水産庁に入った連絡によると、日本時間2日午前5時ごろ、南極海を航行中の日本の調査捕鯨船団3隻に対し、反捕鯨団体のシー・シェパード(SS)の船スティーブ・アーウィン号が近づき、ゴムボート2隻をおろして染料入りのビンを投げ込むなど妨害行為を繰り返した。5時間にわたり妨害は続いたが、双方にけが人は出ていない。
日本側は調査母船の日新丸と、鯨を捕獲する勇新丸、第3勇新丸の3隻で航行。前日の1日午前7時ごろから、SSの追跡を受けていたところ、ゴムボートをSSの船から降ろして、船団に近づき、勇新丸にビンを投げ込んだり、第3勇新丸のスクリューが絡まるのを狙って、進行方向へロープを投下したりしたという。日新丸の船体にもビンが投げつけられた。
SSは昨年12月26日にも別の船にビンを投げ込むなどしており、昨年11月に日本を出航した今回の南極海の調査捕鯨での妨害は2回目。