吉田茂の親友であり、イギリス通でもあった白州次郎は、1953年2月26日、英国のスコット外務次官補との会談で次のように語ったと言います。
「日本は韓国にはもう、うんざりしている。それは引き合わないことを知った」 「台湾は、もちろん、それとは別である。日本にとって台湾は依然として価値のある財産である。」 「歴史的に見て、朝鮮が一度も独立的な存在になったことはなく、それがあったならば、それ自体が不思議なことである。あれは野蛮な人種が居住する野蛮な国であり、中国、ロシア、またはアメリカに支配されずにはいられないのだ」
こうやってみると、日本の保守派の認識は、あまり変わっていませんねえ。もっとも、この会談は大邦丸事件(韓国の巡視船が日本の漁船を砲撃して船長を射殺した事件)の直後ですから、そういった文脈も加味して考えるべきでしょう。