「魅力」を売るクールな日本
朝鮮日報http://www.chosunonline.com/article/20080505000025
http://www.chosunonline.com/article/20080505000026
一人の女性が畳の部屋に正座している。華麗な着物を身に着け、顔には厚くおしろいを塗っている。
京都・祇園の料亭で見かけるような芸者の姿だ。
面長な顔のラインが出ていなければ、外国人だということに気付かないところだった。
主人公は、西洋人初の芸者となったオーストラリアの女性学者だった。
舞・楽器・茶道・話し方などの厳しい修練を経て、ついに難関を突破した。

月10万円の授業料を払い、「値段は自動車1台分」という着物も購入したという。
彼女はオックスフォード大学で博士号を取得している。
それほどのインテリが、芸者のどんな魅力に惹かれたのだろうか。
世界的な権威を誇るフランスのレストラン格付け本『ミシュラン・ガイド』は、東京を世界最高の「美食都市」に挙げた。伝統ある美食強国フランスを退けたのだ。
そうかと思えば、ヨーロッパの若者たちの間で日本の伝統的な結婚式がブームだというニュースもあった。
日本に対する欧米の熱狂ぶりは、韓国人の想像を超えている。










マドンナは東京の路地裏を舞台としてミュージックビデオを撮り、
スポーツ選手は意味も分からず日本式の漢字の刺青を入れている。

http://www.bmezine.com/tattoo/kanji.html
寿司が高級料理として知られているかと思えば、日本式「禅」スタイルは欧米の
上流層が好む高級な生活様式として受け入れられている。

「日本」と聞くと、韓国人は経済大国を連想する。
一方、日本文化に対しては、「倭色」として質の低いB級の扱いをする。
韓国人は経済を除いた残りの分野、すなわち日本の文化や生活様式・美意識・価値観などについては、
評価を出し惜しみして低く見る傾向がある。
しかし経済的な観点だけを見ても、21世紀の日本を正しく理解することはできない。
韓国人が意識しない間に、日本は経済大国を脱皮し、「文化大国」に変身した。今日、日本は世界で最も魅力的な国として通じている。
ただ魅力を発散するのではなく、国家ブランドの魅力を利用し金を稼ぎ富を創出する
「ソフトパワー」の経済モデルを作り出したというわけだ。
米紙ワシントン・ポストが「クール(Cool)な帝国・日本」という特集記事を掲載したのは、
4年前のことだった。記事は日本について、「地球上で最もクールな国だ」という賛辞を贈った。
日本の漫画・アニメーション・ファッション・映画が世界市場を席巻し、
「文化が(製造業を凌駕する)日本最大の輸出品となった」と記していた。

日本製文化商品の躍進には目を見張るばかりだ。
世界は宮崎駿のアニメーションを見て、任天堂のゲームに没頭し、
村上春樹の小説やケンゾー(KENZO)のファッション、安藤忠雄の建築に熱狂する。





日本の漫画は世界の漫画市場の60%を占め、日本製テレビアニメの米国向け輸出は
鉄鋼製品の輸出額の3倍にも達している。
日本銀行によれば、1997年から2006年までの間に日本の総輸出額はおよそ1.7倍となったが、
文化商品の輸出は3倍以上に跳ね上がった。
日本は、既に工業製品輸出国の段階を過ぎ、「文化輸出大国」に移行した。
このような日本を、製造業強国であるという伝統的な物差しだけで計り、正しく理解することができるのだろうか。
◆「国民総魅力」第1位の国家
「国民総魅力」(GNC)という指標がある。
米国ニューアメリカ財団のダグラス・マッグレイ研究員が、
外交雑誌『フォーリン・ポリシー』(2002年5・6月号)に発表した論文で提示した。
文化という無形の価値を総合し一国の国力を評価しよう、という新しい試みに乗り出したわけだ。
国民総魅力とは、国民総生産(GNP)に倣った名であることは言うまでもない。
一国の国力を評価する際、韓国人はGNPを尋ねる。
GNPとは、商品とサービスの生産を通じ創出された経済的価値、すなわち経済的パワーを数値化したものだ。
ならばなぜ文化的パワーは概念化され得ないのか、とマッグレイ氏は反問する。
重要なのは、マッグレイ氏が国民総魅力の概念を提示した理由が、まさに日本にあるということだ。彼は「日本が1980年代の経済大国を凌駕する文化強国となった」と分析し、日本を説明するための道具として国民総魅力を提示した。
「経済」より「魅力」という文化的価値が、21世紀の日本を説明するに当たってより有用な指標となり得る、というわけだ。
朝鮮日報http://www.chosunonline.com/article/20080505000025
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英国・BBCが、世界33国・4万人を対象に調査を行った結果、国別では33国中31国から肯定的な評価を得て、世界で最も好感度の高い国は「日本」という結果になりました。

Japan
Japan received very high ratings. Of the 33 countries polled, a remarkable 31 gave a positive rating and 21 of these were a majority. On average 55 percent gave a positive rating and 18 percent a negative one. Japan was not rated in the 2004 BBC World Service poll.
The two exceptions were China and South Korea, where 71 and 54 percent, respectively, said that Japan is having a negative influence. Otherwise the only countries to have more than 30 percent with a negative rating for Japan were France (36%) and Iran (33%), but both of these were still predominantly positive (France 47% positive, Iran 57%).
Interestingly some of the most positive countries are in Japan’s region of the world. An extraordinary 85 percent of Indonesians and 79 percent of Filipinos give Japan good grades. Australians are also quite positive (60%).
Europeans are all quite positive, including Great Britain (57%), Germany (54%) and especially Spain (69%). France and Italy are more low key (47% and 48% positive, respectively). Also quite positive are Americans (66%) and Canadians (62%).

