浅間山で2日未明に起きた小規模噴火は、マグマが直接地上に放出される「マグマ噴火」とみられることが、東京大地震研究所の中田節也教授(火山学)の分析で分かった。
マグマ噴火は、マグマの熱で地下水が急激に膨張して起きる「水蒸気爆発」に比べ大規模なことが多い。浅間山では04年9月の中規模噴火もマグマ噴火だった。
中田教授は気象庁が採取した火山灰を分析。今回の噴火は、地下から力が加わり、固まりかけた溶岩が粉々になって噴き出した可能性が高いという。中田教授は「昨年8月の小規模噴火は水蒸気爆発だったが、マグマが地中に残っていて、下からのエネルギーによって飛び出したのかもしれない」と話している。【斎藤広子】
毎日新聞 2009年2月2日 21時46分