Naverの管理者は親日派だ、火病持ちの韓国人だ、などといろいろと言われているが、その実体は実は安全企画部の下部組織である。
Naverの当初の目的は、若者の対日意識の調査であった。ワールドカップにともなう日韓交流の劇的な増加は、韓国人の日本観にも少なくない影響を与えることが予測された。ことに「恨」の意識が薄い若年層が、あまりにも日本に対して融和的になり過ぎはしないか。そのような韓国政府の懸念を背景に、2002年にNaverは産声を上げた。
Naverで最初に採用されたのは、韓国人のみID登録を必要とし、日本人は登録を必要としない半匿名掲示板システムであった。これはNaverの設立目的からして自然の成り行きであった。詳細で正確な意識調査のためには、極力個人を特定できるシステムが望ましい。2chの匿名ID制に慣れた日本人を呼び込むために日本側を匿名制にせざるを得なかったものの、韓国側は当然の如く住民番号を必要とする特定ID制が導入された。無論、そこには、あわよくば不穏な分子を発見し監視しようという安全企画部の思惑もあったことは言うまでもない。
しかし、Naverの道のりは容易ではなかった。「2」氏の伝説的なスレッド「日本と韓国の伝統文化」も手伝って、日本側の投稿は増加の一途を辿った。日本側は匿名性を武器に硬軟双方で韓国人を撹乱し、韓国人の不満は日本人に対するだけでなく、日本側に匿名性を許しているNaverそのものに向かった。
危機感を覚えたnaverは、急遽日本側にもID制を導入した。これは、日本側に制限を加えることよりも、韓国側の利用者の不満をかわすことを主な目的としていた。一見すると日本側に韓国人同様の制限を加えられたようだったが、実際には日本人は相変わらず無制限にIDを取得して韓国側を煽ることができた。その上、当初から特定IDで名乗りを上げていた極右派日本人にはもとより何の効果もなかった。この段階においても、Naverはまだ韓国人の対日意識調査と日本人の参加者確保という命題を最優先していた。
さらに追い撃ちをかけたのが、極右日本人達による大規模な攻勢であった。極右日本人達は、歪曲された史料をもとに、普遍的真実を会得した真摯な韓国人に対して大攻勢をかけてきたのである。これにより、礼儀正しく純粋な韓国知識人は多大な被害を受け、Naverは対日意識の調査どころか、極右日本人による韓国人洗脳の場になりかねない事態に追い込まれた。
それと時を同じくして、warotakoreaが現れた。warotakoreaはdaumの写真を使用し、韓国を卑下するスレッドを次々とNaverに投稿した。彼の投稿は「一般的な韓国人」と題して写真を張りつけただけのシンプルなものであったが、極右日本人の一次資料砲の前に苦戦を強いられていた韓国人を激怒させるには充分なものであった。愛国心溢れる韓国勇士達はdaumに終結し、韓国が世界に誇るIT技術を駆使して極右日本人の本拠地である2chに反撃した。世に言う「サイバー壬辰倭乱」の勃発である。
この一連の経緯はNaverに二つの教訓を与えた。一つは、日本人との議論は極力回避しなければならないこと、もう一つは、日本側の投稿を通じて韓国側の対日意識を操作し得ることである。この時期にはNaverは既に対日意識調査という当初の目的をほぼ達成し、主眼は若年層の親日化の防止と意識操作という次の段階に移りつつあった。そこでNaverは、定期的に日本側サーバを停止させ、あるいは有力討論者の過去スレッドを一斉削除するなど、討論意欲を持つ日本人の参加意欲をそぐための対策を次々と実行していった。それとともに、人工無能スクリプト、アルバイトなどを駆使した反韓投稿を日本側から書き込むことにした。
この方法は実に大成功であった。日本側参加者は減少の一途を辿り、古参と言われる者逹も投稿数を激減させた。それを補う形でスクリプトやアルバイトによる煽り投稿は増加の一途を辿った。Naverはこれにより、韓国側参加者の反日感情を定期的に喚起するとともに、日本人は討論する価値がないと理解させ、日本人による韓国人の論破・洗脳を回避することに成功した。
時折、久し振りにアクセスした昔の参加者から「雰囲気が変った」と戸惑いの混じったコメントが聞かれることがある。ある意味でそれは当然である。現在のNaverでは、日本人の投稿・返信の60%は自動スクリプト、30%がNaverに雇われたアルバイトによるものである。本物の日本人による投稿は10%に満たないと言われている。つまり、Naverで韓国人が相対している相手のほとんどは、スクリプトかもしくはアルバイトの同胞なのである。
という夢を見たニダ。