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第31回:テレビ放映された「20世紀少年」、公開作品が地上波で流れるからくりとは?
02.02 更新
 またしても、日本テレビがやってくれた。「20世紀少年 第2章:最後の希望」の公開前日にあたる1月30日、金曜ロードショーで未公開シーンや新規撮り下ろしシーンなどを加えて再構築した「20世紀少年〜もう1つの第1章〜」を放映したのだ。

 前回は「デスノート」のときであった。後編の公開前日に前編が地上波に初登場。結果、前編28.5億円の興収に対し、後編の興収は52億円に大幅アップと、その効果は絶大だったといえるだろう。観客側にしてみればまったく損はなく、記憶に残っている人も少ないかもしれないが、実はこの出来事、業界内にすさまじい衝撃を与えたのだ。
第31回:テレビ放映された「20世紀少年」、公開作品が地上波で流れるからくりとは?
日テレ怒涛の宣伝プロモーションが目立った「20世紀少年」
(C) 1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ / 小学館 (C) 2009 映画「20世紀少年」製作委員会
 というのも、映画の公開が終わったら、その半年後にソフトの販売とレンタルが開始され、さらに半年を経てから、地上波での放送という形が一般的であるため。要するに、劇場公開作品が地上波で流れるには最低でも1年の期間を置く、といった暗黙のルールが業界内にあり、事実、ずっと守られていたのだ。だが、「デスノート」はソフト化される前に地上波でかかってしまったのである。

 「映画→ソフト化→テレビという流れが崩れると、様々なところに迷惑がかかるんです」と話すのが、映画業界の関係者である。「全国ネットで放送されてしまうと、セルソフトが売れなくなるだけに留まらず、レンタルもされなくなってしまう。しかも、今は昔と違ってハイビジョンで放送され、それを綺麗なまま録画するハードも家庭に普及している。そうなると、いくらカットされてCMが入っているとはいえ、画質や音声はソフトと変わらず、CMを切ることもたやすいため、自分の手で編集し、そのままハードディスクに保存しておくことも、他のメディアに焼くこともできる。よっぽどその作品が好きでなければ、わざわざお金を出して、買ったり、借りたりということはしませんよね。テレビ版のレベルで満足してしまうわけです」

 そして、今回の「20世紀少年〜もう1つの第1章〜」はソフト発売日と同日の放送であることに加え、公開作品とは別バージョンと、若干の購買意欲を残したわけだが、果たして、地上波で目にしてしまったものと、公開作はどこが違うのだろうと、「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」のソフトを購入したり、借りたりする人がどれだけいるのだろうか。

 視聴率と第2章の興収が話題となり、ソフトの話にはほとんどならないだろうが、実はソフトの動き方こそが一番の注目点であり、その結果に新たな方向性が潜んでいるはずだ。


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映画ライター:安保有希子
映画ライター:安保有希子
1975年生まれ。夕刊フジ、日経エンタテインメント、DVDレビューなど、新聞・雑誌で執筆する傍ら、ラジオで映画コメンテーターを務める。ジャンルを問わず映画を鑑賞するが、好んで足を運ぶのは、B級とホラーとアニメ。そのため、オタクと勘違いされやすいものの、決してそうではない、と頑なに言い張っている。
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