事件・事故
市が患者側に口止めか 神戸・再生医療事故隠ぺい
神戸市の心臓血管再生医療をめぐる事故隠し問題で、事故の公表をめぐり、患者側と市側の説明に食い違いのあることが一日、明らかになった。患者の家族は、神戸新聞社の取材に「家族は当初から、事故を公表してほしい、との思いがあった。示談に際して、市側から、公表しないでほしいと言われた」と証言。対して、市は同日開かれた緊急の記者会見でも「患者の同意が得られなかったため、事故を公表できなかった」との釈明を繰り返している。
患者は市内の七十代の女性。二〇〇四年十月、先端医療センター(同市中央区)と市立医療センター中央市民病院(同)が進める心臓血管再生医療に必要な特殊な測定装置による事故で、一時心肺停止状態になった。
家族によると、事故発生当時、家族が「病院のミスで起きた事故なので、公表すべきだ」という思いを伝えたが、病院側は「死亡事故ではないので待ってほしい」などと答えたという。
その後、患者本人が引き続き同病院で治療を受けることになったため、本人や家族は公表の要望を取り下げた。本人の退院後、市側から「事故を公表しないでほしい」と示談を持ちかけられ、合意に至ったという。
一方で、市病院経営管理部は「当時の担当者からは『患者の同意が得られなかった』としか聞いていない」としている。(森本尚樹)
(2/2 09:02)
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