・槇原敬之の歌う、一青窈の『ハナミズキ』が聴きたい。
　宮沢和史の歌う、尾崎豊の『I LOVE YOU』も聴きたい。
　矢野顕子の歌う、ザ・ピーナッツの
　『ウナ・セラ・ディ東京』も聴いてみたい。
　矢沢永吉が、井上陽水の『とまどいペリカン』を歌って、
　井上陽水が、矢沢永吉の『チャイナタウン』を歌うのも、
　ぜひ聴いてみたいものだなぁ。
　ま、ぜんぶ、ぼくの世代の好みかもしれないんだけどね。
　
　ふと、そんなことを思ったんですよ。
　歌の貸し借りみたいなことって、
　もっと盛んになってもいいかもしれないな、と、
　いわゆるカヴァーというまとめ方をしなくても、
　じぶんのアルバムに、ひょいっと混ぜるみたいなね。
　ビートルズなんかも、オリジナルのなかに、
　ちょこちょこっと
　昔のリズム＆ブルースの曲を混ぜてましたよね。

・『ユニコーン』が再結成というのかな、
　またいっしょの活動をはじめたということで、
　おおっと、新しいアルバムの予約をしたんだけれど、
　ぼくの気持ちとしては、
　ぜんぶ新しい曲じゃなくてもよかったんですよね。
　作りたいのなら、作ってもいいとは思うんですけど。
　
・新しいものばかりで、世界を満たそうと、
　そんなことができると思っていた時代が、
　たしかにあったような気がするんです。
　でも、それは生意気ですよね。
　民謡の時代までさかのぼればさ、
　少ししかない歌を、何度でも楽しんでたわけでしょう。
　洋服のデザインなんかでも、伝統柄とか、
　民芸的なデザインとかを借りてきてることが多いです。
　人間のからだのかたちも変わってないし、
　成長の速度も変わってない。
　寿命が変わってきたというのはあるかもしれないけど。
　新しいものばかりを要求している人なんて、
　ほんとは、どこにもいないんじゃないかなぁ。

新しい月の、新しい週、ちょっとうれしい。
今日も、「ほぼ日」に来てくれて、ありがとう！