三行要約。

韓国は素晴しい国です。
キムチも美味しくて大好きです。
韓国がいつか世界の宗主国になるといいですね。



























ここから。


韓国人が日本人の思想性や人格を評価する時、必ずその人の韓国に対する認識が基準となる。その端的な表われが、「良心的日本人」と「右翼(あるいは極右)」という分類である。この二つは韓国では事実上対義語として扱われ、韓国及び韓国人をどのように認識しているかによって、日本人はこのどちらかに最終的に振り分けられる。

この分類はある意味極めて興味深い。本来、右翼の対義語は左翼であるが、「良心的日本人」は決して左翼とは呼ばれない。これは韓国では共産主義が非合法であるために左翼の印象が悪く、「良心的」勢力に用いるのは相応しくないと判断されたからか、あるいは単に左翼という概念が存在しないかは不明であるが、いずれにせよ右翼だけが一方的に存在しているということは、韓国人にとって「右翼」が相対概念ではなく絶対概念であることを示唆している。そのことは、「右翼」が「良心的日本人」の対義語になっていることからもうかがえる。右翼とは良心的であることの反対、つまり道徳的に劣等で邪悪なものということになる。換言すれば、ここで言う右翼とは、悪、不道徳、反倫理的と同義なのである。

では、日本人は何を基準に良心的勢力と右翼に分類されるのか。一つの基準は、朝鮮統治に対する評価である。朝鮮統治は韓国人にとって悪であり、悲劇であり、憎悪の対象である。従って、韓国人のこうした感情を理解し、朝鮮統治を心から反省し、韓国人から迷惑を受けても昔悪いことをしたのだから受け入れる者は良心的であり、それに疑義を呈したりかえって反論するような人間は、反省の足りない、人の心がわからない、韓国に対する侵略意志を捨て切れない邪悪な人間(＝右翼)となる。朝鮮統治の是非については諸論あるにせよ、朝鮮統治＝絶対悪という韓国人の認識を前提とすれば、この基準による分類は一応理解可能である。

しかしながら、良心的勢力と右翼との分類には、もう一つの基準がある。それは、韓国の自己認識を認めるかどうかという基準である。教科書問題で韓国政府が非難し修整を求めたものの中には、朝鮮統治に関する既述だけではなく、前近代における朝鮮の記述も含まれていた。例えば「任那日本府」を否定して扶桑社の教科書を批判する者は、韓国マスコミにおいて「良心的勢力」とされた。また、「日本人の根は韓国」「日本は百済の分国であった」とする者も、同様にしばしば「良心的日本人」とされる。逆に、ファン・ウソクにまつわる騒動やコーラン焼きをことさらに取りあげるのは、例えそれが韓国人自身の言動がきっかけであっても、悪辣で反韓的・右翼的な行為になる。朝鮮.人や日本人の遺伝子的連関や古代における関係は本来善悪の対象ではないし、現実の韓国人の言動に対する日本人の評価は、むしろ韓国人自身の問題なのであるが、韓国人にとってこれらは良心的勢力と右翼とを隔てるメルクマールとなるのである。

これらのことからうかがえることは、韓国人にとって善悪は、基本的に自分達の認識を受け入れているかによって決定するということである。つまり、韓国人にとって、良心的であるか右翼的であるかは、韓国人が見られたいと思っているように韓国を見ているか、韓国人が評価し、受け入れて欲しいと思うものを評価し、受け入れてくれているかどうかによって決まるのである。換言すれば、彼らの脳内秩序をサポートしてくれるかどうかが問題なのであり、それは逆説的に、韓国人の脳内秩序は常に外部のサポートを必要とするということでもあろう。