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浅間山:入山規制 嬬恋村に災対本部 鬼押ハイウェー、一部通行止め /群馬

 浅間山(2568メートル)の噴火警戒レベルが1日、これまでの「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)に初めて引き上げられ、規制区域(半径4キロ)の対象となる市町村に緊張が広がった。嬬恋村は災害対策本部(本部長・熊川栄村長)を設置し、規制区域外となる有料道路「鬼押ハイウェー」の一部区間を通行止めとするなど対応に追われた。【伊澤拓也】

 同村は気象庁が引き上げを発表した午後1時、防災無線で村民に連絡。半径4キロに住民はいないが、注意を呼び掛けた。熊川村長をはじめ各課長、係長ら30人以上が登庁して災害対策本部を設置し、状況の把握や規制区域の立ち入り禁止を知らせる掲示板の設置などを進めた。観光客から道路状況などの問い合わせも数件あり、職員が電話対応した。

 状況に応じて4キロ以遠でも規制するとした周辺市町村の対応マニュアルに基づいて、鬼押ハイウェーの「峰ノ茶屋」から県道大笹北軽井沢交差点までの約5キロを通行止めとした。観光施設の「鬼押出し園」などは冬季休業中のため、規制対象とならなかった。

 村総務課は「現時点では噴煙もおとなしく、切迫した危険はない。ただレベル4になれば避難の必要性も出てくるので、注意深く推移を見守りたい」としている。

 隣接する長野原町も、噴火すれば降灰などの被害を受けるため、警戒を強めている。鬼押ハイウェーへの合流地点を通行止めとした。県危機管理室も関係機関に連絡するなどして情報収集に努めた。

 前橋地方気象台によると、噴火警戒レベルは07年12月に導入され、浅間山では小規模噴火が3回あった08年8月に「2」に引き上げた。「3」の規制事項は廃止された火山活動度レベル3と同程度で、レベル3が続いた中規模噴火時(04年9月~05年6月)以来、約3年半ぶりとなる。

毎日新聞 2009年2月2日 地方版

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