英製薬大手の日本法人、グラクソ・スミスクライン(GSK、東京・渋谷)はインフルエンザ治療薬「リレンザ」を緊急輸入する準備に入った。輸入量は数十万人分の規模になる見通し。同分野の治療薬で8割程度のシェアを持つロシュ(スイス)製の「タミフル」が効かない耐性ウイルスが流行し、代替薬として医療機関から注文が急増しているのに対応する。
リレンザは英本社がフランスに持つ工場で生産、2000年から日本に輸入している。GSKは今冬の流行期用に300万人分を準備していた。タミフルの耐性を持つAソ連型(H1N1型)ウイルスの感染が広がり、リレンザを選択する医師や患者が増加した。(01日 12:01)