「福は内、福は内」―。節分の3日、岡山県内各地の神社や仏閣で豆まきなどが行われた。最上稲荷(岡山市高松稲荷)では恒例の「節分豆まき式」が開かれ、約10万袋(2トン分)の福豆袋が威勢良くまかれた。 式では、約750人の出仕者が大黒、裃(かみしも)姿で高さ約2・8メートル、長さ約85メートルの桟敷「結界廊(けっかいろう)」に集合。今年から国産の豆を用い、ゲストのタレントはしのえみさん、芋洗坂係長さん、歌手華織さんと「福は内」の掛け声に合わせ、約3万人の参拝者に豆袋をまいた。 同稲荷では、慈悲心で鬼を善に立ち返らせようと「鬼は外」と言わないのがならわし。豆袋には商品券、家電製品など約2千点のくじが付き、小雨の降るあいにくの天候ながら、参拝者は福を授かろうと懸命に手を伸ばしていた。