先日、PTAの役員会があった。組織図の見直しがテーマ。関連して、「役員のなり手が少なくて～」とか「逃げ回る人がいて狡くて～」「負担は公平に負わなくてはいけない。特定の人だけに負担を負わせるのは不平等」などの愚痴が交わされた。

「誰もが一度は何らかのPTA役職に就くこと」という不文律はあるのだが、それの解釈は人それぞれで、子供一人につき役職一回だったり、一家で通算一回だったり、それぞれ意見の根拠も様々。

で、私はいつもの癖で、「何を以て平等、公平と言いましょうか？」と問いかけてしまった。「きっと、人それぞれの定義がありますから、私たちのPTAでは、これを公平と考えます、という形で提示するのがいいと思います。ご意見をお聞かせください」と言ったが、こういう抽象論が好きな人は居なかったようで、何となく流れてしまった。

私は内心、子供が多い親ほど育児負担にあえいでいるのに、PTAの仕事まで人数比ではたまらない、と思ったのだけれど、後から思い返して「親の負担は子供の数に比例させる」とするのが平等なのではないかと考え、迷っているところ。概念の整理すら危うい。

どうやら、私の中には、何かしら弱者保護的な補正を加えることが公平・平等の理念に適うと考えている節があるようで。

因みに、広辞苑では
公平：　偏らず、えこひいきのないこと。
平等：　偏りや差別が無く、全てのものが一様で等しいこと。

皆さんはどう思いますか。