減し、当番体制を維持するため。これに伴い、24時間日体制の電話健康医療相談「ちとせ健康・医療相談ダイヤル24」を開設する。
 2日の市議会厚生常任委員会で明らかにした。市内の救急医療は、千歳医師会メンバーが輪番で引き受け、1974年から現在の24時間体制に。しかし、医師の不足や高齢化のほか、救急担当病院に通常診療を求める「コンビニ診療」などで医師の負担が大きくなり、担当医療機関も減っていた。現在、内科7カ所、外科6カ所。2008年度から空白日が生じる事態にもなっていた。
 このため、医師会から「これ以上24時間の輪番体制を維持するのは困難」との意向が示され、体制を維持する対策として時間を短縮し午前0時までとする案を医師会と調整してきた。ただし、重症者の2次医療については従来通りの対応となる。
 救急外来の午前0時終了に伴い、市は4月1日から民間のメディカルコールセンターに業務を委託する24時間体制の電話医療相談を開設する。相談は無料。看護師や医師が医療・健康相談に対応するほか、症状に応じて受診のアドバイス、医療機関の情報も提供する。
 1万2000世帯の国民健康保険加入者を対象に同様の事業を展開しており、これを市民全体に拡大する。事業費は市民周知の費用を含め年間860万円。市は「気になる体の症状やメンタルヘルス面などでも大いに利用し、救急医療体制の維持に協力してほしい」と話している。
 

恵庭の田嶋さんが通訳案内士試験に合格

民間外交官といわれる通訳案内士に合格、喜びを語る田嶋さん
 恵庭市郷土資料館館長の田嶋弘美さん(56)が、2008年度の通訳案内士試験(英語)に合格した。外国人旅行者に日本を理解してもらう目的の国家試験で、合格率20.3%の難関。田嶋さんは「英語で日本の文化を紹介することは外国人との出会いの第一歩」と目標の達成を喜んでいる。
 田嶋さんは渡米し、ニューヨーク州のシュラキース大学マックスエルスクールで行政管理学修士を取得。1990年に恵庭市役所入りした。秘書係長だった2007年11月に体調を崩した。「人生を見詰め直す契機になった」と言い、「長年の関心事に整理をつけたい」と、かつて挑戦した通訳案内士受験を決意した。
 外国語の試験は、英語、仏語、ドイツ語、中国語、韓国語など10カ国語。8972人が受験し、うち最終の2次試験に1558人が合格している。田嶋さんが受験した英語は全体の58.4%を占める5244人が受験し、最終合格者は1065人だった。
 田嶋さんは、昨年11月に東京で2次試験(口述)に臨み、外国人試験官から英語で龍安寺や奈良時代の詳細な説明を求められたという。もともとが歴史好き。「試験に集中できた。手応えを感じた」とも。1月30日に合格通知証が届いた。
 「語学をどれほど学んでも、日本文化の背景を理解していなければ相手には伝わらない」と自らの体験をもとに歴史や文化をしっかり学び直した。
 田嶋さんは「道内には世界遺産もある。恵庭でできることから取り組んでみたい」と話している。
 

泉沢小児童が除雪ボランティア
スコップで硬い氷を崩す児童たち
 千歳泉沢小学校(渋谷重昭校長)の6年生90人が2日、校区内の文京、福住、柏陽町内で除雪ボランティアを行った。
 6年生は毎年この時期に家庭科の「近隣の人々との生活を考えよう」という学習の一環で、地域に役立つ活動について話し合う。この中で昨年に続き除雪と氷割りをすることに決まり、児童たちは町内で特に雪が多い場所、凍っていて危ない歩道などを事前にピックアップ。住んでいる区域ごとに18の班に分かれ、手分けして作業した。
 今年は雪の量が少ないため、作業は氷割りが中心。「これで滑らないね」と話しながら、スコップを持つ手に力を込めて、厚く張った氷を削っていた。
 

5000円スタンプで500円商品券

 千歳市中心街のニューサンロード商店街振興組合(五十嵐宏理事長)の「お客様感謝祭 スタンプラリー」が3日から始まった。5000円分のスタンプを集めると、500円の商品券をプレゼントするセール。23日まで。
 スタンプラリーは、昨年のアーケード撤去による商店街再生記念に続く第2弾。商店街に加盟する飲食や衣料、理容などの29店舗で買い物をすると、500円ごとにスタンプを押す。それを10個(5000円分)集めると、500円の商品券と交換できる。スタンプは幸町2丁目の博信堂で、10―24日に商品券と交換できる。商品券利用は3月末まで。
 中心商店街は疲弊感が強い上に、急速な景気減速で各個店の経営は厳しい。ただ、昨年のセールでも売り上げを伸ばした店舗も多く、五十嵐理事長は「景気が悪い時だけに、商店街が元気になるきっかけになれば」と期待している。
 

国立公園60年キャッチフレーズに投票を

 開催中の2009千歳・支笏湖氷濤まつり会場で、5月に指定60周年を迎える支笏洞爺国立公園支笏湖地区のサブタイトル(キャッチフレーズ)の投票が行われている。
 支笏洞爺国立公園の指定は1949年5月16日。環境省支笏湖自然保護官事務所などが中心になって、記念事業を検討している。
 「地域の再出発」が基本コンセプト。3つのサブタイトルを用意し、まつり会場で投票を呼び掛けている。候補は「神秘の美しさ、支笏湖ブルー」「未来への誇り、支笏湖ブルー」「支笏湖へ行こう!そこには神秘の湖と森がある」。得票数の多いものを採用する。
 投票者に、抽選で支笏湖温泉の入浴券や千歳のオリジナル商品がプレゼントされる。
 投票用紙は、まつり会場休憩所と支笏湖ビジターセンターにある。期間はまつり最終日の15日まで。詳細は環境省支笏湖自然保護官事務所 電話0123(25)2350。
 

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