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独島:日本の領有権主張を批判、君島氏がソウル大教授に

今年3月から来年8月まで講義

 独島(日本名:竹島)は日本の領土だと主張する内容を盛り込んだ日本政府の学習指導要領解説書を公の場で批判してきた日本人学者が、ソウル大の教授になった。

 ソウル大が1日に明らかにしたところによると、同大は先月30日に人事委員会を開き、東京学芸大教育学部教授(東アジア近代史専攻)の君島和彦氏(64)=写真=を歴史教育科正教授として採用することを決定したという。

 君島教授は、10年間の研究を通じ07年3月に完成した歴史教材「韓日交流の歴史」の出版を主導した代表的な知韓派の歴史学者で、現在は日本の歴史教育者協議会副委員長を務めている。

 昨年7月14日に日本の文部科学省(韓国の教育科学技術部に当たる)が独島に対する日本の領有権を主張する内容を盛り込んだ中学校社会科学習指導要領解説書を発表した際、君島教授は同月24日付の朝日新聞のコラムで、「日本政府は(独島の領有権を主張する)解説書の記述を改正しなければならない」と主張した。

 日本の学者の中では初めて公の場で解説書を批判した君島教授は、コラムの中で「日本政府が韓国政府に要求している“大人の関係”を本当に重視するなら、日本がまず解説書を竹島・独島の記述がない以前の段階に戻さなければならない」と主張した。

 君島教授は、07年に安倍晋三元首相が「日本軍慰安婦を強制動員したという証拠はない」と発言した際にも、「日韓関係の研究と日本政府の報告書を総合すると、(慰安婦)強制連行は明らかな事実だ。首相の責任回避は正しいことではない」と批判したことがある。

 ソウル大師範学部の宋真雄(ソン・ジンウン)教務副学部長は、「これまで韓国の学者と韓日の歴史について共同研究を行ってきたほか、本人も韓国で研究をしてみたいという意向を明らかにしており、任用を進めた」と語った。君島教授は今年3月から定年となる2010年8月までの1年6カ月間、ソウル大で講義を行う予定だ。

パク・スチャン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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