2009年2月1日 19時4分更新
全国4位の大きさを誇る岡山市の造山古墳で岡山大学のチームがことし3月から発掘調査を行うことになり、大規模な古墳での本格的な発掘調査は全国初となることから当時の政治情勢や土木技術が明らかになるのではないかと期待されています。
岡山市新庄下にある造山古墳は5世紀前半につくられたと考えられている前方後円墳で、長さがおよそ360メートルと全国4位の大きさです。
大規模な古墳のほとんどは宮内庁が管轄する天皇陵で、立ち入りができないことから、発掘調査ができる古墳としては最大の大きさとなります。
このため、造山古墳の調査が進めばこの地方を治めた豪族の勢力の大きさだけでなく、近畿地方の勢力が権力を集中させていく過程や当時の最先端の土木技術が解明できるものと期待されています。
調査は岡山大学の新納泉教授らのチームが、ことし3月に行う予定で、まずは古墳の外側を発掘して周囲にめぐらされた濠やはにわなどを見つけたいということです。