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第60回さっぽろ雪まつり
仲間とせっせ、雨降るな 市民雪像作り始まる
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スコップを使って雪を粗削りする市民ら |
二月五日に開幕する第六十回さっぽろ雪まつりの大通(中央区)、つどーむ(東区)両会場で三十日、職場や学校の仲間、家族などのグループによる市民雪像作りが始まった。
今年は大通会場で百十二基、つどーむ会場で五基が作られる。テーマは「うし」など干支(えと)に関するものが九基と最多。宮崎駿監督のアニメキャラクター「ポニョ」や「トトロ」のほか、奈良の「せんとくん」などのご当地キャラも人気だ。
防寒着を着込んだ参加者は、高さ約三メートルに積み上げられた雪を、スコップやのこぎりで粗削りしていた。人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる「石仮面」を作るという北区の会社員広瀬康一さん(25)は「雪が氷のように硬い。何とか本物に近づけられるよう、頑張ります」と話していた。市民雪像作りは二月三日まで。
また、製作大詰めを迎えた大、中雪像は二十九日の雨で一部が壊れた。市民ボランティアなどでつくる大通公園四丁目の中雪像「日本だから、できる。新しいオリンピック!」は、柔道の上野雅恵選手をモデルにした像の右腕にひびが入り、三十日は修復作業に追われた。製作隊長の井手久さん(67)は「この時期の雨はつらい」と恨めしそうだった。(佐藤木郎)