1月30日、米紙によるとGMが中型トラック事業売却でいすゞと交渉。写真は昨年12月、GMのワゴナー会長(2009年 ロイター/Rebecca Cook) |
[デトロイト 30日 ロイター] 30日付の米地方紙フリント・ジャーナルは、米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>が中型商用トラック事業の売却についていすゞ自動車<7202.T>と交渉していると報じた。
同紙が関係筋の話として伝えたところによると、売却が実現すれば、中型商用トラックの生産は2014年末までフリントの現GM工場で続けられる。
また、GMとの交渉を担当する全米自動車労組(UAW)のラプソン副委員長が30日、GMといすゞの交渉は完了していないとする書簡を労組幹部に送ったという。
同紙によると、ラプソン副委員長は両社が売却について最終合意に至っていないと断った上で、手続きの進行が可能になるよう、UAWとGMが覚書に署名したことを明らかにした。
GMはこの報道を受けて声明を発表し、フリントの中型商用トラック生産ラインについて引き続き選択肢を検討していると表明。トニー・サピエンザ広報担当は同事業について「一連の戦略的な選択肢を検討しているが、決定には至っておらず、現段階で明らかにすべき詳細はない」と述べた。
GMは当初、中型トラック事業の売却をめぐりナビスター・インターナショナル<NAV.N>と暫定合意に達していたものの、昨年8月に撤回となった。
同事業は、GMが資金調達のために売却を目指している資産の一つ。この他には「ハマー」、「サーブ」といったブランドの売却が検討されている。
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