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「地域に安心を」島根県の医師招聘請負人

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 島根県医療対策課の木村清志・医師確保対策室長は、週末になると頻繁に全国各地へ出掛けて行く。県内の医療機関での勤務に関心を持つ医師に会ったり、医師確保に関するアドバイスを関係者から受けたりするためだ。もともとは総合診療医として県立病院に勤務していたが、地域の医療機関が医師不足にあえぐ中、5年前に現職に就いた。必要と判断すれば、全国どこにでもすぐに出掛ける。逆に、相手が時間をかけて検討したい場合には、決してせかさない。状況に応じた臨機応変の対応が、医師を呼び込む秘訣(ひけつ)だという。

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■「地域医療の確保に貢献できた」
 木村さんが昨年4月以降、全国で面談した県外在住の医師は30人近くに上る。現在、そのうち4人が県内の病院や診療所で勤務している。さらにこの4月には、新たに4人が着任予定である。
 「県内での勤務を希望する医師がおられれば、全国どこへでも時間を空けず面談に出掛けるようにしている」と木村さん。

 逆に、先方が時間をかけて検討することを希望している場合には、学会など他の用事に合わせて面談を設定する。「遠くからわざわざ会いに来てもらう」といった、無用なプレッシャーを相手に与えないための配慮からだ。
 こうした臨機応変の対応が、医師を招聘(しょうへい)する秘訣だという。
 昨年8月には、北海道在住の勤務医から問い合わせがあり、すぐに面談に飛んだ。その結果、医師不足が深刻だった隠岐島の診療所に10月から勤務することが決まった。
「地域医療の確保に貢献できた」
 医師と地域の医療機関双方の希望をマッチングできた時が、最もやりがいを感じる瞬間だ。

■現場経験生かして医師確保を
 木村さんは1981年に自治医科大を卒業し、それ以降は島根県内の医師不足地域で総合診療医としてキャリアを積んだ。

 94年から県立病院の臨床医として勤務し、97年には総合診療科部長に就任。2003年に、現職に就任した。山間部で医師不足が顕在化し始める中、現場での経験を優秀な人材の獲得に生かしてほしいとの期待からだった。

 勤務医時代は、臨床現場の第一線で活躍した。現在でも、金曜の午前中には県立中央病院で外来を受け持つ。病院で勤務した後、そのまま医師確保対策室での勤務に臨む。臨床現場から行政に軸足が移った今でも、地域医療がライフワークだ。

■「医師一人の力は大きい」
 医師確保対策室によると、県の人口10万人当たりの医師数は06年末現在、263人で全国平均の218人を上回っているが、二次医療圏別では、全国平均を上回っているのは7圏域のうち出雲、松江、益田の3医療圏。新医師臨床研修制度がスタートした04年以降は、大学による引き揚げの影響もあって医師不足に拍車が掛かった。02年から06年にかけては、出雲と松江を除く5医療圏で医師数が減少。特に、雲南圏や浜田圏など山間部での医師不足が深刻だ。

 こうした中、島根県では02年から対策を強化している。その一環として現在では、県内での勤務を検討している医師とその家族向けに「島根の地域医療視察ツアー」を実施している。
 視察ツアーの費用は県が負担。ツアーのプランは、応募者の意向を踏まえて医師確保対策室が提案する。医療機関の視察だけでなく、その地域の生活環境の視察もプランに盛り込むようにしている。これは、「実際に勤務し始める前に、その地域の実情をよく理解してもらいたい」との考えからだ。

 医師など医療人材の流出は、地域医療の崩壊に直結する。「逆に言えば、医師一人の力はすごく大きい。わたしたちは、県内で勤務する医師を全力でバックアップしたい」と、木村さんは話している。

島根の地域医療視察ツアー参加者募集


更新:2009/02/02 19:00   キャリアブレイン

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