藤沢市の不動産会社「サンシャイン」内で07年5月、同社経理部長の藤村泰夫さん(当時47歳)が集団暴行を受けて死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた鎌倉市七里ガ浜東5、同社オーナー、岡崎福造被告(61)は26日、横浜地裁(栗田健一裁判長)の初公判で「共謀も指示もしていない」として無罪を主張した。
検察側の冒頭陳述などによると、藤村さんが同社から1300万円を横領したとして、岡崎被告は「金はどこかにあるはずだ。殴れ」などと社員らに指示し、07年5月7日午後9時半ごろから約2時間、指示を受けた社員が社内で藤村さんの頭や腹に殴るけるの暴行を加えて死亡させた。
この事件では暴行に加わったとして起訴された8人の実刑判決が既に確定している。【杉埜水脈】
毎日新聞 2009年1月27日 地方版