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オレオレ詐欺で98万円被害〜市内の男性が“息子”に送金
(2月1日付け)
 「オレオレ詐欺」や「架空請求」などの振り込め詐欺被害が全国で相次いでいるが、紋別市内でも30日、98万円ほどを騙し取られる被害があった。紋別警察署では注意を呼びかけている。
 同署によると被害にあったのは市内の男性(67)。男性の息子をかたる若い男から「携帯電話の番号が変わった」とする電話が29日にあり、翌30日になって「友人の借金の連帯保証人になったことで、100万円を請求されているので、何とかしてほしい」との連絡があった。男性はこれを信じてしまい、市内の郵便局窓口から送金。後になって不審に思い息子の本来の番号に電話したところ、騙されたことがわかったという。
 同署管内での振り込め詐欺の実害は、今年初めて。同署では「1人で判断せず、必ず息子本人などに確認を」と注意を促している。
 振り込め詐欺は「俺だよ俺、わかるよね」などと息子や夫など家族を装う電話をかけて相手を騙し、現金を送金させて奪う、いわゆる「オレオレ詐欺」に代表される。近年は騙しの形態が多岐にわたり、警察官役や弁護士役などが登場するなど、テクニックも高度化。テレビや新聞、週刊誌などが被害の実態とあわせて注意を呼びかけても、なかなか減らない状況となっている。平成20年は過去最悪だった平成16年に迫る被害があった。
 全国では振り込め詐欺全体で2万件以上の被害があり、被害金額は275億円、1件あたりの平均額は137万円だった。
 このうちオレオレ詐欺は約7400件で被害総額は155億円と、金額では全体の半分を超えている。1件当たりの被害平均も209万円と高額だ。
 架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺も増え、昨年は3000〜5000件ほどあった。
 北海道での振り込め詐欺の被害は551件(6億1437万円)、紋別署管内では4件(205万円)あった。

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