 登別市の友好都市・サイパン市(米国)のトゥデラ市長と中学生ら10人が1日、登別入りした。5日までの滞在中、学校訪問やソリ滑り体験などを通じて、市民と交流を深める予定だ。
登別市とサイパン市は平成18年11月に友好都市を締結した。サイパンから中学生が訪れるのは昨年に続いて2回目。当初は中学生と引率のみの予定だったが、トゥデラ市長も急きょ訪問することとなった。
訪問団は1日に登別に入り、ホームステイ先のホストファミリーと対面。翌2日、小笠原春一市長を表敬訪問した。小笠原市長は「国際交流を楽しみ、たくさん友達をつくって仲良くしてください」と歓迎。トゥデラ市長も「子供たちはよい経験になると思う。自分は市長の役目を終えるが、交流の力になっていきたい」と述べた。
 表敬訪問終了後は登別明日中等教育学校(大山節夫校長)を訪れた。同校生徒会による英語での学校紹介に続き、2回生(中学校2年生)とともに「タラコのスパゲティ」「ミルクスープ」「タラのかまぼこサラダ」の調理実習に挑戦した。
明日中等の生徒たちは、今まで学んできた英語力を駆使してコミュニケーションを取りながらサイパンの中学生と一緒に調理。協力して完成した料理の味を口いっぱいに広げていた。
訪問団はこの後、のぼりべつクマ牧場を見学し、クリンクルセンターでトゥデラ市長が寄贈したマンゴーの種を植えた。
きょう3日は、コロポックルの森や登別中を訪れ、市民との交流パーティーに参加する。4日にサンライバスキー場でソリ遊びを楽しんだ後、登別温泉湯まつりの源泉湯かけ合戦を見学。5日に帰国する。 (有田太一郎)
【写真=小笠原市長を表敬訪問したトゥデラ市長(前列中央)らサイパン市の訪問団(上)、登別明日中等教育学校では調理実習に挑戦する(下)】
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