2日未明、小規模な噴火が発生した浅間山(群馬・長野県境、標高2568メートル)について、気象庁は2日午後、「今後はより大きい中規模の噴火の発生が予想される」と警戒を呼びかけた。噴火警戒レベルは現在、入山を規制する「3」(5段階の真ん中)で、数日以内に引き下げる状況ではないとしている。
気象庁によると、高感度カメラによる観測では、火口内が高温のために火口上が赤く映る「火映」を確認。二酸化硫黄の放出量の多い状態も続き、「熱活動の高まった状態は急激には低下しないと考えられる」という。
また、降灰が確認された地点は2日午後4時現在、火口から南東方向にある計28地点に上った。最も遠いのは火口から約200キロ離れた千葉県鴨川市だった。【樋岡徹也】
毎日新聞 2009年2月2日 21時53分(最終更新 2月3日 0時04分)