ファーストの発売から4年が経っても、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『フルハウスキス』シリーズの人気は止まることを知らない。2008年3月16日に行なわれたイベント『『祥慶フェスティバル2008★〜Time Traveler〜』の昼夜2公演を同時進行でレポート。 <出演者> 御堂一哉 役:荻原秀樹 松川依織 役:佐々木望 羽倉麻生 役:櫻井孝宏 一宮瀬伊 役:成瀬 誠 松川 皇 役:坪井智浩 東條 葵 役:鈴村健一 山本春太 役:岸尾だいすけ 九条 陸 役:小野大輔 北条竹治 役:上田陽司 樋山 城 役:大橋隆昌 開演前に先駆けてアナウンスされる注意事項を出演者がコントのように読み上げる。そして暗転してから、いたって真面目なオープニングプロローグが始まった。……と思いきや、ここでも笑いに華を咲かせる出演者たち。声の魅力というものを存分に発揮されたプロローグであった。 真っ暗な中から飛び出してきたのは荻原、佐々木、成瀬、岸尾、上田。この5人で結成された“Show! Kei! Five”の新曲「春色Anniversary」を歌う。途中でに坪井、櫻井、小野、大橋、鈴村も合流し、本日のキャストが勢揃いした。3月というまだ肌寒いこの季節でも、長袖を着ていることを軽く後悔することになった会場の熱気。それに加え、キャスト陣もオーディエンスに負けんばかりのテンションの高さがこれからのイベントの期待感を大いに煽ってくれた。 モニターからキャラクターたちが表れると、そこはタイムリープしたあとの風景が映し出された。ところどころにネタを仕込む手の入れように、会場もフイを突かれて、大爆笑が起こる。 ここからはキャスト陣がステージに揃って、「朗読劇」がスタート。 昼演公は「祥慶学園★肝試し大会」と題しタイムリープした場所で肝試しを行なうというストーリー。ここで映し出されたモニターに悶絶しながら、ハラハラとドキドキが混じり、ワクワクする展開を魅せる。 夜公演は「温泉★トリッパー」と題されたネタ満載の妖しくも楽しい劇。予想のつかない大人な展開にすこし戸惑いつつも、「さすが夜公演!」と唸る劇だった。 また両劇ともオーディエンス参加型に仕上げられたストーリーになっており、2000人以上のオーディエンスが、カラフルなライトバーを振りつつ指定された台詞を発するというもの。上演中に説明を受けただけにも関わらず、シンクロ率は今までにないくらいのパーセンテージを叩き出したに違いない。 さらに台本には書かれていないであろう台詞や、鈴村&上田 (昼演公)と小野&岸尾 (夜公演)が行なったオーディエンス参加型の説明、小野に対して「ハンサムくん」と弄り倒す他のキャストなど、笑いが絶えないアドリブがステージとオーディエンスの距離を確実に縮めた。 劇中で黄色い悲鳴が最も大きかったのは、羽倉麻生(CV: 櫻井)、山本春太(CV:岸尾)、九条陸(CV: 小野)が、とあるハプニングで小さくなってしまった姿がモニターに映し出された瞬間だった。 そんな美味しい場面が満載な劇の途中に流れたコマーシャルは「いちばん力をいれたのはCMだ」と豪語した山本春太役の岸尾と樋山城役の大橋が出演していた。2公演とも違う内容で、スケバン風、オタク風、ピアニスト女装、受付嬢の女装など気合いの入った役作りとコスプレで挑んだ販促CMは、この日、最大の爆笑をかっさらった。CM上映が終わった後の岸尾の満足っぷりは実に清々しかった。 劇が終了すると、次のコーナー「真・祥慶学園★応援合戦」へと移った。司会進行を務める大橋と団長を務める上田が長ランをまとい登場。登場するなり、ホイッスルで3・3・7拍子を吹き始めるとオーディエンスもリズムに合わせて手拍子を始めるというノリノリな雰囲気でゲームはスタートした。 ゲーム内容は大橋と上田以外の8人で2チームに分かれ、それぞれ、コール&レスポンスを行ない、オーディエンスたちからどちらが上田の心を掴む応援を引き出せるかを競うという。勝敗は上田の独断と偏見で決められるという。 <チーム編成(昼・夜同じ)> 鈴村チーム:佐々木、櫻井、成瀬 小野チーム:荻原、坪井、岸尾 チームリーダーを務める鈴村と小野は、リーダーらしくリーゼントのカツラを被り、白い手袋とホイッスルをぶら下げる。装着後、鈴村と小野はヤンキーになりきったかのようにメンチの切り合いを始めてしまう。 昼演公、1回戦が終わると小野はチームメイトから非難を受け、鈴村からは「仲間割れ?」とからかわれる。少し寂しそうな小野が印象的だった。 昼演公の勝者は小野チーム、夜公演の勝者は鈴村チーム。上田が勝敗を発表すると続いては気になるご褒美と罰ゲーム。 敗者チームには、割烹着と女の子のカツラが手渡され、『フルハウスキス』シリーズの主人公である“鈴原むぎ”になりきるという、罰。そして、勝者チームには、敗者チームの“むぎ”たちの中から、好きな“むぎ”を選んで「超展開セリフ“ラブラビバージョン”」と題された甘い台詞を言うミニドラマという、ある意味、罰ゲーム。 昼演公のシチュエーションは「ギラギラと太陽が照りつける夏の海。コイビトであるアナタの身体に彼がサンオイルを塗りたくる!」というもの。九条陸(CV: 小野)が“むぎ(役: 鈴村)”にサンオイルを塗ってもらうという設定なのに、オイルを塗る演技をしようとした鈴村に圧倒されたのか、倒されてしまった小野がそこにいた。 夜公演では「凍えそうな冬の雪山、夜。コイビトであるアナタを彼が裸にして、寝袋の中で抱きしめる!」というシチュエーションで黄色い悲鳴が絶えないくらいヒートアップしたミニドラマに仕上がった。中でもトリを務めた東條葵(CV: 鈴村)と“むぎ(役: 岸尾)”は台本を手にするとお互いに顔を見合わせ、「なにこれ……?」とつぶやいた。その動揺はミニドラマにも如実に表れ、台詞を飛ばしてしまう岸尾と素で突っ込む鈴村がステージ中央で寄り添っていた。 あるカップルが終わると大橋からは「声は可愛いのに見た目は最悪……。」と言われる始末だったが、大満足と言えるコーナーだった。 笑いと歓喜に包まれた応援合戦の空気感をガラリと変えたのが、休憩時間を10分挿んでのライブステージ。まず登場したのは櫻井と大橋。絶妙なコントを繰り広げて、休憩でクールダウンした“熱”を取り戻した。それまでにあんなに笑って悲鳴を上げて疲れているはずのオーディエンスも、一斉にスタンディングし、思い思いに身体を動かしていた。 <昼演公> 01. 「今宵CEREMONY」 御堂一哉(CV: 荻原)&一宮瀬伊(CV: 成瀬) 02. 「青春AFTERMATH」 東條葵(CV: 鈴村)&中泉隆之(CV: 小野) 03. 「恋愛専科」 山本春太(CV: 岸尾) 04. 「未来へ鳴らす鐘〜純白の道〜」 松川依織(CV: 佐々木) 05. 「春色Anniversary」 Show! Kei! Five(荻原、佐々木、成瀬、岸尾、上田) <夜公演> 01. 「癒しのMuse」 松川依織(CV: 佐々木)&松川皇(CV: 坪井) 02. 「青春AFTERMATH」 東條葵(CV: 鈴村)&中泉隆之(CV: 小野) 03. 「華燭の空〜Briliant Sky〜」 御堂一哉(CV: 荻原) 04. 「君を作るもの」 一宮瀬伊(CV: 成瀬) 05. 「春色Anniversary」 Show! Kei! Five(荻原、佐々木、成瀬、岸尾、上田) ライブステージから一転、モニターに映し出された映像で、タイムリープしたキャラクターたちは、オーディエンスの愛と熱意で元の世界へと戻ることができた。最後はShow! Kei! Fiveの5人が「春色Anniversary」のフルコーラスを披露し、ステージの幕は降りた。それでも興奮覚めやらぬ会場は、アンコールが求められると再び幕は上がり、オールキャストが登場。ひとりずつ挨拶をすませ、長時間に渡る夢のステージは終わった。 このステージを収録したDVDの発売も決まり、まだまだ『フルキス』シリーズは進化を止めないだろう。そして、今後も『フルハウス』の動きから目が離せない! 『フルハウスキス』公式Webサイト 『フルハウスキス』関連記事 乙女ゲーム『フルハウスキス』まもなくイベント開催! (C) 佑羽栞/白泉社/CAPCOM CO., LTD.
|
カレンダー
カテゴリ
全体ライブ・イベント情報 アニメ関連情報 リリース情報 インタビュー その他 ニュース 熱烈!!アニソン魂関連 未分類 以前の記事
2009年 02月2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 more... 最新のコメント
最新のトラックバック
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright © 1997-2008 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. |
免責事項 - ヘルプ - エキサイトをスタ-トペ-ジに | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム |