知事定例記者会見 平成18年10月17日(火曜日)

知事定例記者会見 平成18年10月17日(火曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事定例記者会見録の模様は、  とびうめ放送局  で動画配信しています。


1 発表事項

(1)第5回福岡県男女共同参画表彰の受賞者を決定しました

男女共同参画社会の実現を目指して−

(男女共同参画推進課)


(2)第2回ふくおか川の大掃除

県民参加による河川美化活動−

(河川課)


第2回ふくおか川の大掃除(PDFファイル 657.42KB)

(3)遠賀川中流浄化センター通水式を実施します!

快適で水環境にやさしい下水道の整備自動車関連産業の集積もさらに促進−

(下水道課)


 1番目は、本年度の男女共同参画表彰の受賞者を決定しました。この表彰の趣旨ですが、これは福岡県で重点施策として進めています男女共同参画社会づくりの推進にいろいろな活動を通じて貢献をしている、あるいは先行的な事例として大きな成果を上げている方々を事業者、団体、個人の三つの分野に分けて、表彰をしています。
 具体的な受賞者ですが、企業賞は医療法人の宗仁会奥村病院、それから、株式会社紀之国屋、いずれも福岡県子育て応援宣言企業でして、非常に積極的に子育てがしやすい環境、あるいは女性が働きやすい職場環境を整備しているということです。他の皆さんに是非これをモデルにあるいは参考にしてやっていただきたいと思います。
 団体賞は、北九州市女性団体連絡会議です。この会議は20年以上にわたって活動されています。また、大川女性ネットワークは、インテリア、家具の町の大川市の地域イベントと一体となりながら活動をしてきているということです。
 個人が対象の県民賞は、一人は徳本サダ子さんです。彼女は九州で初めての女性の裁判官です。そのほか、「福岡国際ミズの会」をはじめ、地道ではありますが、しっかりした活動をされてこられた方です。それから、井ノ口ツヤ子さんですが、非常に有名で今活発に動いているあんずの里市を始めました。それがあのようにすぐれた直売所になっており、この過程におきましても、井ノ口さんはじめ、女性が非常に大きな役割を果たしたわけでして、こういう方々を表彰するということです。
 表彰式は、11月25日土曜日に10時から13時まで行う予定です。多くの皆さんに是非参加をしていただきたいと思います。

 2番目は、第2回目になりますけれども、「ふくおかの川の大掃除」をやろうということです。大掃除の日は10月22日です。掃除を行う河川は、県が管理をしている42の河川です。この河川の清掃に参加していただくのは72の団体の方々でして、5,400人の皆さんが清掃活動に参加されるということです。
 川に行ったら気付きますが、いろいろ川に缶を投げ込んだり、あるいは川岸にごみを捨てているということがあって、川をいかにきれいにするか、それを通じて川の流れをいかにきれいにするかということが我々にとって大変大事なわけですが、それをいろいろなボランティアの皆さんが川を大事にしようということで、活動をしていただいております。そして、そのような活動をひとつ大いに活発にしていこう、また県民の皆さんにもこういう活動をやっているんだということをよく知ってもらって、できるだけ参加をしてもらおうということです。そのために、一斉清掃日ということで、10月22日を選んで行うことにしました。

 今回、そのいわば重点活動河川として雷山川を選んだのですが、雷山川は、かねてから地元の河川愛護団体、近隣行政区民、地元の小中学生、留学生諸君等が積極的に清掃活動を行っている川です。ここで、全体の一斉清掃の開会式をやりたいということです。
 参加をされるそれぞれの団体ですが、雷山川のように、200人、あるいは大佐野川は400人というように、非常に多いところから8人とかいう小さなグループで参加をしてくれるというようなところもあるわけです。今川の場合には流域が広いものですから、いろいろなところの方が参加をしてくれるということです。沖端川も非常に多くのグループの皆さんが参加をしていただけるということになっています。是非このような活動を今後とも続けていきたいと思います。
 これは、別にグループに所属しない人でも当日大いに参加してもらって結構なわけでして、その場合には、手袋を持ってきてください、長靴を履いてきてもらいたい、服装は是非長ズボンのほうがいいですよ、長袖がいいですよというようなことをパンフレットに書いていますから、予定になっていない方でもどんどん当日参加をしていただきたいと思います。

 パンフレットの次のページは、全体の現状が右のように、もっとこの清掃活動を増やしていきたいということで、今後もこのような活動を拡大していこうというイメージ図であります。
 3番目は、遠賀川中流の流域下水道の整備を進めているところですが、そのための浄化センターができまして、通水式を行うということです。福岡県の場合には、政令指定都市は下水道の整備が進んでいますが、そのほかの地域は下水道整備があまり普及していないという状況でして、これをどう普及させていくかというのが非常に大きな課題でございます。
 この下水道を普及させる方法は幾つかありますが、一つの手法は、川を中心とした広域的な流域を選びまして、そこで一体処理をするという意味で、処理センターをつくり、幹線をずっと広域的に伸ばして、その先にそれぞれの地域の小管を伸ばして、それで各家庭につなげていくというやり方でありますが、このような流域下水道の整備を行っています。
 遠賀川中流流域下水道は、直方市と宮若市と小竹町を対象にしておりまして、平成11年度から着手をいたしました。そして、この中心となります浄化センターができ上がりましたから、この通水式を10月20日遠賀川中流浄化センターで行います。

 この遠賀川中流流域下水道事業は、18年9月現在の状況で119億円でこの浄化センターを整備し、幹線管渠を整備しました。196haが対象になりまして、8,400人の方々が使えるようになってまいります。将来は、全体といたしまして、2,748ha、10万4,300人の皆さんの対象地域に広げていく予定で今整備を進めているわけです。同じように矢部川流域下水道でも整備を行っております。


2 質疑応答

(記者)「ふくおか川の大清掃」ですが、10月22日が集中日ということでやっていらっしゃいますが、これは、何日から何日までやる事業なんでしょうか。
(知事)この大掃除の日は1日です。
(記者)この日は42河川で、それ以外のところが、10月中の何日から何日にかけてというのがあるんでしょうか。
(知事)いや、ありません。日ごろから各団体はそれぞれ自分たちが愛する河川の浄化、美化をやっております。この大掃除の日というのは、みんなでやっていこう、やっているんだということをしっかり確認し、また、県民の皆さんにも理解してもらう、広げていこうということのために22日を選んで、この日に一斉にやるということにしておりますが、もちろん、河川の美化、掃除はこの日だけで終わるわけではなく、ほかの日もやっているわけであります。

(記者)第1回目を見ますと、10月に集中的にやっていらっしゃるというのがうかがえるんですが、今回はそういうことではないということですね。

(知事)22日に一斉にやっていこうというものです。河川の浄化・美化は、1日だけやったってだめですから、他の日もやらないといけません。

(記者)浄化センターなんですが、これの直方市、宮若市、小竹町に関わる汚水処理施設普及率がわかれば教えてください。

(知事)それでは、その点は後で数字を取りそろえて資料で提供をいたします。
(記者)先日、中学2年生の男の子がいじめを苦に自殺するという事件がありましたが、その件で一言いただけないでしょうか。

(知事)大変悲しい事件でありますし、大変残念なことだと思います。

(記者)今回中学2年生の自殺をめぐっては、本来いじめを取り締まるべき教師のほうから、生徒に向けて不適切な発言があったというのが、昨日、学校側から言われましたが、教師から生徒へのそういった不適切な言葉についてはどのように感じておられますか。

(知事)どのような発言がどういう場で行われたのか、それが本人あるいは子供たちにどういう影響を与えているのかということ、あるいはいじめについては事前にいろいろなアンテナを設置しているんですが、それがうまく機能しなかったということがありますから、そういう点も含めて、教育委員会のほうで今鋭意調査をしております。その中身なり事実の評価については、私が今の段階で発言できるだけのはっきりした材料がないという段階です。
(記者)今のアンテナを設置していてもなかなか厳しい、という点については、今後フォローアップというものも考えられるかなと思うんですが、今時点で何か考えられていることはありますか。

(知事)今時点でちょっと、具体的に現在のやり方をどこをどういうふうに改善すればより有効なものになるかどうかということについて、私が今ここで言えるような段階ではないと思います。

(記者)教員だけに限らず、教職員の人権意識を高めるという意味では、今後必要な課題というのも見えてきたのではないでしょうか。

(知事)自殺という極めて深刻かつ重大な行為に至ったことについては、学校教育や学校全体でのいじめなど少し総合的に考えなければいけないと思いますし、学校の教育のあり方はもちろんですが、人格なり物の考え方には、家庭教育ということも非常に大切なことでありますから、そのことも含めて考えないといけないと思います。
 やはり、自殺はいけないんだということもきちんと教えなきゃいかんと思います。人権教育というふうにあまり拡散をさせてしまいますと、何をやっていいかわからなくなるから、もうちょっと具体的なことに即してやっていかないといけないと思います。
(記者)福島県の談合事件で多選の弊害みたいな指摘がされていますが、麻生知事は12年近く知事をされてきて、長年知事をやっていることで問題が起きた、問題が起こってしまったというような瞬間はありますか。

(知事)長くやるということは、気が緩んだり、あるいはどうしても身近な者が固定されるとか、そういう一般的な弊害を起こすわけですから、当然長くやってる私及び長くやってる知事は、その点はやはりよほど自覚し、また自戒しなければいけないと思います。
 談合事件については、そもそもそういうシステムがあるということと、長く知事をやるから談合がおこるということについては、私は別だと思います。やはり、談合を許さないという意思をきちんと持つということが大事であって、長くなれば官製談合が行われるというような性格のものではないと思います。これは、きちんとした仕組みや、あるいはその決意の問題だと思います。

(記者)知事は日々自覚し、自戒されながらやっているということですが、ご自身が弊害だと思うことは、今のところございますか。

(知事)弊害がないようにいろいろやっているんですが、皆さんから見てどうですか。

(記者)自民党は福岡市長選で自主投票、北九州市長選では柴田さんを推薦という形で対応が分かれています。その点、直接は関係ないでしょうが、一般論でいえば、どういうふうに見てらっしゃるか教えてください。

(知事)選挙というのは、その時々のいろんな非常に複雑多様な集合体として、いろんな動きが行われるわけですから、今のような事例について、一般的に言えるような事態はあまりないのではないでしょうか。ケース・バイ・ケースで政党なり、あるいは各人の投票行動なりが行われるということだと思います。
(終了)



この情報に関するお問い合わせ先はこちらです。

福岡県 総務部 県民情報広報課

電話:092-643-3101

FAX:092-632-5331