岡山放送局

2009年2月1日 19時4分更新

真庭市で伝統のぶり市

江戸時代から続く伝統の「ぶり市」が岡山県北部の真庭市で開かれ、大勢の買い物客で賑わいました。

このぶり市は、山間部にあるため、かつては魚を食べる機会が少なかった真庭市下呰部地区の人たちが江戸時代に旧正月にあわせて出世魚のぶりを買って祝ったことが始まりと伝えられています。

会場の商店街では、この地区が今の三重県にあった亀山藩の領地だったことにちなんで、代官にふんした地元の人が「ぶり市」を開くことを認める藩主の許可状を受け取り、市が始まりました。

会場には丸太を組んでこもを掛けた昔ながらの「ぶり小屋」が2つ設けられ、長崎で水揚げされた200匹のぶりが並べられました。訪れた人たちは、品定めをしたあと、目の前で好みの大きさにさばいてもらい次々と買い求めていました。

また会場ではぶりが入った雑煮も売られ、訪れた人たちは、新鮮な海の幸を味わいながら、伝統の行事を楽しんでいました。