フナミタカオです。
今年も、確定申告シーズンになりました。
昨年(平成19年分)の確定申告では、始めてE-taxに挑戦し、かなりの苦労を重ねてE-taxに成功しました。(昨年のエントリー:e-Taxを利用した確定申告に挑戦。見事成功しました)ことしも、挑戦してみました。1年のブランクは大きく、ひととおり、勉強しなおす必要はありましたが、「電子証明書」や「カードリーダー」がそろっていたので4時間くらいで完了できました!
去年、私たちを悩ませたE-Taxのホームページも、今年は、昨年と比べればすこし、改善させています。このエントリーが、今年(平成20年分)の確定申告をE-Taxで挑戦される方の参考になればと思います。
e-Tax今年のかわりどころ
e-Taxのメリットは、去年と特にかわらないのですが、今年のトピックスです。今年はゴルファーの石川 遼選手が「e-Tax」を体験
昨年のニュースでは、池脇千鶴さんが体験申告したニュースで「パソコンに疎い私でも、あっさりできた。皆さんも早めに申告をお願いします」なんてことをコメントされてました。 昨年のe-taxはとても「あっさりできる」ような代物ではなかったのですが、今年はいかがでしょうか?毎日.jpの確定申告:石川遼君が「e-Tax」を模擬体験という記事で
この日はパソコンで用意された仮の数値を入力。約10分間の体験を終えると「簡単に安心して申告できる。毎年こうして納税した後、マスターズに行けるよう頑張ります」と笑顔で話した。
なんてこといっています。うーん、問題なのは、10分の体験で、いったい何がわかるのじゃ!ということですよね。10分ならまだ「簡単に」と感じるのかもしれませんけど....
今年も、新規でe-Taxをはじめるなら、相当の覚悟しておいた方がいいです。難解で、ややこしいe-taxのサイト構成に加えて、税金のルールも勉強しないといけないのですから。絶対に簡単ということはありません。
でも、2年目なら、ちょっとは楽かもしれません。去年の免疫もあるし...。実際僕も今年は去年と比べれば10倍くらい楽でした。
2月16日以降に、石川 遼選手、本当にe-Taxやるような機会があったら、ぜひ、体験談聞かせてもらいたいものです。(でも、そんな時間あったら、ゴルフの練習した方がいいかも)
参照:FNNニュース:プロゴルファー・石川 遼選手、国税電子申告・納税システム「e-Tax」を体験
PaSoRiのe-Tax対応版が発売された
が発売されました。e-tax対応のリーダーはこれまで、e-Tax以外の使い道が(ほぼ)なかったのですが
同梱のEdy ViewerやSFCard Viewerを利用すれば、EdyカードやEdy機能が搭載されたデバイス、SuicaやICOCA(ストアードフェア機能カード)の残高・利用履歴表示ができる。
ということで、年に一回じゃなくて、もう少し使い道がありそうです。
Windows OS用ソフトウェア開発キット「SDK for FeliCa」(別売)、CyberFeliCa Platform」(FeliCaインターネット環境基盤)との連携により、多彩なアプリケーションシステムの構築が可能のようなので興味があれば→「Felicaタッチで来場管理 前編(ピットタッチプラス)」のような面白いこともできるかもしれませんね。
製品公式ページ:Sony Japan|FeliCaポート/パソリサポート|RC-S330
作成コーナー事前準備セットアップツール
で、事前準備に必要なアプリが簡単にインストールできるようになった。 Windows版だけですが、「作成コーナー事前準備セットアップ」ツールを使うことで 1.信頼済みサイトの登録
2.ルート証明書のインストール
3.公的個人認証利用者クライアントソフトのインストール
4.電子署名を付与するための署名送信モジュール(ActiveX)のインストール
という、まるで呪文(いや、確実に呪文です)のような、インストールをまとめてやってくれるの、非常に助かります。
注意:ルート証明書はIEには、入るのだけど、FireFoxの方にはインストールされませんでした。
Windows環境【ブラウザ】
Internet Explorer6.0(Windows Vistaを除きます。)
Internet Explorer7.0(Windows 2000を除きます。)
ということなので、WindowsはIEしばりのようです。
Macの場合は「Macでe-Taxを利用した確定申告をした時のメモ」を参照くださいませ。
去年は「e-Taxスゴイ」
普通の国民がJREのバージョンまで気にしつつ申告しなければならないのか。Javaのバージョンが変わるたびに「公的個人認証サービスのJava環境への登録」という操作が必要だった。というか必要であることがわかるまでが大変だった。これが何を意味しているのかいまだになぞ。
といったような混乱を発生させていた手順ですが、作成コーナー事前準備セットアップのおかげで、すくなくとも、「JREのバージョン」までは気にしなくてもよくなりました。これは、快挙です。
去年よりはホームページが(すこしは)ましになってる
去年に比べると、ホームページの構成は、かなりましになっている気がします。
ただし、今年もヘルプのリンクは、できれば、押さずにすませたいです。ヘルプのリンクの先は、どんどん、問題が拡散してゆき、循環参照や袋小路が満載です。もしそんなことになっても、あきらめない覚悟は今年も必要です。
それと、今年は解説ビデオも登場しました。E-Tax編もあります。しかし、特に、あたらしい内容はありませんので、見るほどでもないです。
Web-Tax-e-tax使っていますかE-Tax
「平成20年分の機能追加など」にも、まとめられています。いくつかあるのですが
e-Tax利用に関するユーザビリティ向上を図るため、次の点について改善しました。送信前及び送信後に申告内容をご確認いただけるようになりました。
という項目もありました。
へえ、確認できなかったんですね。去年は。たしかに、ことしは、送信前にきれいなPDFで確認できます。
e-taxのメリット復習
去年と特にかわっていません。金銭的には5000円の控除が受けられるのと、郵送代のコストが節約できるというところです。
・還付金の処理が少し早い
還付金の手続きが少しだけど、はやい。(3週間程度に短縮)
去年の実績だと、2週間くらいでした。1月に申請したということも、よかったのかもしれません。
・添付書類の省略
医療費の領収書や源泉徴収票等は、その記載内容を入力して送信することにより、提出又は提示を省略することができます。
年に一度なので、たいしたことないといえば、たいしたこと無いのですが、郵送しなくていいので、原本をそのまま持っていることができます。郵送するためには、重さを気にして、切手代を決めたり、封筒を用意したりと、面倒なことはたくさんあります。
僕の場合は源泉徴収票だけが対象でしたが、それでも、提出不要なのは助かりました。
・最高5000円の控除を受けられる
平成20年分の所得税の確定申告を本人の電子署名及び電子証明書を付して、申告期限内にe-Taxで行うと、所得税額から最高5,000円の控除を受けることができます。(平成19年分の確定申告で本控除の適用を受けた方は受けられません) この特例は 去年利用しちゃったので、今年はないですが、費用のかかる手続き(電子証明書の取得とか)もないので特に、困りません。・ネット経由で申告できる
ネット経由で確定申告ができるので、税務署に行かなくてもいいのだけど、もともと、確定申告は郵送でもできるので、e-Taxだから平日会社を休まなくてすむとかいうのは誇大広告です。 「確定申告書を郵送するときの注意点を教えて下さい。」 「確定申告、税務署に行かず「郵送」のメリットデメリットを教えてください - 教えて!goo」 それでも、添付書類の省略でも、書きましたが、e-Taxの方が、「切手を買う手間がかからない」、「切手代がかからない」というメリットがあります。 僕の場合は、2度目なので、家で4時間ほどで、全部できました。
e-taxを新規で始めるときの準備
新規のときの準備は、大変です。その中でも「住民基本台帳カード」と「電子証明書」の入手には地域によっては2回市役所に行かないといけなかったりします。
事前に、自分の市町村のホームページで確認しておきましょう。
・住民基本台帳カード+電子証明書の取得
住民票のある市区町村の窓口で、住民基本台帳カード(ICカード)を入手し、電子証明書発行申請書等を提出して電子証明書(公的個人認証サービスに基づく電子証明書)の発行を受けてください(手数料が掛かります。)。
詳しくは、住民票のある市区町村へお問い合わせください。
市役所等に、出かけていって、住民基本台帳カードと電子証明書を取得する必要があります、通常で合計1000円かかります。
横浜市 市民活力推進局 住民基本台帳ネットワークシステム
横浜市 市民活力推進局 公的個人認証サービス
↑こちらは、横浜市の解説サイトですが、即日交付するには何を用意してどこに行けばよいかが書かれています。このあたりのルールは自治体ごとに異なるので、事前調査は必須です。わすれずに!
・カードリーダーの入手
公的個人認証サービスに基づく電子証明書は、住民基本台帳カード(ICカード)に格納されていますので、別途、電子証明書に適合したICカードリーダライタが必要になります。ICカードリーダライタは、家電量販店やインターネット販売で購入できます。 なお、住民基本台帳カードに格納された情報を読むための機械で、「接触型」、「非接触型」、「共用型」があり、住民基本台帳カードの種類によっては「接触型」が使えない場合があります。これも、持ってない場合は購入が必要。でも、去年挑戦した人が近くにいれば、ぜひ、借りましょう。僕はSHARP ICカードリーダ RW4040
・事前準備セットアップツールの実行
最初にも紹介した通り、Windowsなら、このhttp://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/jyunbi.htmで、必要なものを一括でインストールしましょう。 ルート証明書は、去年と変更されているようです。・開始届けの提出
e-Taxをご利用になる場合の準備等にはe-Taxを行うためには、開始届出書を提出し利用者識別番号を取得する必要がありますが、「確定申告書等作成コーナー」でe-Taxに必要な「開始届出書」及び「初期登録」も操作手順にしたがって行うことができます。 なお、具体的な操作方法につきましては、「確定申告書等作成コーナーの使い方」ボタンをクリックし、操作手順をご確認願います。と、書かれており、【確定申告書等作成コーナー】-ご利用案内にリンクされるのだが、ここには開始届出書のことは、かかれていない。【確定申告書等作成コーナー】-TOP-画面にもない 実は↓にあるのです。 e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー 【届出書の選択】 確定申告特集の「平成20年分確定申告特集」ではなくて、E-Taxのトップページ「【e−Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」を見ないとこのリンクは見つけられません。 ここは、はまりどころです!
・e-Taxソフトはダウンロード不要
確定申告をするだけであれば、e-Taxソフトは不要です。
↑のページからのダウンロードをたどると、e-Taxソフト(クライアントアプリ)が必要な感じがしますが、確定申告をするのであれば、「平成20年分 確定申告書等作成コーナー」から送るのが、一番簡単です。
↑e-Taxの部分は、申請データのファイルを送信するということですが、そこにはe-Taxソフトはいりません。ブラウザと、事前準備のアプリ一式があればOKです。
すごくわかりやすい、事前準備サイトが登場
電子申告事前準備サイト|初心者でも安心電子申告事前準備
↑こちらのサイトでは、事前準備をステップを追って、わかりやすく説明されています。
「電子申告事前準備ツール」というアプリを使うと、チェックリスト的に、ナビゲートしてくれます。これは便利。
確定申告は確定申告書等作成コーナーで
準備ができたら、「確定申告書等作成コーナー」から始めましょう。
多少取っ付きにくいところもありますが、計算とかを自動でやってくれるので、ここはぐっとこらえてかんばりましょう。
「確定申告書等作成コーナー」の最後には、送信前にPDFで確認することもできます。
紙の申告書と、同じものがPDFで出来上がってくるのですが、計算類は自動でやってくれるので、ありがたいです。
控除関係のルールはまったくもって、複雑なのですが、そのあたりのルールを自動計算してくれますので、多少の操作性は我慢できる範囲です。
解説本も出てきているようですが、事前準備さえできれば、「確定申告書等作成コーナー」はできないこともないので、わざわざ購入するほどでもないかと思いますが、一応紹介しておきます。
ネットでかんたん確定申告 平成20年分<平成21年3月16日締切用> | |
山本 利浩 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
はじめてチャレンジ! インターネットで確定申告 平成21年3月締切用 | |
田中 卓也 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2年目は楽になりますので、再挑戦のかた、始めての方もぜひ成功を!
ことしは、2回目ということで、かなり楽にできていました。
もともと、電子化して、ペーパーレスとか、申告者の利便性を高めようということだったのだと思うけど、去年と比べると確実に改善されてはいます(まだまだ、足りないけど)。
僕も、紙の申告用紙は送られてこなくなったし、こちらから、郵送する必要もありませんでした。少しは税務署のかたの工数が減って、CO2の削減にも寄与したかしら。
解説本もでたし、解説ページも、公式以外にもでてきたので、きっと去年よりは多くの方が成功するのではないでしょうか。ちょっと、戸惑うこともあるかもしれませんが、ぜひ、乗り越えてみてください。
でも、もちろん、無理はしないでくださいね。
今年も体験談、コメント御願い致します!
関連リンク
・公式:平成20年分確定申告特集
・Macでe-Taxを利用した確定申告をした時のメモ
・e-Taxを利用した確定申告に挑戦。見事成功しました
・e-Taxスゴイ
コメント (2)
横浜市内(A)で還付申告です。去年はe-Taxソフトで1月7日受付18日入金。今年は作成ソフトで5日受付21日入金。
妻も(B)に青色申告書を結合して同日受付で4月22日に口座振替で納税しています。
2月中旬前でも受付てくれるので助かっています。特別扱いなのでしょうか?
e-Taxソフトはアンストールしました。
作成ソフトのほうがズーーーと楽だし申告書等送信票(兼送付書)も医療費の明細書(確認用)もプリントアウトして
保存できるのでグーーです。
ちなみに送付不要の書類は昨年550g今年620gで切手代もばかになりません。
3年後の廃棄方法をボチボチ考えています。
投稿者: クック | 2009年02月01日 07:36
日時: 2009年02月01日 07:36
クックさん、どうもコメントありがとうございます。
e-Tax使いこなされていますね。すでに還付金も入金されているとのこと、すばらしいです。
>2月中旬前でも受付てくれるので助かっています。特別扱いなのでしょうか?
通常の受付は2月16日から3月16日の間なのですが、
所得税の還付申告書は平成21年2月15日以前でも提出することができます
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/images/01/im_Box9_1.gif
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/sakuseihou.htm
>ちなみに送付不要の書類は昨年550g今年620gで切手代もばかになりません。
500グラムを超えると「定形外郵便1kgまで580円」のようですが、エクスパック500の専用封筒に入るなら、「配達先へは対面でお届けし、受領印または署名を頂きます。」とのことなので、安心ですね。
http://www.post.japanpost.jp/service/expack/index.html
しかし、たしかに、この手間を考えると、税務署に持ち込んだ方がいいやということもありえます。
税務署の開庁時間は、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までとのことなので、近所になれば、郵便局に行くより楽かもしれませんね。
投稿者: フナミタカオ | 2009年02月01日 09:23
日時: 2009年02月01日 09:23