以下すべて引用ですが、この少女の読書歴などはたいへん興味深いですね。
http://www.palkids.co.jp/support/sotsugyou/eiken/eiken_0
01.html
(引用開始)
娘はこの6月に受けた英検1級一次試験にほぼ8割の得点率で合格し、二次試験の結果を待っていましたが、合格の知らせを受けほっとしています。
今回同級生がたくさん英検を受けるというので、娘は1級に挑戦してみました。...とは言っても大した準備をするわけでもなく、無理だろうなあと半ばあきらめていたところ、一次試験にまさかの合格でした。
本人も二次試験を受けることに現実味を感じていなかったらしく、嬉しいながらも「どうしよう、受かっちゃったよう。」と言っていました。
二次試験のスピーチはごく短くしか話せなかったようですが、その後の質疑応答は一応つまることなく受け答えしたそうです。
5級を3歳で受けてちょうど10年、ここまで来れました。とりあえずにしろ英検を卒業なんて思ってもみませんでした。
そもそも英語の力を測るのに万能な試験などあり得ないと承知しています。
英語力という言葉自体があいまいで何をポイントにおくかによって違ってきます。ですから英検1級に合格したからと言って、ネイティブと同等の英語力を身に付けた証明になるなどとは思っていません。
英検1級はネイティブの中学生程度の英語力だと聞いたことがあります。
でも娘自身がランゲージバリアがあると言っているようにやはり母国語である日本語との力の差は歴然としています。
英語で教育を受けていないのですから当然です。
それでも子供に英語の働きかけをしてきた親として、娘が1級に合格したのは素直に嬉しかったです。よくぞここまで来れたと、正直感無量でした。それに比べて本人は、自分の英語力でもまぐれで受かるんだからと言って、1級に合格したことに私ほどの感動がないようです。
さて1級受験の準備としては、大したことはしませんでした。
さすがに1級ということで初めて『パス単』を買いましたが、やはり面白くないと言ってパラパラとしか見ていませんでした。それで過去問の筆記問題を数年分と、"Vocabulary Cartoons"という本の1と2を一通り読んだだけで当日になりました。
又、リスニングのために英検の過去問はやりませんでした。1級の場合、過去問付属のCDは本番よりスピードがかなり遅いという噂を聞きましたので、まあいいかと。
試験が終わって娘に聞いてみましたが、「別に速くはなかったよ。もっと早口で話す人もいっぱいいるし」と言っていました。
二次試験ではスピーチの前に1分間、トピックを選んで話す内容を考える時間が与えられています。
娘はその時間、フリートークの内容を思い出して気になったりして集中できなかったそうです。
でもスピーチの出来がどうであれ、その後の質疑応答で何も話せないってことはないだろうと開き直ったらしいです。
二次試験の直前には過去問で何度かスピーチの練習をしたのですが、これではあまり必要なかったという印象を持ちました。
★子供に英語をと考えるにあたって
私は英語を親子で楽しむ「必要」はないと思っています。子供が英語を勉強する必要もない。心掛けたのは、ただ「与えること」だけでした。
又、親が趣味や自己啓発として英語の勉強をすることは、子供に英語育児をする上で必要なことではないと思います。両者は関係がないと言い切ってもいいかもしれません。
英語はコミュニケーションの手段だからとは言っても、我が子とは実際のところ母国語で十分であって、英語上達のためには親が英語で話しかけることが絶対条件ということはないと思います。
私は娘がごく小さい頃、英語での話しかけをあきらめてしまいました。
それでも子供は勝手に英語を吸収していきました。基本は「英語のかけ流し」です。そして「暗唱」。加えて「本を読めるようにする」こと。この3つがキーポイントだったと思います。
音の基礎ができた後、とても大切なのは読書だと思います。母国語ならば親が読み聞かせをしてやれば良いのですが、そうでない場合、自分で読めるようになることが不可欠です。量的にも違ってきます。これができると爆発的に英語の力がついていきます。
娘の最近の読書傾向ですが、トム・クランシーの "Executive orders" (邦題『合衆国崩壊』)、"Bush at war" (邦題『ブッシュの戦争』)、ヘミングウェイの "The old man and the sea" (ご存じ『老人と海』)などが楽しめるようになってきました。一方でまだまだ "Harry Potter"も、何度も何度も読み返しています。
今後もうしばらく私がやれることがあるとしたら、面白そうな本を探して注文してやることくらいかもしれません。とりあえず一区切りという気持ちです。
(引用終始)
http://www.palkids.co.jp/support/sotsugyou/001.html
(引用開始)
最初に誤解のないよう、申し上げておきたいのですが、0歳から英語の働きかけをしてきましたが、私は、どうしても英語を話せるようになって欲しいと最初から熱望して始めたわけではありません。ですから英語に力は入れてきましたが、やはり日本語を一番大切に考えてきました。本の読みきかせも大量にしましたが、ほとんど日本語の本です。ただ今日は、英語の取り組みについて、どんな悩みや挫折があったか、又、当時は気づかなかったけれども今振り返ってみて気づいたことという内容で話させていただきますので、英語以外の事については一切触れません。だからと言って、毎日英語の働きかけばかり考えていたんじゃないかと誤解なさらないようにお願いいたします。
娘は、今9歳で、小学校3年生です。2歳10ヶ月の時に、七田の新しい英語通信教材、パルキッズができまして、さっそく始めました。つまりパルキッズ一期生ということになります。途中ホームステイで1ヶ月休みましたので、パルキッズの36ヶ月分の教材を、37ヶ月間で終了しました。うちの英語教育に関しては、パルキッズをしている間、船津先生に頼りきりで、励まされながら終了できたわけで、それがなかったら今の娘はなかったかも知れません。本当に感謝致しております。今振り返ってみても、パルキッズが、うちの英語の働きかけの核だったことは間違いありません。パルキッズは七田式英語教育法の考えを具体化した総合教材だと思います。七田式英語教育法では、1ヶ月に1本の英語のテープを用意して、1ヶ月間繰り返し聞かせるというのが、まず一番の基本的な取り組み方だと思います。
私も、0歳の時からやってきましたが、毎月新しいテープを探すのは、ひと苦労です。さわこやゆきおは3本ずつありますが、一月1本なら、単純計算して半年で終わってしまいます。その点、パルキッズは3年分用意されているわけで、こんな楽なことはありません。又、ボリューム的にも少ないので、気軽に何度もかけるのにはもってこいです。
さて、私も主人も英語は得意ではありませんので、直接子供に英語で話しかけることは、ほとんどしてきませんでした。それでも、ある程度までは、英語の核を与えてあげられるという意味で、娘の現在の英語力に関して少し申し上げておきます。英検2級は、今年の春に合格しました。世界的なベストセラーになっているハリーポッターも原語で楽しめます。英語劇団にも入っていまして、子供は他にいませんが、たまに台詞をもらったり、練習の時に欠席者がいると代役を務めたりできています。
1、暗唱について
0歳代は、さわこの一日、Wee Sing 、セサミのビデオ(30分)など、1ヶ月同じものを、1日1回ずつしかかけませんでした。日本語も含めいろいろ聞かせたかったので、機械音を少なくするように心がけていた中では(2時間以内)、仕方なかったと思います。英語に関しては、まだ目に見える成果はなかったので、「こんな風に英語を流していて効果があるだろうか?」と思いながらでした。「日本語の場合は、直接話しかけるから、ある特定の言い回しを使うシチュエーションが分かるはず。でも、英語は、こんな風に音声だけで意味がわかるんだろうか?」と不安に思ってました。しかし、絵カードのフラッシュや、絵本、ビデオを併用する事で、同じ言い回しを何度も目や耳にするのですから、そんなに心配する事はなかったと思います。
今思えば0歳代というのは、私の関心が英語にはあまり向いていなかったと思います。ともかく、英語の音に慣れるだけでも、やらないよりはやった方がいいんだろうけどと考えていました。
1歳9ヶ月の頃は、薄い英語の本を1日に44冊も読まされたこともありました。できるだけテープ付きの本を買ってましたが、JELLY BEANS シリーズ (今のリタラシーリンクス)などは、私が読むこともありました。そして1歳11ヶ月の時には、よく読んでやった英語の本を自分から音読してました。
暗唱スタート直前(2歳前)には、システムカードという教材(現在は販売しておりません)をしてました。これは20の単語の絵が紙に並んでおり、まずカードなどでインプットします。覚えたら、その紙の絵を見ながら、25秒以内にぱっぱっと答えていく、という教材でした。これをごほうびのシール欲しさに2歳少し前から言えるようになりました。当時は絵を見てさっと英単語を口から出すアウトプットの練習、又、スペルでもやりましたから一目で読みとる練習と思ってたんですが、これは結局、暗唱の準備段階として、良かったと思います。
2歳1ヶ月には、さわこの大判カード(しちだ・教育研究所取り扱い)を見てだいぶ言えるようになり、まもなく絵本の暗唱もスタートしました。さわこは、2歳の終わりには何も見ずにパート1の3分の2位まで暗唱できるようになってました。ですから、うちは、パルキッズを始める前に、一応暗唱を始めていたわけです。
さて、パルキッズのとしおの一日と今月の絵本は、カード化して見せてました。今月の絵本は最初から暗唱出来ました。としおはテープと同時に言ってましたが、スタート時点では、何も見ずに暗唱するところまでは行きませんでした。テープは、一日に4回(当時はテープの両面に同じもの入っていたのでAB面で8回)は必ずかけましたが、それ以上は、なかなかできませんでした。
ところで、パルキッズでは、暗唱の目的の一つは、読む力を育てることだと言っています。しかし、うちの場合、暗唱を始める前から初見の文でもかなり読めるようになっていました。にもかかわらず、やはり暗唱は絵本のページをめくりながらした方が良いという指導がありました。この時「なぜ?」という疑問がわきました。それをやると、暗唱してるのか、読んでるのかどうか区別がつきにくかったからです。
それに対しての船津先生のアドバイスは、「読めるようになっても暗唱が大事。耳だけで聞いて、暗唱できるようになったものを、絵本を自分でめくりながら暗唱することにより、一目で読みとる速読の能力が育って、読み方がスムーズになり、右脳が活発になる。」と言うことでした。
又、「ワークブックの左脳的働きかけと同時に、『暗唱』をしないと読み書きできるようにならない。」とも言われたのですが、後に暗唱した物を書き出すという練習をしたとき、これも実感できました。3歳3ヶ月の時、最終日にチェックしようとして、「読んでみて」と頼んだら、「何も見ずに言う。驚かせたいから。」と言い、何カ所か間違えたものの大体言えました。その様子を見て、暗唱の練習を月末の2、3日間することで、100パーセント出来るようになるのではないかと思いました。
としおを初めて何も見ずに100パーセント暗唱できたのは3歳7ヶ月でした。パルキッズをスタートしてから8ヶ月後のことでした。早口で、発音も気になりましたが直しませんでした。又、船津先生から「暗唱が完全でなくても次に移ることを続けると、短期間で1冊の本が暗唱できるようになる。暗唱は右脳をとても活発にし、結果的に右脳の資質を高めていることになる。量を増やすことにより、短時間に大量に記憶できるようになる。」と指導されたのですが、これは本当で、としおの暗唱が軌道に乗るにつれ、流す回数が少なくても、短期間で覚えられるようになっていきました。
4歳5ヶ月頃には、一日4回位かければ20日位で完全に暗唱できるようになってました。としおのカード化も4歳の終わりには不要になり、月初めと月末に2回位テキストを見る程度で、2週間位で楽に暗唱ができるようになっていきました。
テープはBGM的に流すように努め、本人がしゃべりながら遊んでいても気にしてませんでしたが、ある日テープをかけ始めた途端にピアノを弾きながら歌い出したので、さすがにテープをとめたら、「ちゃんと聞こえてるから消さなくていいの」と言いました。毎月録音する数日前に初めて言わせた時点で95パーセント以上言えるので一体いつ覚えたんだろうと、いつも内心思っていたのですが、謎が解けたような気がしました。そういえば食事中テープをかけながら全く別の話をしているときでも、テープの内容について何か言うことがよくありました。それまでBGM的に流すことの大切さを充分分かっているつもりでしたが、あらためて娘本人から教えられたという形でした。
5歳8ヶ月の時点では、パルキッズ以外に暗唱する絵本を編集したテープは20分位でした。その中には、一冊24ページのJELLY BEANS シリーズや、中学の教科書 NEW HORIZEN も含まれていました。
5歳10ヶ月でパルキッズ終了後は、どうやって働きかけていくか悩みました。「右脳の記憶力を鈍らせないためには、やはり暗唱。放っておくと記憶力は落ちていくので、完全に左脳期の小学生になっても記憶訓練を続けると良い。」とアドバイスされましたので。JELLY BEANS や NEW HORIZEN も、ちょうど時期を同じくして終わってしまい、一から考える必要がありました。テープ付き絵本を毎月選んでいこうかとか、ゆきおは暗唱しきれてないので再挑戦しようかとか、教科書プログレスが全6冊でレベルも高いと聞いているので、使ってみようかとか思っていました。
結局、プログレスを使うことにしました。その他に、ノーマルスピードの英語をもっと聞かせたい、と思いました。それについては、セサミの放送を録画し、音声のみ、一部をテープにコピーして暗唱用に使うことにしました。
6歳7ヶ月には、七田の大人用英語教材、イングリッシュジャーニーをスタートしました。速聴部分は好きなことをしていて良いことにして、速読部分はカードの文を目で追わせてました。
2倍速は、ゆっくり過ぎて苦痛で、4倍速でも娘が読み取る方が速いと言ってました。これを11~13回位かけると全部暗唱出来ました暗唱した物を本文通り書き出す訓練をすると良いと指導されたので、少しずつやりました。
ある台湾人の話。----学会で特に流暢に英語を話していた。最近半年ほど、専門の研究をするためハーバード大学に留学していた以外は海外体験はない。台湾の英語教育も、最近小学校から始まった程度で、日本と似たり寄ったり。彼の勉強法は、英語のテープを毎日、何時間も聞くこと。
今でも、プログレスを中心に暗唱は続けています。後ほど触れますが、映画のトイストーリーを丸覚えしたのも、暗唱と言えますし、英語劇団の練習を見ていて台詞を覚えるのも暗唱だと思います。
2、カードについて
0歳8ヶ月の時には、フラッシュカードは全部で14~15種やってました(各15~20枚)。とにかくカードは、音声付きの教材がほんとに少なくて困りました。教室で販売している物は、いくつか音声付きもありましたが、量がもっと欲しいと思ってあちこち探しました。絵辞書も音声付きの物を出来るだけ探し、切り抜いて手製のカードを作ったりしました。個人レッスンの先生に録音してもらったこともありました。単語カードばかりでなく、早い段階から文カードを多く見せました。1歳5ヶ月の時に、アルファベットは、小文字も全部、カード取りで取れるようになりました。
その時、アルファベットは文字の名前に過ぎないのだから、取れても役立たない事に気づきました。それより単語の文字カードを増やそうと思いました。だけどどうやったら単語が読めるようになるのか?と思いました。今にして思うと、漢字カードは沢山取れてたので、英単語も同じ事で、フラッシュカードで見せてれば読めるようになると考えても良かったと思います。
実際、日本語でフラッシュしていて、片仮名の「ロ」が出てくると口をさわるので、あれ?とおもって漢字カードを何枚か並べて「くちはどれかな?」と聞いたら取れたりしました。英語でも1歳0ヶ月の時に、「カードフラッシュ中、hand の絵カードが出てくると、自分の手をさわる。」と記録が残ってますので、ごく小さくても実物とカードの絵又は文字を結びつけることができるのだと思います。
ちょっと話はズレますが、1歳0ヶ月の時に、"Car" と言ってるような気がするので、「英語で自動車はなんて言うの?」と聞いてみると、「カー」と答えてました。ということは、そのごく小さい頃から英語と日本語の区別がついてたということになります。もう少し大きくなった1歳10ヶ月の頃には、さわこの一部など、ほんの少しですが、私が英語でも話しかけることはあったので、「英語で言うの」と催促されて困ったこともあります。逆に英単語を指して「日本語で言うの」と言うこともありました。バターなど英語と日本語の発音も区別して言ってました。(英語バージョンの時は英語らしく)ですから、日本語と英語と同時に与えて混乱しないか?という心配も無用だと思います。
1歳7ヶ月の時、英単語の文字カードをフラッシュしても見ないので、ひょっとしてと思って、あとでカルタ取りの要領で確かめたら、やっただけ全部取れました。Sで始まる単語ばかりだったのですが、まさか認識出来てるとは思わなかったので、ものすごく驚きました。
1歳10ヶ月の頃は、カードは日本語英語合わせて30種、合計500枚見せてました。さすがに目の回るような速さでやらないと、集中させるのは難しかったです。どんな順番で見せると見てくれるかを、随分試行錯誤しました。又、確かめるために、英単語カードをパッと見せて、言わせたりしました。そういうやり方でないと応じてくれなかったからですが、一瞬見せるだけでも、かなり沢山答えられてました。後に生活基本文などのセンテンスのカードでも試しましたが、やはり、読みとれてました。つまり、フォニックス的な一字ずつ読む方法でなく、単語、或いはセンテンス丸ごと認識できてたことになります。英検を受けるようになって、黙読のスピードが速い事に気づきましたが、それはフラッシュカードのおかげだったかなと思います。
3歳11ヶ月頃には、カードを嫌がるので、思い切って英語のみにしたこともありました。 4歳8ヶ月の時、パルキッズのカードの中で、言わせるとあやしいのが2~3枚あるので来月も引き続き見せようと思ったのですが、船津先生からは、「じっくりカードを覚えさせる方法は良くない。年齢が高くなるとそうなりがちだが、フラッシュカードの意義は、あくまでも右脳にイメージ記憶させること。無理に発語させると聞き取ろうとする左脳が働いてしまう。」と言われました。
3、書くこと
2歳9ヶ月で、アルファベットが書けるようになって、ほんの一時期ですが、パッと単語のカードを見せて、丸ごと読みとって書く練習をしていました。その後は、パルキッズのワークブックと"Let's Study Phonics(松香フォニックス研究所発行)" をしてました。3歳2ヶ月の頃、インタビュー形式でどんどん作文をさせた方が良いと言われたのですが、本人が嫌がって結局できませんでした。
3歳6ヶ月には、5文字位の単語は、耳で聞いただけで書けるようになってました。3歳8ヶ月の時、急に自分から文を書き始めました。スペルも間違いだらけでしたが、指摘はしませんでした。
4歳3ヶ月の頃は、創作文を書くときは全部大文字でなきゃ嫌だと言ってました。単語と単語の間をあまり空けないので読みにくさを指摘しても、「いいの」と言うので放っておきました。
4歳6ヶ月の時、絵本の暗唱の書き出し練習をすると良いと指導されました。まず絵本を見ながら、次に絵本を見ないで書けるようにという事でした。これは最初は、JELLY BEANS を使い、後に七田の大人用英語教材のイングリッシュジャーニー(現It`s New York)を使いました。書くことに関しては、今申し上げたこと以外、特には、やってません。でも、今では英語で気軽にE-mailをやりとりしてますし、それほどスペルミスはありません。少なくとも幼児のうちは、あまり力を入れる必要はないと思います。
4、英検について
英検は、基本的に英語の大量インプットの機会として利用してました。ただ5級に関しては、そんな意識もなくて、ちょっとやってみようという事で、3歳半で受けました。マークミスがなければ大丈夫と思っていたので、英語そのものについては何もやりませんでした。問題番号に○を付けてから問題文を読み(飛ばさないように)答えを解答用紙にマークする練習をしたり、どうやったらページを飛ばさずにめくれるかとか英語以前のテストの形式に慣れることに工夫をこらしました。5級は、それまで、どれ位の英文が読めるか確かめたことがなかったので、理解度を知るきっかけにはなりました。
4級以降は、絵本だけでは得られない語彙の、大量インプットの機会として利用しました。市販の英検対策用のドリルを買ってきて、正解文をパソコンに打ち込み、プリントアウトして、個人レッスンの先生に録音してもらって作ったテープを流す一方で、それをカード化してフラッシュしました。4級で550文、3級で約1000文、準2級で約1500文でした。
しばらくして「覚えてるんだよ」と言って、テープの最初の20~30文を暗唱してみせてくれました。そのテープを2週間位かけたあと、初めてドリルを一緒にやりました。その際、答えを指ささせる方法をとりました。これは、時間の節約という意味もありましたが、間違った答えを口から出して欲しくないと思ったのです。で、私は解答を用意し、違ったら、すぐに指摘して答えを教えて、その文を読ませました。娘は、非常に素早くぱっぱっぱっと正解を出していきました。なぜわかるか聞くと「先生がテープで言ってるから」と言ってましたから、耳から聞いたのが効果があったと言うことでしょう。又、日本語訳をしないのはもちろんのこと、熟語を分離して教えたり、文法的説明はしないよう心がけ、文全体をインプットしました。
4級は中2程度ということなので、実は中学の教科書 NEW HORIZEN も少しだけ読ませました。
しかしテストに合格するためには能率が悪いことに気づき、このような方法を考えたのです。
当時、英検に出てくる文を実際に応用して使うなどということもありましたから、英検を受けたことは無駄ではなかったかなと思いました。
5歳0ヶ月で受けた準2級はカード化する時間がありませんでしたので、テープだけ聞かせました。それでもドリル練習をした時、テープとテキストの違いを指摘しました。確かめたら、先生の読み間違いでしたから、耳だけで聞き取れていたようです。それでも、直前に過去問をさせたりして、これでは足りないと思ってドリルを3冊買い増したのですが、当然録音してもらう時間は無く、しょうがないので文の並べ替え問題の正解文120を毎日1回音読させたら、5日位で全部覚えました。7つの単語の並べ替えだったのですが、ドリルの問題を見て、まるで正解文を読んでるかのように、すらすら言うのです。丸暗記してるのかと、ページの最後から言わせてみたのですが、「下からやっても同じだよ」と言われてしまいました。
まだ幼児だったので、ドリルをするときも私の膝に座って、常におもちゃを手に持ちながらで、試験前日の総復習の時にも、ままごとのおちゃわんを口に当てたまま、ふざけて答えを言うというような状態でした。
その後、5歳4ヶ月の時、本人がやりたいと言うので2級に挑戦しましたが、不合格でした。さすがに2級ともなると、幼児には日本語で説明しても分からない単語が多く、無謀だったと後悔しました。ただ、やはりドリルに出てきた文を普段の生活の中で幾つも言ってはいました。以前と同じように作ったテープは、100分もの長さでしたが、ほとんど覚えて、テープにある問題はできるようになっていたにもかかわらず、歯が立ちませんでした。
カード化はしませんでしたが、あらかじめ耳からテープで入っているため、ドリルをした時、
スペルの紛らわしいものや聞き取りにくかったところを目で確認するという感じでした。「頭の中のテープを巻き戻すから、ちょっと待って」と言い、丸覚えしてるだけで意味が分かってない文も多いだろうとは思いましたが、放っておきました。文法や日本語訳を教えたりするのは無意味だと思いましたから、仕方ありませんでした。単語力の補強になればと思い、"TIMES 1000 ACTION WORDS" をカード化したものを見せたりもしました。
今思うと、準2級までは、英検は大量インプットのために利用すると思っていたのが、2級では目的が違ってきてしまってました。不合格と言っても、ほんとに1~2点足りないだけでしたから、「もうちょっとだ」とか、「運が良ければ」とか思って、結局3回も受けさせてしまいました。(5歳4ヶ月平成8年2回、6歳4ヶ月平成9年2回、7歳0ヶ月平成10年1回)3回目に不合格だった7歳0ヶ月の時に、「合格できる力が自然につくまで英検はやめよう」と思いました。
そして今年、9歳0ヶ月で久しぶりに受けた時は、一次試験は60パーセント前後で合格のところ、ちょうど80パーセントの出来で余裕の合格、二次試験は満点合格でした。今回の英検対策としては、過去問を2回やっただけでした。英語の環境を与え続けている限り、レベルアップしていくのですから、2級は、早い時期に無理して受けさせる必要はなかったなと思っています。
5、アウトプットの機会について
1歳3ヶ月の頃、英語の本を読むと真似して発音するので、私の下手な発音がそのまま入っているかと思うと怖いという感じでした。それに、これから長い本が増えることを思うと限界を感じていました。あやしい単語は、あらかじめ辞書で発音を調べたりしてましたから。「結局は親の英語能力次第なのかなあ」とも思いましたが、「バイリンガルに!」なんて目標はないので、他にもたくさんしている働きかけのうちの一つと考えていました。
下手な発音を聞かせるよりはと、それまでほとんど直接に話しかけてませんでした。ところが、さわこの一部など少し言うようにしたら教えただけ覚えてしまい、「このまま続けても良いのか?悪影響を及ぼさないか?」と戸惑ってました。「正しく発音してるテープをしっかり聞かせていれば母親の発音でも構わない。」とは指導されましたが、やはり自信がなく、ランゲージパル(現在は取り扱っておりません)という機械を購入したりもしました。毎日大量にカードを持ってきて私の膝に座るので、私が次々機械に通してやってました。今と違って、カードの音声がある物が少なかったので、これも役に立ったかもしれません。
2歳5ヶ月頃には、私に向かって、英語を文章で、かなりしゃべるようになってきたのですが、充分に相手をしてやれないのが非常に、もどかしかったです。考えたあげく、週1時間だけ、ネイティブの先生の個人レッスンを受けることにしました。又、パルキッズ受講中には、英語の誘い水になるから、としおの表現を日常会話に取り入れなさいと何度も指導されたのですが、結局できませんでした。
3歳2ヶ月の頃は、遊びの最中、日本語英語織り交ぜ、えんえんと一人でしゃべっていました。
時々、私にも英語のみでしゃべりたがり、「日本語で言っちゃダメ」という事がありました。私はできるだけ文法的にも正しくしゃべろうと思うのですが、すると言えることが限られ、自信がないので、主人がいるときには 途中で逃げる事もありました。
3歳3ヶ月の時には、インターナショナルスクールの幼稚園に入れようかと迷いました。船津先生からは、「インターは求める物が英語力でなく英語の刺激ならば参加する意義はあります」と指導されました。せっかくインターに入れるなら、そこの幼稚園から高校まで通わせようと思ったのですが、やはり小学校以降の事を不安に思い、断念しました。
ともかく、どんどん英語が口から出てくるようになる中で、いかにしてアウトプットの場、英語で返してくれる相手を見つけるか、考えていました。特に個人レッスンでは何をしてもらうか、ずいぶん悩みました。基本的にお遊びの相手をしてもらうような形でしたが、できるだけ発語を促すようお願いし、片言ですが、自然な自発的な発語が見られました。
それでも週1回のレッスンでは足らないような気がしたので、3歳5ヶ月から、ある英語教室にも行き始めました。そこの先生達は、全員ネイティブでした。週一日で3時間位レッスンをとってた時期もありましたが、とても喜んで行ってました。授業の合間に自分で先生達の部屋へ行って、いろいろと話すようになっていきました。
4歳5ヶ月の時、アメリカ旅行をしました。行く先々で英語の歌を大声で歌うので皆がにこにこして話しかけてくれました。本屋でも1時間も床に座り込んで次々に読んでました。グーフィーズキッチンでドナルドダックに会えず、外へ出てから「聞いてくる」と言って一人で戻り、「ディズニーランドにいるんだって」と納得したり、窓から手を出さないでというアナウンスの途端手を引っ込める、空港でカウンターが高すぎ見えないので、自分で何があるか聞いて、もらってくる、など、ちゃんと相手の言うことを聞き取れてる、又、自分から話しかけてる場面が沢山ありました。そして帰りの飛行機に乗り込んで、離陸前に窓から手を振る後ろ姿を見て、ホームステイを思いついたのです。
4歳7ヶ月頃から半年位、日本語英語共に、遊びで勝手に本を大量に音読してました。さわこ、ゆきお、幼稚園児の一日、ジェリービーンズシリーズ全冊を続けてずっと音読し続けるという具合でした。ちなみに暗唱用の本は、手の届かないところにしまっておきました。私は当時、音読はあまり好ましくないと思っていました。速読的な読み方が将来出来るようになって欲しいと思ってましたから、音読の癖をつけてしまうと、黙読する時にも頭の中で音読しながら読むようになってしまい、妨げになると思っていたからです。でも今思うと、英語の場合は、口慣らし的なアウトプットにも役だったのかなと思います。
ホームステイは、毎回アメリカに一人で行かせています。5歳0ヶ月で初めてのホームステイをして以来、去年まで毎年、1~2ヶ月ずつ、合計4回しました。いずれも個人レッスンの先生のご実家でした。実は、スイスなどの全寮制の学校に入れる可能性を探ったこともありました。しかし基本は日本人でいて欲しいため、ホームステイという形に落ち着いたのです。
初めてのホームステイからの帰国直後の数日は、私達に英語で話しかけることが多く、遊んでるときも英語の方が多いくらいでした。しばらくして、日本語のみの日常生活に戻りつつある頃、個人レッスンの先生御夫妻と食事をしました。ところが娘はその時、ほとんど英語では話さなかったのです。それで、日本語が分からない先生に対して失礼だったと、後でひどく叱ってしまいました。食後アメリカの写真を一緒に見たときは結構英語で説明していたのに、私達は娘の複雑な気持ちが分かりませんでした。ホームステイ先に迎えに行った主人が録音してきたテープを聞き、娘がさぞかしよく英語を話すだろうと楽しみにしていたので、落胆が大きかったのです。娘自身、日本で英語を話すことに違和感を覚える自分の気持ちにとまどっているところへ、叱られたのだからショックが大きかったろうと思います。
その後、レッスンの時も無口な状態になったり、外で私にべたべたするなど精神的に不安定になりました。こんな事は初めてで、たいへん戸惑い、本人とよく話し合って、やっと理解できました。つまり、英語のみの環境から、急激に日本語だけの世界に戻り、おそらく娘は娘なりに一生懸命適応しようとしていたのです。そんな時期に、両親ばかりか、お店の日本人も周りにいる中で英語を話さなければいけない状態に、違和感を感じたのだと思います。これは私の対応が悪かったと反省したので、よく甘えさせました。その甲斐あって、結局、一月も立たずに落ち着いたので、ほっとしました。
6歳1ヶ月には2度目のホームステイに出発しました。前日まで幼稚園に行く普段通りの生活をし、心の準備が出来てなかったのか、当日、一人で飛行機に乗るのを怖がったり、不安がったりしました。一緒に行こうと言われて困りましたし、送り出してからは、かわいそうなことをしているのではないかと思いました。しかし娘の将来に必ずプラスになると信じてました。
さて、この2度目の時は、初めて会う人は皆、娘をネイティブの子供だと思ったようです。言われたことが全て理解でき、娘が言う事も全て通じたそうでした。又、アメリカ人の前で日本語を話すこと、逆に、日本人の前で英語を話すことも抵抗が無くなったようでした。迎えに行った私達がホームステイ先にいる間は、時には英語で時には日本語で話していました。日本語が続くと、たまに今言ってたことを英語で彼らに簡単に説明していました。又、一人で読める英語の本のレベルがぐんと上がってることに気づきました。それで、アメリカで50冊程、小学生向きの本をまとめ買いしました。
7歳2ヶ月に3度目のホームステイに出発しました。別れ際、泣きべそをかきましたが、「イメージを使えば何でも絶対うまくいくからね」とアドバイスしました。この時は、現地の小学校へ1ヶ月間通いました。向こうの同年齢の子供達に混じって果たして楽しくやっていけるか、内心は心配でしたが、実際は皆から引っ張りだこで、暖かく迎えられました。言葉も問題なく、英語の授業中でさえ、周りの子に教えてあげたということでした。帰国直後は「アメリカに対してホームシックだ」と言ってました。
ホームステイを繰り返すうち、いずれ本格的に留学させたいと思うようになっていきました。先方からは数年先などと言わず、来年からでも来ないかという誘いが来ました。1ヶ月程度でなく、夏休み、冬休みなどの長期の休みの時だけ日本に帰るようにしたら?と言うのです。2年後には奥様も退職して暇になるから、自分が教育することもできると言って下さいました。しかし、小2で手放してしまっていいのだろうか?という思いがありました。日本語が今のレベルで止まってしまうのではないか、日本文化についても、ほとんど知らないままだし。安全面に対する不安、まだまだ親が必要ではないかという意見、アメリカ至上主義だとか、最近、親のエゴや安易な気持ちで小さな子供をアメリカに来させる親が多く、トラブルが絶えないなどという批判も聞く。一方、「自分も小さい頃から寄宿舎に入って学校に通ったが、親のことは尊敬しているし、愛しているので問題はい、自分の国ではそれ程珍しいことではない。」という意見も。
又、こんなアドバイスもありました。「かわいい子には旅をさせろということわざ通り、早くから外に出して学ばせることにマイナスよりプラスの面を見ることが大切。小3から一人でアメリカに行かせて、今高2になってる子もいる。アメリカにやりっ放しにするのでなく、始終電話をしたり、休みには帰ってくるので、親子の絆が弱まるどころか、むしろそのために強く保たれることもある。子供がアメリカで学びたいというから行かせる、この子にはその方が自分の才能を良く伸ばせるから行かせるというのであれば世間の評判は気にすることない。」
当の本人は、長期休暇の時以外は、ずっと向こうの学校へ行きたいと言ってました。ほんとに行かせるのであれば、将来を見据えて、数年後の学校選び、教育方法の話し合いも重要になってくるので、しばらく考えることにしました。しかし、結局この話は、奥様のスケジュールが変わり、長期に娘を預かるのは不可能になって、立ち消えとなりました。
7歳10ヶ月の時に、4回目のホームステイに出かけました。学校では、また大歓迎で、ランチタイムには皆が競って隣に座りたがるので、先生がくじびきで決めるほどでした。
このようにうちは、ホームステイを4回もしたわけですが、このことが娘の英語力に一番大きな影響を与えたとは、今でも思っていません。0歳時からの働きかけで、英語のベースができていたからこそ、効果的に楽しく過ごせたと思っています。
ところで、ホームステイについての考え方は、最近は主人と私では、少し違いが出てきました。主人は、「学習用語なんて高校になってからの留学で充分追いつける。学校の勉強の内容は、何語でやっても大して変わらないから、日本語でやればよい。もし、英語で学校の勉強をさせるんであっても、日本でアメリカの教科書を読ませるだけで大丈夫だ。それより日本でやれることは幾つもある。とにかく沢山英語の本を読ませること。TV等を利用して英語の音を聞かせ続けること。当面はそれだけで充分で、アメリカに行かせる必要はないんじゃないか?」という考えです。
私としては、短期間でも24時間、英語どっぷりの環境を与えられると言う意味で、ホームステイは有効だと思っていたわけです。しかし、もうここまで来れば、確かに毎年のホームステイに固執する必要はないかも知れません。英語劇団や個人レッスンで、少ないながらも日本で英語のアウトプットの機会はありますし。一時期は、中学生から本格的に留学させようかという話も出たのですが、最近では、日本語での勉強を大切にするため、高校以降からの留学で良いのではないかと思い始めています。
6、パルキッズ終了後の課題
さて、5歳10ヶ月でパルキッズ終了後の課題は、どうやって語彙を増やしていくかでした。復習としてパルキッズ1冊目からテープをかけ始め、トータルで1ヶ月30分のテープを暗唱できるよう継続して行くつもりでいました。又、英語の本を読むことが重要だと思っていたのですが、ひまさえあれば読書しているとは言え、当時は日本語の物ばかりでした。興味が向くように、スヌーピーのマンガなども買ったりしました。セサミの放送はビデオに録っても1回しか見ないので、耳で聞いたことを目で確認するのも良いかと思い、セサミのNHKのテキストを買って、放送後、その日の分だけ見せるなんてことも一時期やりました。
又、ホームステイ先から、アメリカの小学校の教科書を送ってもらって、個人レッスンの先生と共に、少しずつ読むことにしました。ロングマン社やオックスフォード社から出ている名作のダイジェスト版のようなシリーズも、先生と一緒にレッスンで読みました。
7歳0ヶ月の時に、個人レッスンの先生に誘われ、アマチュア英語劇団に初参加しました。この劇団は、大学や英会話学校の講師であるネイティブが中心で、子供は他にはいません。8歳3ヶ月の頃からは、『マチルダ』や『パディントン』など日本語版で親しんだものを英語で読み比べするようになりました。
パルキッズの復習は8歳5ヶ月頃まではしていましたが、「全部、楽に聞き取れて簡単すぎる、もういいんじゃないかなあ」と娘が言うのでやめました。TVのセサミも「もう見なくていい」と言って卒業しました。基本的にビデオやTVは、ろくろく見てくれませんでした。ホントは耳に入ってさえいればいいという事はわかっていたのですが、ともかく気に入りそうな番組を探してました。個人レッスンでは、アメリカの3、4年生の算数、歴史の教科書を学習用語をチェックしつつ読むことが中心になってました。
8歳8ヶ月の時に、世界的なベストセラー、ハリーポッターシリーズの原語版3冊を取り寄せました。300~400ページある大作ですが、夢中になって、何度も繰り返し読みました。8歳10ヶ月の時には、『トイストーリー』のビデオを観て、夢中になり台詞をほとんど覚えてしまいました。実は、「全部言えるよ」と娘が豪語するのは信じてなかったのですが、自分から私に聞かせてくれて分かったのです。情景描写は日本語で、台詞は英語で、時々演技付き、すごい早口で、1時間以上も続けて止まりませんでした。うちのトイストーリーのビデオは、2カ国語版なので、字幕は出ません。つまり耳から聞き取って、全部覚えてしまったということです。パルキッズを終了間際の時点では、セサミはほとんど分かるけど、ごくたまに見る映画のビデオは、(実はその中に『トイストーリー』もあったのですが)、あまり聞き取れないと言ってたことを思うと、格段の進歩です。
現在の様子ですが、730ページ以上もあるハリーポッター原語版第4巻を、5回も6回も繰り返して読んでます。英語劇団では、この秋の公演にも参加しています。今回は台詞はないのですが、みんなの練習を聞いているだけで、人の台詞もほとんど覚えているようです。この間も練習で主役のクレオパトラが用事があって来なかったので、自分からやりたいと言って代役をさせてもらったそうです。台本無しでも、間違えたのは2、3箇所だけだったそうです。その役者さんそっくりに真似して言うので、みんなの笑いを誘うそうですが。ただ本人は、「耳からじゃないと覚えられないんだよね」と言っています。
というわけで、最後に私が是非強調したいのは、家庭での英語教育は、まず何でも良いからとにかくCDのスタートボタンを押すことから、と申し上げて終わりにさせていただきます。
(引用終始)
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