国内

大相撲・若ノ鵬の大麻事件

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幕内力士、若ノ鵬が大麻所持容疑で逮捕され、解雇処分を受けた。所属していた間垣部屋の親方は協会理事を辞任。

ヘッドライン

元若ノ鵬が涙の断髪式「ただただ悲しい」

 大麻問題で相撲協会を解雇された元幕内・若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン氏(20)が1日、東京都内のホテルで断髪式を行った。代理人の宮田眞弁護士によると、結い直した大いちょうにはさみを入れたのは約20人。最後に日本人男性に切り落とされると「ただただ悲しいだけです」と感想を口にしたという。宮田氏は「心のけじめでやりました。終始、涙ぐんでいました」と説明。ソスラン氏は相撲協会から養老金約580万円を受け取り、今週中にもロシアに帰国する予定。(スポーツニッポン)

元若ノ鵬、寂しい「断髪式」=大相撲 - 現役の角界関係者はいなかった。時事通信(2月1日)
なぜ今!大麻1号・元若ノ鵬がKYな断髪式 - スポーツ報知(2月1日)

間垣親方 元若ノ鵬に「勝手に帰れ」 - デイリースポーツ(1月29日)

◇「養老金」とは
力士の退職金 - フレッシュアイペディア
元若ノ鵬、地位保全訴え取り下げ 相撲協会、養老金支払いへ - 47NEWS(1月24日)

◇相撲界における大麻事件
大相撲大麻所持:角界でまた発覚…研修会の教訓生かされず - 毎日新聞(1月30日)

大相撲大麻疑惑 - Yahoo!トピックス

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

事件の概要

ロシア出身で大相撲間垣部屋の力士、若ノ鵬寿則容疑者(20=本名・ガグロエフ・ソスラン・アレキサンドロビッチ)が2008年6月24日の午後1時ごろ、大麻を含む乾燥植物片(0・368グラム)入りのロシア製かみたばこ「ベラモール」1本を所持していた大麻取締法違反(所持)の疑いで、8月18日に警視庁組織犯罪対策五課と本所署に逮捕された。「六本木で外国人からもらった」と供述、容疑を認める。9月8日、処分保留で釈放。所持していた当時は19歳。
若ノ鵬容疑者が落とした財布を通行人が交番に届け、中からロシア製たばこに混入された大麻が発見された。
若ノ鵬容疑者の逮捕を受け日本相撲協会は理事会を開き、8月21日付けで同容疑者を「解雇」処分とした。

元若ノ鵬の謝罪会見

処分保留で釈放された元幕内力士の若ノ鵬が9月8日、東京・霞が関の司法記者クラブで弁護士とともに謝罪会見を開いた。

角界への影響、対応

力士の大麻事件で親方にも処分は必要?
力士の大麻事件で親方にも処分は必要?
元若ノ鵬の自宅や所属の間垣部屋から吸引機が発見され、他の力士も事情聴取を受ける事態に。
クリックリサーチの調査「力士の大麻事件で親方にも処分は必要?」(実施期間:2008年8月22日〜2008年8月31日)では、「必要」と回答した人が85%を占める結果となった。

大麻取締法違反行為での罪と罰

大麻取締法(抜粋)

第一条  この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
第三条  大麻取扱者でなければ大麻を所持し、栽培し、譲り受け、譲り渡し、又は研究のため使用してはならない。
 この法律の規定により大麻を所持することができる者は、大麻をその所持する目的以外の目的に使用してはならない。


第二十四条の二  大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。
第二十四条の三  次の各号の一に該当する者は、五年以下の懲役に処する。
 第三条第一項又は第二項の規定に違反して、大麻を使用した者

法で一般使用を禁止にしない事情

 覚せい剤取締法では、覚せい剤の輸出入、所持、製造、譲り受け、譲り渡し、使用と認められた業者以外は全面禁止になっているが、大麻取締法では、取扱者以外での使用は、研究のための使用禁止に限定してある。全面的に使用禁止になっていないが、一般使用を禁止できない事情がある。

基本情報

若ノ鵬寿則 | 間垣部屋 - goo 大相撲
間垣部屋 - 沿革や歴代所属力士など。ウィキペディア
日本相撲協会

元若ノ鵬の評判

けいこ中に「疲れた」といって勝手に土俵を去るなど素行に問題があったという話も。
2008年の夏場所では、負けた直後に支度部屋の風呂場の棚を破壊。感情を抑えきれない不安定さがあったという話も出ている。

外国人力士の主なトラブルや指導法

  • 1992年8月:旭天鵬や旭鷲山らモンゴル力士5人が部屋を脱走、モンゴル大使館に駆け込む
  • 2003年5月:旭鷲山と肩がぶつかった朝青龍がさがりを振り回す
  • 2006年7月:露鵬がカメラマンに暴行
  • 2008年5月:朝青龍と白鵬が土俵上で乱闘寸前に
  • 2008年8月:若ノ鵬が大麻所持容疑で逮捕
  • 2008年9月:露鵬と白露山の兄弟から大麻使用の陽性反応

スポーツナビ「相撲界の指導法を考察する」では、元「相撲」編集長の下家義久氏が、外国人力士の所作の欠落などを指摘している。

解説記事

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